求む、病名。〜え、私死ぬんですか〜

完璧にわかってもらおうとは思っていなかったし、ただ診断さえ下してくれれば、病名さえつけば、それだけで安心できる気がして、だからそれだけでよかったのに。

心療内科を受診しました。
何ヶ月も、得体の知れない辛さに悩まされていたから。

寛解している時期もあるのだけれど、ちょっとしたことや、原因さえわからないまますぐまた辛いと感じる状態に引き戻されてしまう、そういう状況を数ヶ月繰り返していました。

何が辛いって、とにかく気分がコロコロ変わるのです。
観たい番組が定まらず、リモコンでピッピッピッて落ち着きなくチャンネルを変える人、いますよね。あぁいう調子で、自分の意思に反して気分が変動していくイメージ。

だから明日の自分どころか、数分後の自分すら信じられなくなってしまう。
昨日好きだったことが今日は嫌いで、今日楽しくても明日それが楽しい保障はない。
それでも人にそれが知れたらきっと変な目で見られること間違い無しなので、楽しいふりをして、安易にYESという。
故に人と会うのも億劫で仕方ありません。
上司に勝手に忘年会の参加を決められていた時なんて鳥肌でしたけど、さも行きたかったように装ってしまいましたしね。当日のことを考えると今から身震いしてしまいます。

それに加えて、些細なことがとても気になってしまうのです。最近では、物の配置への執着、これがまた厄介。

お姑さんがキッチンを乱雑にしていたり配置を変えたりするとすぐカッとなって、朝娘を学校へ送り出す時間さえ忘れて片付け続けてしまったり、職場の文房具ケースがぐちゃぐちゃになっているのを見つけるとやらなきゃいけない仕事を後回しにしてでも直してしまう。
側から見ればただのキチガイです。
他にも頭痛、めまい、耳鳴り、不眠等々。

もうね、自分でもこんなこと誰かに理解して欲しいなんて思うのは傲慢なのだろうなとすら思うのですけどね。
とにかく、なんだっていいからこのよくわからない状況を誰かに分析して欲しかっただけなんです。「病名:ワガママ」というのならそれはそれでいいとも思ってたくらい。

今回受診したのは、内科だけど心療内科もできるよ、っていうタイプのクリニックでした。
もちろん先生は内科医であって精神科医ではないのですが。

一応心療内科ということで、問診票の症状を書く欄には「頭痛、めまい、不眠」とだけ記載して、あとは診察の時に話してみようと考えていました。

いざ診察。ある程度話は聞いてくれ、その後に放たれた言葉は「誰だってストレス感じれば眠れないし頭くらい痛くなるんですよ」って。
そういって一旦は急性ストレス障害と診断がつけられそうになったのです。まぁその言い草はないだろうと思いながらも、そういうならそれはそれでいいかと。

その矢先、たったひとつのワードを私が出した事で先生の顔が強張りました。あえてここには書きませんけど。

「あなたは普通じゃない、死んでしまうよ、精神科に行きなさい、私には診れない」って。
はっきり言い切られた後に、自殺してしまったという先生の知人の話をされ、私は子供が小さいから今は死のうとは思わないと反論しました。
ですが先生は引き下がらず、
「死ぬときは簡単に死ぬの、子供がいようがニコニコ幸せそうにしてようが何だろうが」って。

私はそれに妙に納得してしまって、確かにそうかも知れないと思うと同時に、そういえば今は死ぬこと全然怖いと思わないなって。

結局、そんな経緯で欲しかった病名は一旦保留とされてしまいました。
辛いときに飲むようにとお薬は出してもらえましたが。

今回でさえたくさん悩んで、動かない体を無理やり動かして受診したのに、また一から病院探しが始まるのかと思うとそれだけで憂鬱です。
(精神科に行くほど深刻だとも思わずここを選んでしまった自分も愚直でしたけど)

精神科は相性が合う医師に巡り合えるまでに時間がかかると聞きます。
私の主治医はどこですか。
早く病名ください、ただそれだけなんです。

#精神科 #心療内科 #辛い #うつ #エッセイ #日記

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