さとうかえで

くるくると舞う羽を持つ楓のように、風に流されてどこまでも

さとうかえで

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渇望

喉から手が出るほどに 何かを手に入れたくなったとき わたしはやっと人間になれた気がした

電車と地下鉄とバスと

おはようも 頑張ろうも 早く会いたいも 眠たいも 帰りたくないも 帰りたいも バイバイも いろんなきもちを一度にのせて 今日も運んで行く #通勤 #通学 #バス #電車

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泡が立つようないとま

紅茶に砂糖を入れたことなんてなかった ちいさな角砂糖が プツプツと 何か言いたげにわき立つ 泡が立つなんて知らなかった ゆっくりと甘い紅茶に変わりゆく暇 本当の…

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はざま

耳のたもとで 揺れ動く その淡い残像に 君の思いを知ってしまった 空高く仰ぐ夏の終わりに #詩 #恋 #夏 #ポエム

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ローカル線のうた

スマホを耳に当てて微笑む女 幼い顔立ち 華奢な足首に擦り切れたスニーカー たそがれどきに目を細め、バックパックを背負った少年 この人は一体どんな声でどんな風に話…

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渇望

渇望

喉から手が出るほどに

何かを手に入れたくなったとき

わたしはやっと人間になれた気がした

電車と地下鉄とバスと

おはようも

頑張ろうも

早く会いたいも

眠たいも

帰りたくないも

帰りたいも

バイバイも

いろんなきもちを一度にのせて
今日も運んで行く
#通勤 #通学 #バス #電車 #地下鉄 #詩 #リリック

泡が立つようないとま



紅茶に砂糖を入れたことなんてなかった

ちいさな角砂糖が
プツプツと
何か言いたげにわき立つ

泡が立つなんて知らなかった

ゆっくりと甘い紅茶に変わりゆく暇

本当の時の流れを知ったような
そんな暇を

ときには甘い紅茶とともに
#カフェ #お暇 #紅茶 #タイムトリップ #詩 #リリック

はざま

耳のたもとで
揺れ動く
その淡い残像に
君の思いを知ってしまった

空高く仰ぐ夏の終わりに
#詩 #恋 #夏 #ポエム

ローカル線のうた

スマホを耳に当てて微笑む女
幼い顔立ち
華奢な足首に擦り切れたスニーカー

たそがれどきに目を細め、バックパックを背負った少年

この人は一体どんな声でどんな風に話すのだろうか

そしてどこから来てどこへ行くのか

しばらくこの電車に乗っていると

この人を知っていたような気になる

この人と一緒にずっと、どこまでも行けるような気がする

というまぼろしに時を泳ぎ
現実に降り立つ
#ローカル線

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