期待

”期待”したことがない人はこの世にいるんだろうか。
皆、何かに期待してきた はず。

自分にはできると。
親が背中を押してくれると。
友達が助けてくれると。

信じていたものは、ただ自分の中で作り上げた
”期待”だということに気づかず、
自分が正しいんだと疑うことなく
自分にとっての正論を相手に振りかざす。
そんなことを最近は毎日、目にしているように思う。
そんな風に見えるのは、私が”期待”の本質に気づいて
認識してしまったからなのか。

〇期待するということ
それは、自分の理想を対象に求めていること
だと思う。
自分に対してであれば、そうなりたいと信じること。
誰か他人に対してであれば、その人がそうあるべきだと
疑わないこと。

考えてみると知らず知らずのうちに
関わる人に対して期待していることに気づく。

仕事を割り振るのは上司のやるべきこと。
仕事は、真面目にやるのが当たり前で
怠ける人が評価されるわけがない。正当な人事評価をしてくれるだろう。
親なんだから、子どもの選択を応援してくれるだろう。

考えれば考えるほど、それは自分の思い込みであり
希望であり、理想なんだと思い知らされる。

〇怒りの原因
”期待”は心のモヤモヤや怒りを引き起こす
大きな要因だ。

自分が”こうあるべき”と思っていることが
成し遂げられなかったとき、
つまり、”期待”に応えられなかったとき、
あなたはどう思うだろう。
私は、
「なんで仕事をさぼる人が、評価されるのか?」
「なんで親は応援してくれないの?」
「そうすべきなのに、やってもらえなかった。」
そんな風に思う。

でもその怒りは自分が作り出しているものだった。
そもそも、自分の考える”こうあるべき”という基準を
他人がクリアしなかっただけ。
つまり、自分のものさしで相手に”期待”していただけなんだ。

〇考え方
”期待”が怒りを生む。
そう考えると、他人への期待は心底不要なものだと思う。
自分の心を平穏に保つためにも、他人への”期待”は持たないようにする。
そうすれば、怒りを覚えることも
自分勝手に「裏切られた。」なんて悪口を言うことからも無縁になれる。

せっかくの限りある人生、文句じゃなくて
楽しいことで時間を使いたい。
職場で同僚から文句を聞かされ続けると、
気持ちも落ちてくるけど、
そんな時こそ自分に言い聞かせる。

「この人は変わらない。自分の考え方を変えて
幸せになったほうがよっぽど楽なんだ。」と。


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