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舞台『YES I AM…』を終えて その3

その2はこちら

そして今回得られた
最も大きなことは、
尊敬できる大好きな人が
いっぱい増えたこと。

皆さんが
優しくしてくださればくださるほど
自分へのうんざり度は増しましたが、
芝居以外の事まで
きちんと叱ってくださる
有り難さが身にしみました。

ずっとお芝居をしてきた先輩の前で
「お芝居の楽しさが分からない」
なんて言っても、
「それでいいねん」
と返してくださるような方達でした。


そうなんです。
私は演技することを楽しい
と思えたことはありません。

どちらかといえば苦手な部類です。

私は演技なんてものを経験するずっと前、
役者なんて職業を知るずっと前から、
漠然と将来はそういうものになるんだ
と思っていました。

たったそれだけの理由で
それだけを信じてここまで来てしまいました。

きっかけは一生謎のまま。
ただ、実際に飛び込んでみたら
「続ける理由」は見つかりました。

舞台に立っているその瞬間だけは、
自分の事をちょっぴり認めてあげられる。

これこそが私が芝居を続けている
理由だと思います。

普段の私は自分を認めることができず、
過剰なほど嫌って
軽蔑してしまっている
という自覚があります。

かといって
演じているときの自分が
好きなわけではないんです。

だって、稽古場では
芝居すればするほど
自分を嫌いになるから。

本番の日も
袖に待機しているとき
まではそうです。

[毎朝の恒例になりつつあったラジオ体操]

それなのに何故でしょうか。

一歩舞台に足を踏み入れ、
照明に入った途端に
「そこまで嫌う必要ないかもな」
って思えるのは。

残念ながら
好きとまではいきません。
自分を認めてあげる
という選択肢が生まれる程度です。

でもそれが私にとっては重要で、
演じることは苦手でも
「やっぱりまた舞台に立ちたい」
と思わせるのです。

その4はこちら

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新まおり Maori Atarashi

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