発達障害×報連相

あくまで個人の経験・考えです。
全ての発達障害の人に当てはまる内容ではありません。
参考までに、今の自分の障害は、服薬していれば正職員として働くことができ独居も可能な状態です。
受けている診断名は自閉症スペクトラム(ASD)です。

仕事において重要視されている「報連相」(報告・連絡・相談)について書きます。
最近はカクレンボウ(確認・連絡・報告)と言うとも聞いたことがあるので、「確認」についても書きます。

確認

よく上司から注意されるのは、「それ、事前に言ってほしい」です。
事前に確認するという発想がなかなか持てません。
自分の視点からは「これやっておいたら喜ばれるだろうな」と思ってやっていたりするので、予想外に注意されて驚くことになってしまいます。

現在中間管理職なのですが、部下から「〜してほしい」と言われると何も考えずすぐに実行してしまい、上司には事後報告になってしまうことがあります。

確認してから行動するというのがどうしても難しくて困っていると上司に相談したところ、「まずはどんな小さなことでも事前に確認するようにしてから、事前に確認が不要なことは何か相談していく」と助言されました。

助言されたときは「できる気がしない」と悲観的だったのですが、何度も意識にのぼるようになったからか、「これ確認した方がいいかも」と気づけることが出てきました。
まだまだではありますが。


報告

社会人になってからしばらくは、報告が必要なものは何なのかわかっていませんでした。

今は自分から行うことも多いと感じています。
上司から「それ聞いてない」と言われることがあり、だんだんと気をつけるようになりました。
今の上司は、報告をすると褒めてくれるので、モチベーションになっています。


連絡

部下には、「もしかしたら、〜になるかもしれません」「〜になる見通しですが、確認中です」などと事前に見通しを伝えるよう心がけています。

報連相とは離れるかもしれませんが、同僚や部下にストレートに発言してしまい、良くないニュアンスで伝わってしまうことがあります。

「直球で言わない」と何度か上司から注意されていますが、直球で言わないと伝わらないと感じることも多いです。

「自分は配慮されなかったのに」「自分は我慢したのに」「なんで自分ばかり周りへ配慮しないといけないんだ」と被害的に思ってしまうことがあり、オブラートに包んで伝える気持ちにはなかなかなれません。
自分の気持ちの問題として、カウンセリングで相談して解消を試みています。

相談

子どもの頃からずっと、親や友達に何かを相談するということをしないまま社会人になりました。
誰かに相談するという発想もなかったように思います。

数年前、見かねた上司が「言ってもどうせ、って思うかもしれないけど、まずは話して」と繰り返し伝えてくれたことで、職場の人間関係について時々相談できるようになりました。
ただ、当時はまるで子どものようにその上司に依存してしまい、泣きながら相談することが増えていきました。

そのため、苦手な職員がいることについて相談したときに上司にから「人は変わらない」と言われたのですが、当時はそれがとてもショックでした。

今となっては元上司の気持ちもよくわかるのですが、当時は自分の気持ちを否定されて突き放された感じがしました。

他の人は対処してもらえたのに私は対処してもらえないと感じました。
そもそも私自身の精神状態が悪かったからだと思います。

今では、精神状態が改善傾向にあり、泣きながら相談することもあまりなくなりました。
相談するときは、他人への不満を吐き出すのではなく、自分の心境や自分の至らない点、業務への支障、改善するために自分ができることも含めて話すなど、相手に伝わりやすい話し方になるよう気をつけています。

「これを言われても上司は困るだろうな」と思ったら、上司ではなくカウンセラーや夫に相談するようにしています。


まとめ

私は今32歳ですが、未だに基本的な「確認・連絡・報告」で注意されて落ち込みます。
子どもの頃から人前で注意されることが多かったので、注意されると4〜5日間くらいそのことばかり考え続けて、目の前のことに集中できなくなってしまいます。
叱責恐怖について調べていると、「怒られてから考えればいい」という考え方を見つけました。
楽観的になり過ぎても良くないですが、ほどほどに気をつけて、「確認・連絡・報告」のスキルを上げていきたいです。

発達障害当事者やそのご家族、支援者の方にとって何かヒントになれば幸いです。
ご質問などあればコメントをください。


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