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新学習指導要領 思考、判断、表現篇 #24


各中学校で評価を付ける時に100点換算や100%換算で点数化しているところが多いと思うので、100点満点で配分を書いていきます。

知識・技能

配分 45

実技テスト 25
ペーパーテスト 20

思考・判断・表現

配分 30

小テスト、もしくはペーパーテスト内の思考を問う問題 10
ワークシート 単元内容 10
保健 学期まとめシート 10

説明

 小テストというと少し、仰々しく聞こえますが、ワークシートを活用したレポートといった方がしっくりくるかもしれません。例えば、長距離走を行った際に、自分で描いた1週あたりのペースを使って、「来年度の自分にアドバイスを描いてみよう」というプリントを作成し、提出させました。題して、

『アドバイスカード』

 これは、自分で走って得たデータを活用して、的確なアドバイスを考えて、まとめるという作業を一人で行い、評価するという過程を経ます。プリントは至ってシンプルです。

ワークシートを分析して、来年の自分にアドバイスをしてください。その時に、より具体的だとわかりやすいですね。

 これを上部に書いて、下線を引くだけ。簡単なプリントです。これをするためにテータにしやすいようにうちでは2000m走にしています。理由は1周が200mでちょうど10周なので分析がしやすいからです。ワークシートは下に。

 『ワークシート』

 次にワークシートの単元内容です。またもや陸上競技の単元を例にあげます。以前に評価 技能篇でもまとめましたが、短距離走では、ピッチとストライドの関係性について、取り上げるように学習指導要領に書かれています。その点から、短距離走の学習課題を

「スピードの調整をするには、どうすればいいだろう?」

 に設定しました。これをそのまま、単元前と後の変容を評価に入れました。この学習課題でのキーワードは「ピッチ」と「ストライド」です。これをきっちり理解した上での記述を高評価にしました。キーワードだけになっていると普通評価など、そこは授業とのリンクになるので、一概には言えないですね。大切なのは前後の変容をどれだけ汲めるかが大切だと思います。


『まとめシート』

最後に学期別まとめシートですが、これこそ究極の手抜き。B4の白紙に

「今学期の保健をこの一枚にまとめてください」

 だけです。私は一番この力が子どもたちにとって大切な力だと思っています。昨今、色々な情報を手に入れることができます。それこそ、「教員として成長したい!」「素晴らしい授業をしたい」と思ったとき、
「ハンドボール 指導案」でググれば、指導案が出てきたり、
「男女共習 バレーボール」で検索すれば、いろんな記事が出てくる世の中です。それを知った時に自分の中に「選んで取り入れる」という作業が大切です。それを一枚にまとめるという作業が今の子どもたちには大切だと思います。

主体的に学習に取り組む態度

配分 25

授業参加率 10
体育 ワークシート 感想振り返り 5
保健 まとめシート 5
ワークシート、まとめプリント提出点 5


こんな感じで思考判断表現に関しては、評価しています。

 ちなみに、私見ですが、ダンスという単元だから「表現」の評価点に入れてもいいのでは、というのは暴論です。
 詳細は省きますが、学習指導要領の例示では、「自然な弾みやスイングなどの動きで気持ちよく音楽のビートに乗れるように,簡単な繰り返しのリズムで踊ること。」が技能であり、「提示された事例を参考に,自分の興味や関心に合ったテーマや踊りを設定すること。」が思考判断表現の項目です。例示はこれだけではないですが・・。つまり、正確にステップができて、それをテーマに合わせてできているかが、思考判断表現の評価の基準となります。


では。

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