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ピッコマノベルズ大賞に小説「癒しの少年」を応募して爆学びした話。

はじめまして、小説、漫画原作を書いております金花昌実と申します。
このNoteはある漫画の賞に応募するために初めて利用したので、私的な記事がこれが初となります。
で、タイトルの通り今年行われた「ピッコマノベルス大賞」に応募した話ですが、結果を言うと、
応募してマジで良かった!!
でした。

◎一次審査落選した!!

私は異能力系バトルのある現代ファンタジーな内容の作品を書いていて、個人的には少年誌に応募したかったのですが、小説や文章で応募できるコンテストが限られている状況でした。
そこに今年初めて行われた「ピッコマノベルス大賞」を知り、異世界転生ざまぁや悪役令嬢などの昨今の人気ジャンル以外に「現代 ノンジャンル」で投稿OKでしたので拙書「癒しの少年」を応募しました。
必要量は連載したい作品の20話分です。

ピッコマはウェブ媒体のサイトなので、非常に珍しいのですが、審査員は読者から選ばれ、しかも「一次審査を通過したら連載できる」権限が与えられます。
私的に受賞者のみしか連載できないではない、このシステムが良いと感じました。

さて、結果は………

落・選……!


分かってたけどね!!
やっぱざまぁとか令嬢とか転生してやり直しとかの要素のない話はダメなのよ!!
実際選ばれたのもそんなんばっかだもんね!!!

しかし、本題はここからでして、何故応募して良かったか?という理由を話していきます。

丁寧に通過か落選か知らせてくれるメールが届きました。普通の公募コンテストは通過とか大賞取った人にしか連絡は来ないものが多いと思うのでまずこれもありがたいかも。
これでちゃんと読んだ上で審査した結果だよ〜というのが分かります。

さて、結果は上の通りですが、「審査レポート」なるものが添付されていました。
聞けば審査員をした読者の人が読んだ感想を書いたものをまとめたという事。

あめ細工メンタルの私はしばらくそのレポートは読めませんでした。
だって、酷評されて過ぎてて、今後もう書く気力を失ったらどうするんですか?

あゝ怖い怖い……!
結局それを読めたのは4日後でした。

最初は目を半分手で隠しながら見たのですが、
……あら?「良い所と悪い所」が書かれてる?
一話ごとの読了率?

そこには、予想外の詳細レポートが添付されていました。

◎ピッコマ審査員達の熱量


レポートには主に、

・1話ごとの読了率(お話を読み進めた人の割合。審査員が話へ興味を失った場合、途中で読みやめる事もできます)
・1話ごとの評価点数(100点満点)
が書かれていました。

読了率は1話をピークに92%で2話にはいきなり47%に下がり、最終的には26%へ。
評価点は逆に1話が一番低く、話の展開が高まる20話になるにつれ上がっていました。

そして、良かった点にはこんな事が書かれてました。(多数あった意見を主に書いてます)

・ストーリーに引き込まれた。躍動感がある。
・設定はよくある感じだが、読みなおさなくても良い位キャラが立っててそれぞれ魅力的。
・設定が良くて、面白く次々と読んでしまった
・BLの要素もあって良い
・今後の展開が気になる。続きを読みたい!連載楽しみにしてます!

大体8割以上の良かった点に感想がありました。
実際には私が箇条書きしたものの数倍の量と熱で「面白かった」、「○○が良かった」等、作品の良さを伝えてくれていました。

また悪かった点は、
・誤字脱字、文章として不自然な所の指摘、
・タイトルと内容が合ってないので変えたほうが良い
・よくある設定。古さを感じる。
・主人公に感情移入できなかったという意見も。

ただ一番は「特になし」という方が多く、中には、

「まだ公に発表されてないところ。」

と書かれてる方も(笑)

そこには想像を遥かに超える面白い作品を求める熱意と、作品に対する愛を持っている方が多くいらっしゃるというのが分かりました。

おそらく審査員の方々はピッコマに一定以上課金しているヘビーユーザーではないかと推測しています。常日頃色んな作品を読むのが好きな方々を運営側が指名しているのではないでしょうか。

あと意外と「文章が丁寧で読みやすかった」と言ってくれる方も多かったのですが、実は私は今まで漫画のプロを目指して漫画ばかり書いていたのですが、途中で原作小説の方に転向したのです。
それまで小説は同人誌一冊と、ノートに書きなぐった一冊しか書いてないので、ちゃんと小説として読める文章になってるか不安でしたが、それが意外と評価して貰えたのが本当に予想外で良かったです。

そして、自分の作品が本当に世の中に受け入れられるのか、面白いのかが不透明な部分が多々ありましたが、このレポートのおかげで私がこの作品を書く上で根幹の部分の伝えたいことが、この作品を気に入ってくれた読者の方がストレートにそのままキャッチしてくれていて、「そう!そうなの!」と頷く感想が多数ありそれも驚きでした。
例えば、主人公の誠実さ。親友のリョウジや家族との関係性や複数の伏線。敵の死神との対峙などなど。
これには感動すら覚えました。

これからもっとブラッシュアップしていくのは勿論ですが、読了率と感想を読むと、今ですら100人いたら26人が、10000人なら2600人が、1000000人なら260000人が続きを読みたいと思って読者になってくれるという事になります。

めっちゃ読者いるじゃん。


勿論、人気作家はもっと数値が高く読者を作っているのは分かってますが、自身の作品の可能性を感じられたのが一番大きかったのです。

私はSNSを現在はやってないので、この場を借りて、この時感想を書いてくれた全ピッコマ審査員の方々にお礼を言いたいと思います。
誠にありがとうございました!! 
審査員の方々がこの記事を目にする機会があれば良いのですが、もし近くで審査員やったという人がいたら、可能ならこの記事のことを伝えて頂けるとありがたいです🙏

あと、連載楽しみにしてます!と書いてくれた複数の方、ごめんなさい……。連載はできないのよ!何故なら落ちたから!(泣)

私は小説を書くのが慣れているわけではないのでかなり推敲していて、それにかなり時間がかかるので遅筆ですが、何年か掛けて今回の20話の他に全部で35〜38話分位は文量が溜まっています。(文字数だと15万字ほど)
で、今一部のクライマックスら辺を書いてる最中です。ストーリー的な盛り上がりは死神篇以上に高まり、何か色々凄い感じになって行きますので、機会が巡って来たらまた読んで頂きたいですね。

同人誌とかこのNoteとか、ファンボックスで発表しても良いのですが……やはりどこかのデカイ媒体でやりたいし、沢山の方に見てほしいという想いは日に日に強くなるばかりです。
また作品をブラッシュアップしていくので、いつかどこかしらの場や媒体でまたお会いできたら嬉しいです(^o^)/
(②へ続く)

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