記事一覧
2024年1月 読書
1,今日はいぬの日/倉狩聡人語を話す犬が今まで虐待してきた人間たちに対し蜂起する…とざっとあらましだけを見れば、トンデモな作品にしか見えない。だけど最後まで読むと上手いこと丸めこまれて不思議と感動してしまう。ひぐらしのyouが脳内再生される。
前作も人語を話すカニだし、動物を対等の存在として扱うのが好きなのかな。おすすめです。かにみそとこの作品の2作しか書いてないらしいので、非常にもったいないと
2023年12月 読書
29.脳髄工場/小林泰三
表題作の「脳髄工場」。犯罪者にも人権はあるということで、刑罰よりも人工の脳髄をぶっ刺して感情を一定に保たせるというのが始まり。じゃあ全員に脳髄ぶっ刺さしたら何も荒事が起きなくていいじゃんの流れになる中で、ずっと着けるのを拒み続ける逆張りオタクみたいなのが主人公。
終盤までワクワクしながら読んでいたものの、オチが遥か昔に意味が分かると怖い話かなんかで見たやつで冷めちゃった
2023年9月 読書
22,りすん/諏訪哲史『実験小説』はご存知だろうか。少しずつ使用できる文字が減っていく筒井康隆の「残像に口紅を」や紙に写した適当なテキストを切り刻み、無作為に文章を作る『カットアップ』という技法を用いたウィリアム・バロウズの「裸のランチ」などを指す。
「りすん」も実験小説であり、その全てが登場人物の掛け合いで構成されている。作品の半分を超えたところでやっと種明かしの流れに入る。小説の枠を超えた小
2023年7,8月 読書
6月は全く読書意欲が湧かず、1冊も読まなかった。義務的になると、そもそもの読書をする歓びから外れることになるので。まあ積ん読も溜まるばかりなので、数冊でもいいから消化していく。頑張って日本三大奇書も読みます。
18,人獣細工/小林泰三最近TikTokerが紹介していたようで。こんなこと書くと負け惜しみのようだけど、一切影響は受けていない。たまたまだ。件の紹介動画は、表題作の「人獣細工」だけのあら
2023年5月 読書
16,そして生活はつづく/星野源面白かった。星野源を認知したのは内村光良のコント番組に出てたのが最初だった。単に俳優としてしか認知していなかったから、「歌手もやってんだ、へー」といった感じ。あれ?あのコントの兄ちゃん紅白出とるやんと思ったものだけど、今じゃもう8年連続で出てるらしい。
星野源にそこまで幻想を抱いてはいないが、思いの外自堕落な人間だった。というか出てくるエピソードでちょっと察してし
2023年4月 読書
最近Dreamsを読んでいます。全72巻で嫌な予感がしていましたが、やはり長すぎる。今読んでるくだりが新入生歓迎試合(2イニングで没収試合)で、この段階でもう5巻に入っています。先が思いやられるなぁ。
あと今更オトナ帝国の逆襲見たんですけど、妙にみさえがエッチに見えて仕方なかった。新たな発見だった。そんで普通に面白かった。
11,鍵のかかった部屋/貴志祐介このシリーズ、尻すぼみになってる気がし
2023年3月 読書
先日税金で買った本を読みました。図書館が舞台なので当たり前ですが、紙媒体のことを取り扱っている作品です。それをU-NEXTのポイントで購入して読んでいる状況に少しおかしさを感じていました。単行本4巻の、
「本のたくさんある美しい空間が好きなだけで」「本自体はそんなに好きじゃないのかもね」
のシーンが刺さってしまった。変人のステータスの獲得として買って、すっかり埃を被った日本三大奇書を見てしまっ
2023年2月 読書
3,たとえる技術/せきしろ
とんでもない本だった。あまりにもつまらなくてビックリしちゃった。Kindle Unlimited漁ってたところこれを見つけた。
タイトルで教本的な物をイメージして数ページ読んだらつまんない例えの羅列しかなかった。意趣返しとしてこの本がいかに面白くなかったかを例えで列挙していくべきなんだろうが、そんな気すらも起きない。
「これはもう、カオスだ。」
やかましいわ。この