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[026]もう若くないのかも、と


こんばんは、まっちゃんです。

アラサーど真ん中、「もう若くない」ということは春先の健康診断の肝機能で「D判定(要再検査)」という好記録を叩き出してから、日々意識して感じるようになりました。そんな折、ものによっては自覚症状のようにサインを出してくれるものと、そうでないものがあることの怖さを知る、今年のお盆となりました。


いつもしない耳鳴りが

いつもはしないのですが、お盆あたりから今までなったことないタイプの耳鳴りがひどくなったのです。

よくある普通の耳鳴り(「キーン…」というやつです)はたまにありますが、今回は「ボワボワボワ…」といった不気味な耳鳴りでした。

なんというか、「ビデオデッキがずっと省エネモードで動いている」ような、もしくは、「超低音パートのために作られたシンバルを叩き続けている」ような、そんな音です。それが5~10秒ほど、それも右耳だけ日に3~4回という、症状としてもよくわからない不気味さを帯びた耳鳴りでした。

もちろんそんな耳鳴りは経験したことなどないわけですが、社会人になってからというもの、こと自分の身体のことになると結構ほっとくことが多い性格になってしまったので今回も楽観的に大丈夫じゃないかと思っていました。
(これで春先に歯医者さんに怒られました)


しかし、なんでも答えてくれると評判のGoogle先生に「 耳鳴り ボワボワする 」と訊き、事態が一変します。

「突発性難聴の可能性があります」
「症状が出次第、病院に向かって下さい」
「ストレスなどが原因で、後遺症が残ることが多いです」


突発性難聴という病名は聞いたことがありましたが、どちらかと言うと歌手や芸能人がよくかかっている病気、というイメージを持っていました。
そもそも難聴という病気自体、徐々になっていくものと思っていたため、突発性という言葉からその病状を想像することができませんでした。

なによりも、今まで健康体で生きてきた自分がまさか発症するなんて、という感じでした。


そのことで連絡をくれた人からはみんな口を揃えて「早く病院にいって!」と心配され、知り合いの看護師からは「大丈夫だよ」と言いながらも、最後には「でも病院に行って検査はしてもらったほうが良い」と言われてしまい、「これは行くしかないな…」と、ついに診察を決めたのでした。


隣町の耳鼻科へ

自宅から徒歩20秒の耳鼻科は市内でも評判の良くない耳鼻科だと聞いていました。

これまたGoogle先生に訊いて、隣町にあるクチコミのよさそうな耳鼻科に電話をかけるも、予約ができないので直接お越しくださいと言われ、そのまま仕事を早退して列車で隣町へ。

耳鼻科につくと、コロナ禍の影響、平日の昼下がり、花粉症オフシーズンということもあってか、待合室には出入り業者のダス○ンさんが来ているだけ。

夕方のニュースが始まるような時間帯、保険証を出したと思ったら幾分もしないうちに呼ばれて診察、聴力検査へ。

「まぁ、たいしたこともなく終わるんじゃない?」と持ち前の楽観さを心のステージに上げながらも、舞台袖から顔をのぞかせる一抹の不安をどこか拭い切れないまま、診察結果を聞かされることに。

まさにドキドキものでした。



結果としては幸いなことに、突発性難聴ではありませんでした。

ストレスや過労によって耳鳴りがしたり、耳鳴りが気になったりすることは割とあるんだそうで、それが半日とか一日中続くとなると疑ったほうが良いかもしれないそうですが、今の段階では経過観察で様子を見ましょうということになりました。

ちなみに帰路、病院近くのラーメン屋に寄って帰りましたが、だいぶホッとしたのでしょう、食べた記憶はおぼろげです。


後回しにしがち

とかく人間というのは面白いもので、いつもは怠けていても、もうそろそろ動かないとタイヘンなことになる!というケースにいざ至ると、びっくりするようなスピードと瞬発力で事態解決を図ろうとします。

いわゆる、火事場の馬鹿力というやつで、結局日頃から本気で向き合っていない証拠でもありますが、とにかくGoogle先生の回答に半信半疑になりながらも、ひとまず回答をもらえそうな人に急遽連絡を手当たり次第に取っていき、各々に判断を仰いで良かったんだと思います。
(そこまでする前に早く病院に行け、という感じですが)

病院に向かう最中、「行動を起こす」が「ほっとく」よりも優位になるまでが人間にとって本当に一番の課題だなぁ……なんてことを呑気に考えていましたが、やっぱり私たちにとっては「めんどくさい」がとにかく一番の楽園であり、一番の敵なんだと思います。

大事に至っていないとはいえ、「ほっとく」とどう転がるかわからないのが病気です。

日々、いろんなことを後回しにしがちですが、身体や健康のことは後回しにしても取り返しがつかないと、冷やした肝に銘じるお盆でした。

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