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2024年2月 読書

6,ビブリア古書堂の事件手帖4 ~栞子さんと二つの顔~/三上延江戸川乱歩一本の巻でした。小学生の頃は怪人二十面相シリーズを読んでいたので、思い出深いですね。他に児童小説は都会のトム&ソーヤとか、ぼくらの町ミステリーロードとか読んでましたね。後者はあんまり有名じゃないかも。都会のトム&ソーヤに関しては、ヒロインが眼鏡っ娘で、これが僕の原初の眼鏡っ娘になります。児童小説でヒロイン眼鏡っ娘って尖ってないか? ビブリア古書堂の事件手帖も児童小説のレーベルから出ているので、栞子さんが

    • 2024年1月 読書

      1,今日はいぬの日/倉狩聡人語を話す犬が今まで虐待してきた人間たちに対し蜂起する…とざっとあらましだけを見れば、トンデモな作品にしか見えない。だけど最後まで読むと上手いこと丸めこまれて不思議と感動してしまう。ひぐらしのyouが脳内再生される。 前作も人語を話すカニだし、動物を対等の存在として扱うのが好きなのかな。おすすめです。かにみそとこの作品の2作しか書いてないらしいので、非常にもったいないと感じる。 2,ビブリア古書堂の事件手帖 ~栞子さんと奇妙な客人たち~/三上延脱

      • 2023年12月 読書

        29.脳髄工場/小林泰三 表題作の「脳髄工場」。犯罪者にも人権はあるということで、刑罰よりも人工の脳髄をぶっ刺して感情を一定に保たせるというのが始まり。じゃあ全員に脳髄ぶっ刺さしたら何も荒事が起きなくていいじゃんの流れになる中で、ずっと着けるのを拒み続ける逆張りオタクみたいなのが主人公。 終盤までワクワクしながら読んでいたものの、オチが遥か昔に意味が分かると怖い話かなんかで見たやつで冷めちゃった。2006年の本だから多分こっちのほうが先ではあると思うが。他の短編もあんまだっ

        • 2023年10,11月 読書

          26,アサッテの人/諏訪哲史芥川賞作品ってこんな尖ってていいんだ。僕の少ない語彙力では全く感想を思いつかなかったので、実際に読んでみてください。テキトーに言ってしまうと実験小説であり、メタ小説です。物語性などは皆無で、激しく好き嫌いが分かれると思います。僕は好きですね。 この作品がベースで次作の『りすん』に繋がります。僕はりすんの方が好きでした。りすんの感想の方は以前書いています。 https://note.com/ma22741/n/nfa463f32d3dd 27,

        2024年2月 読書

          2023年9月 読書

          22,りすん/諏訪哲史『実験小説』はご存知だろうか。少しずつ使用できる文字が減っていく筒井康隆の「残像に口紅を」や紙に写した適当なテキストを切り刻み、無作為に文章を作る『カットアップ』という技法を用いたウィリアム・バロウズの「裸のランチ」などを指す。 「りすん」も実験小説であり、その全てが登場人物の掛け合いで構成されている。作品の半分を超えたところでやっと種明かしの流れに入る。小説の枠を超えた小説を作るために、会話文のみで構成している文章を読んでいるのではなく、聞いていると

          2023年9月 読書

          2023年7,8月 読書

          6月は全く読書意欲が湧かず、1冊も読まなかった。義務的になると、そもそもの読書をする歓びから外れることになるので。まあ積ん読も溜まるばかりなので、数冊でもいいから消化していく。頑張って日本三大奇書も読みます。 18,人獣細工/小林泰三最近TikTokerが紹介していたようで。こんなこと書くと負け惜しみのようだけど、一切影響は受けていない。たまたまだ。件の紹介動画は、表題作の「人獣細工」だけのあらすじをざっくりと説明していた。 読んだ感想として有り体に言ってテセウスの船だな

          2023年7,8月 読書

          2023年5月 読書

          16,そして生活はつづく/星野源面白かった。星野源を認知したのは内村光良のコント番組に出てたのが最初だった。単に俳優としてしか認知していなかったから、「歌手もやってんだ、へー」といった感じ。あれ?あのコントの兄ちゃん紅白出とるやんと思ったものだけど、今じゃもう8年連続で出てるらしい。 星野源にそこまで幻想を抱いてはいないが、思いの外自堕落な人間だった。というか出てくるエピソードでちょっと察してしまった。食事が美味しかったら踊りたくなる(意訳)みたいな記事を目にしたときも思っ

          2023年5月 読書

          2023年4月 読書

          最近Dreamsを読んでいます。全72巻で嫌な予感がしていましたが、やはり長すぎる。今読んでるくだりが新入生歓迎試合(2イニングで没収試合)で、この段階でもう5巻に入っています。先が思いやられるなぁ。 あと今更オトナ帝国の逆襲見たんですけど、妙にみさえがエッチに見えて仕方なかった。新たな発見だった。そんで普通に面白かった。 11,鍵のかかった部屋/貴志祐介このシリーズ、尻すぼみになってる気がしてならない。助手の立ち位置である青砥純子という女弁護士が、初期の頃は結構な切れ者

          2023年4月 読書

          2023年3月 読書

          先日税金で買った本を読みました。図書館が舞台なので当たり前ですが、紙媒体のことを取り扱っている作品です。それをU-NEXTのポイントで購入して読んでいる状況に少しおかしさを感じていました。単行本4巻の、 「本のたくさんある美しい空間が好きなだけで」「本自体はそんなに好きじゃないのかもね」 のシーンが刺さってしまった。変人のステータスの獲得として買って、すっかり埃を被った日本三大奇書を見てしまっては、ファッションでやってる節は否めない。 そういう所から脱却するために、ファ

          2023年3月 読書

          2023年2月 読書

          3,たとえる技術/せきしろ とんでもない本だった。あまりにもつまらなくてビックリしちゃった。Kindle Unlimited漁ってたところこれを見つけた。 タイトルで教本的な物をイメージして数ページ読んだらつまんない例えの羅列しかなかった。意趣返しとしてこの本がいかに面白くなかったかを例えで列挙していくべきなんだろうが、そんな気すらも起きない。 「これはもう、カオスだ。」 やかましいわ。この本を読んで例えは長いとダルいということがよくわかりました。たぶん作者の方は喋り出

          2023年2月 読書

          2023年1月 読書

          見て見ぬふりしていた積み本があまりにも肥大化したために今年は月に2、3冊は読むと決めました。 できればジャンル問わず読むようにしていきたい。本棚がサイコホラーみたいなのばっかで自分でもキモすぎると思ったので。 1,玩具修理者(小林泰三)1年半とか前にジャケ買いしたのを引っ張り出してきて読みました。表題にもなっている短編の「玩具修理者」と160ページほどの中編の「酔歩する男」の二本立てです。 玩具修理者は意味の分からない単語が羅列されるのでなんとなく察していましたが、クト

          2023年1月 読書

          1.2倍速の高速ピストン

          最近の若者は消費することに囚われ、話題に着いていくためにドラマや映画を倍速で見るらしい。 そういう記事を最初見たときインターネットのオタク特有の気持ち悪いご意見番気取りでそんなのはちゃんと楽しめてないよとツイートしてたと思う。 今では僕もほとんどのYouTube動画を1.5〜2倍速で見ているし、オモコロチャンネルは全員が異常な速度で喋っているのが正常になっている。 2倍速がスタンダードな為にその流れで視聴したピクシーズのWhere Is My Mind?のリリックビデオ

          1.2倍速の高速ピストン