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深夜のおしゃべり(エッセイ)

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iPhoneのメモにパッと書いた、気づいたことなどをエッセイ化しています
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記事一覧

「深夜のおしゃべり」

noteでエッセイをはじめます。 「甘いものは人をおしゃべりにさせる力があると思う。夜という時間(特に深夜)は普段しないような話をしたいような気持ちにさせる。 面と向かってなかなか話すことではない。でも深夜にだったらお酒や甘いものの力を借りながら話すのも悪くないかもしれない。私の頭の中でたまに考えている、そんな話を集めた本がこの本です。」 大学生のときに「深夜のおしゃべり」というエッセイ集をつくった。 美大生なのに文字が多いエッセイの本を作っている人はあまりいなかっただろ

最初に考えた人

私は、いつも豚カツやエビフライを食べるとき、これを最初に考えた人は本当にすごいなあと思う。 豚や海老に小麦粉・卵・パン粉を順番につけて、油で揚げるとあんなにおいしい食べ物になるなんて。しかも塩で食べても醤油で食べてもソースで食べても、からしをつけてもわさびをつけてもおいしいなんて。まじ考えた人天才だと思う。 ウィキペディアで調べたところ、未だカツの発祥店を見つけるのは困難である、とあった。きっと食の歴史の中で、どこかの料理人が試行錯誤した結果、生まれたのであろう。い

人類の発展についての妄想

人類は発展しすぎないように、見えない力が働いているのではないだろうか。と考えることがある。 そう考え始めたきっかけとなる人物は2人いる。ウォルト・ディズニーとスティーブ・ジョブスである。 彼らは常に人々が欲するものを考えていた人物だと思う。ウォルト・ディズニーは65歳、スティーブ・ジョブスは56歳にそれぞれ癌で亡くなっているが、もし彼らがもっと生きていたら、もしかしたら世界は今と少し違っていた、もしくはもっと発展していたかもしれない。 ウォルト・ディズニーが晩年、強い

猫と母性

急に、3年前あたりから猫が好きになった。 それまでは正直、猫マニアみたいな人の気持ちが全然わからなかった。「そんなに?」と思っていた。なのに突然「かっ、かわいい…」と猫を見かけるたびに思うようになってしまったのだ。犬でもわりと思う。 ときを同じくして小さい子どもをみても、「かっ、かわいい…」と思うようになった。 猫も犬も子どもも「かわいいかわいいかわいい」と心の声が叫び、ギューっとしたいくなるくらいかわいいという気持ちが止まらない。実際にはそんな気持ちを押し

夢の話

(睡眠時の)夢の話は、聞く側からするとやっぱりつまらないものなのだろうか。私はよく意味がわからない夢をみるが、それを家族や友達に話してもみんなちゃんと聞いていないような気がするのだ。 私がとてもハマっていたテレビドラマでカルテットというドラマがある。 まずはその劇中の会話を読んでいただきたい。 ・ マキ ( 松たか子)「私昨日の夜、あの、面白い夢をみたんですけど。私たち大劇場のステージで演奏することになったんですけど。いざ行ってみるとなぜか空中ブランコやることになってー

金縛りの話

金縛りは、科学的に証明されている現象である。だから、心霊現象などではない。 ネットで調べるとこう出てくるので、金縛りにあったときにはこの事実を必死に思い出して、 怖いという思いを消そうとする。 でも、やっぱり金縛りにあうと怖いという感情を捨てきれない。 金縛りにあったことがないという人がいるが、本当に羨ましい。 金縛りにあったことがない人は一度あってみたいと言うが、それは金縛りにあったことがないから言えることなのだ。 私は何度も金縛りにあったので少しは慣れ

夜行バス論評

もう、何往復したか数えられないくらい、東京と大阪を行き来している。 そして、そのほとんどが夜行バスでの移動である。 急いでいるときや事情があるときは新幹線で帰ったり、青春18切符で途中下車しながら帰ったことも数回あるが、やはり圧倒的に夜行バスの方が回数は多い。 理由はシンプル。安いからである。 最安値は新宿-梅田(東京-大阪)間で、1800円だ。2200円のときもあった。 金土日祝や長期休暇とずれているとだいぶ安くなる。 こんなに 安いものは4列シートの

生き物と時間

哺乳類は、どの生き物も共通に「約20億回」脈を打つ。 こんな話を聞いたことはないだろうか。 何かの記事で見たのか、何で知ったのかは忘れてしまったけれど、それからずっと考えていることがある。 それは「生き物に与えられた時間は基本的にはみんな同じなのではないか」ということ。 冒頭の言葉はそれを裏付ける(かもしれない)ものである。それぞれの動物で寿命は違うけれど、感じている時間はどの生き物も等しいのではないか。根拠もある。 「寿命は心拍数に反比例する」というものだ。 例えば

ひとりで食べるごはん、みんなで食べるごはん

「ごはんは、みんなで食べる方がおいしい。」 私は、小さい頃からよくそう言っていたそうだ。 でも私は今でもそう思っているし、そう実感している。 ひとりで食べた方がゆっくりと味わえそうな気もするのに、なぜひとりで食べるごはんは味気なく感じてしまうのだろうか。 そのことについて考えてみた。 私はおいしいものを食べるのが大好きだ。 それなのに、ひとりだと「ご飯だけに集中して食べる」ことはほとんどないように思う。 現在はひとり暮らしなので、家でひ