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#13 【独り言エッセイ】地球を寄り道しながら私は主人公になる。

高校を卒業して、大学で渡米する時、多くの人に送り出してもらった。
たくさんの言葉をもらった。たくさんの手紙ももらった。
その中の一つ、先輩からもらった手紙にあった言葉が、なぜか忘れられない。一言一句確実に覚えている訳ではないけれど、「寄り道も回り道も大いに楽しめ」みたいなセリフが、先輩の好きな漫画からの引用だと言って最後に添えてあった。

あれから7年。当時と目指してる目的地も方向もそう変わらないけれど、気がついたら、手紙をもらった当時は想像もつかなかった経験や場所に寄り道していた。

あの手紙をもらった時は、寄り道も回り道もしなくていいならしたくなかったし、そんなことを楽しんでる余裕なんてない、なぜか寄り道を楽しむことは逃げることとか、負けから目を逸らすことだと思ってた。すぐ不安になるし、心配するし、一度ループにハマると抜け出せないこともある。「人からどう思われるか」という心配。自分と他人を比べた焦り。自分の「幸せ」「良い」「できるできない」「楽しい」の基準を他人や自分のコントロールできない出来事に委ねた瞬間、不安でどうしようもなくなる。不安になると余計に、寄り道や回り道に時間をかけたら、もっと自分に厳しくしなければいけない、と焦りに拍車がかかる。

でも、今の私が学んだこととか、私が褒められることとか、自分の強みになっていることは、実は寄り道や回り道から得たものが多い。そして実はその寄り道が自分に「ラッキー」をもたらしてくれたりする。あの時の「寄り道も回り道も大いに楽しめ」という言葉が今は違った振動数で体に響く。

今、この瞬間ここにいるのは私なのだ。
私の人生の主人公は私だ。

ドラマだったら、寄り道だろうと回り道だろうと、心配してる場面だろうと、主人公の場面が一番フォーカスを掻っ攫っていく。この先どうなるかなんて二の次で、一番大事なのは自分自身が自分の人生というドラマの主人公であることを自覚して全てを受け入れて楽しむことじゃないか!と。

そう言いつつも、そりゃ今も余裕がある時もあればない時もある。でも。頭の中で想像しきれる範囲だけの理想の道と、自分が実際に歩んでいる想像もしていなかった寄り道や回り道だらけの道だったら、自分が実際歩んでいる今の道こそが、自分を自分たるものにしているとは分かる。自分の進む道こそが自分をすごくユニークにしてくれるし、それを楽しもうとすればするほど自分も深くなる。

今まで過ごしてきた国も土地も、考え方によっては想像もしていなかった寄り道で、それがあったから今私はここにいて、そしてまだ見えないけども明るい未来に向かって毎日進んでいるのだ。

メインキャラクター・バイブス。自分はいつだって主人公でいい。


あとがき

今日も読んでくださりありがとうございました!あなたにとって素敵な1日になりますように♡

月咲


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