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「小さな想い出」詩


風のわたる 原っぱで
いつも 一人で 遊んでた。

チキチキバッタの 飛ぶ音や
小川の 仲良しメダカの家族
小藪をそっと 覗いてみれば
チィチィとさえずる ヒバリの子
そっと包む 両手の中で
プーッと膨らむ アマガエル。

どれもが みんな 友達だった

もしゃ もしゃ 綿毛の
子犬を 抱いて
大和川を 歩いてた。

捨てられ子犬の 母さん探し
遠くへ ズンズン 行ってみた。

クーン クーンと 鼻鳴らす
子犬の呼び声 悲しくて
ミルクの 匂いのする 鼻を
ずっと ずっと 撫でていた。

思いあぐねて 親には言わず
庭の隅の リンゴ箱に 入れてみた。

でも 子犬の夜鳴きで すぐわかり
「捨ててらっしゃい。
飼えないのよ」

涙を いっぱい 溜めたまま
子犬を 野原に 逃がしにいった。

背中で聞いた キューン キューンの
悲しく 切ない 呼び声は
心の隠し部屋まで 聞こえてた。

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