未知への恐怖
新学期かぁ〜。
春といえば、大人になった今では『桜』が真っ先に出てくるようになったが、学生だった当時は、恐怖とドキドキのクラス替えが真っ先に出てきていた。
毎年春にクラス替えがあったのだが、始業式当日学校の玄関前に貼り出されるクラス分けの用紙を見ていつもドキドキしていたなぁ。
「自分はどこのクラスだ!?」
「同じクラスのひとはだれだ!?」
「仲良いあの子いるかな!?」
クラス分けの用紙を見る前、ドキドキしすぎて少しお腹痛くなっていたような気がする。
今でもその時の気持ちや景色を部分的ではあるが、何となく思い出せる。
そして、新しいクラスの新しい机に座って、慣れない環境に緊張でもぞもぞする。
どことなくみんなよそ行きの表情。
「あ〜!〇〇ちゃんよろしくね〜!」なんて、周りの会話で聞こえると少し焦る。
始業式が終わった後、いつもの顔馴染みの子と再会し、ものすごくほっとしたのを鮮明に思い出した。
もうあの頃の変なドキドキを味わえないのが少し寂しいけど、もしも自分に子どもができたらそんな話を子から聞くのだろうか。その時、同じような気持ちになれるのだろうか。
思い出って、芋づる式に出てくるよなぁ。
きっと休職中でなければ、こんな事思い出せなかった気がする。今頃は期首で慌ただしくて、息詰まりしか感じてなくて、とにかくゴールデンウィークが待ち遠しくて、きっとそれを何とか生きがいにして呼吸していたと思う。
通知表を見ながら、そんな事を思い出した今。
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