見出し画像

#1 再会

2020/02/28

今日は、朝2時半にローマに到着した。
早朝すぎて、公共交通機関も動いていなければ、空港のお店も全て閉まっていた。そんな状況の中、私のゼミの同期たちと師匠はUAE乗り換えでアブダビにいらっしゃる頃だった。彼らに自分が無事に到着したことを知らせてから、イタリアでの旅程を考え直すことに。

全世界でコロナウィルスが大流行している中で、イタリアはヨーロッパの中でも感染者が多い地域。だからこそ、状況が1日単位でめまぐるしく変わっていく状況。今日はボローニャに移動予定であったが、外務省による安全レベルがレベル1に引き上げられたことを受けて、ボローニャに居るはずだった期間はローマに滞在することにしたのだ。

このようにめまぐるしく変わっていく状況の中で、起こるであろうことを的確に予測し、不測の事態が起きたときにも自分で対処しきれるサイズにリスクを最小限化するというのが大切。

そのために、得られる情報を全て集めて、それを分析して、自分が次にどのような行動を取るべきかという訓練を今回のコロナパニックでは学ばせて頂いている気がする。

ゼミの人たちや師匠がイタリアまでの飛行機に乗っている間、わたしはローマでの滞在場所を予約して、彼らの移動経路を考えたり、準備を少し行ってから、彼らがローマに到着するまでの時間、町歩きをしてみることに。

今回は、以前ローマ滞在中にいけなかったローマの代表的な観光地を見て回ろうということをテーマに町歩きをしてみた。最初はヴェネツィア広場からスタートするはずが、道中に面白そうな場所を発見。

それが、トラヤヌスの市場

ここは人類史上初のショッピングセンターとされている場所であるらしい。

もともと人類学のなかの分野において、交換などといった経済に結びつくものに興味があったことから、人類史上初のショッピングセンターという説明文に惹かれてしまい、入場料が少し高かったが思いきって入ってしまった。

この場所が世界史の授業の本当に始まりの方に勉強する時代にできた建物とは思えないほど、壮大でとってもオーガナイズされた市場だった。

画像1

そして、いよいよ師匠とゼミ生に合流。医療措置を受けるためにネパールから帰国した際にあった人たちもいたが、ほとんどは約1年会っていない人たちと来年から同期になる新しいゼミ生の人たちだった。何だか久しぶりに知り合いの顔を見て、一瞬ホッとすることができた。

今日は旅の疲れのせいか、皆と合流して昼ご飯を食べた後は体力が全くなかった。有り難いことに、安心して全身骨抜き状態になったようだ。

そういえば、コロナウィルスが北イタリアで深刻になっているなか、今日はイタリアであまり嫌な顔をされたりはしなかった。むしろ、みんな笑顔でいてくれる気がした。それでもやはり、アジア人1人で歩くというのは結構怖い気もする。そんな感じで、無意識に怯えている自分がいることも気づいた。

これから、きちんと状況を把握して、自分たちの行動を判断していきたい。

お天道様、今日も1日お世話になりました。
明日もどうぞよろしくお願いいたします。



日々のフィールド日記を読んでいただき、ありがとうございます。 いただいたサポートは、研究活動や参考書籍購入に使いたいと思います。