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音楽のはなし

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これまでの人生で常に隣にいてくれた音楽に関するマガジンです。
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記事一覧

ポリーニ逝く

ポリーニ逝く

大好きなピアニスト、マウリツィオ・ポリーニが一昨日イタリアの自宅で亡くなったそうだ。
ニュースでも取り上げられずに今、たまたまポリーニのことを調べていて知った。

ショパンはじめ、ベートーヴェン、バッハを愛聴していた。
仕方のないこととは言えやはり悲しい。
これまでの多くの偉業を言うまでもなく偉大な芸術家だった。
…どうか安らかに眠ってください。
#マウリツィオ・ポリーニ #ピアニスト #ショパ

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藤井風-満ちてゆく

藤井風-満ちてゆく

皆さんこんにちは。
今日は藤井風の『満ちてゆく』のMVについてお話をしたいと思います。

仕事を引退して早2年。
日々体の衰えを感じはじめ、寝る前に冗談で「朝逝ってたらごめんな」なんてことをヨメさんに言うようになった。
いや、勿論まだ早いだろう…とは自分でも思います。
まだ遊びたいしやりたいこともある。でも若い頃のようながむしゃらな欲求ではない。
波瀾万丈ではあったがいい人生だと思う。
幸せだと思

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音楽史について

音楽史について

皆さんこんにちは。
今日はクラシックを聴いていくにあたりとても参考になる音楽史についてお話をします。
とは言っても学校の授業ではありませんのでごく簡単な年表を軸にして分かりやすく進めていきたいと思います。

さて、皆さんはどんな風にクラシック音楽を聴いていますか?
白状すると、ぼくはこれまであまり深く考えずに好きなものを無作為に聴いてきました。
はじめはギターをやっていたので弦楽器を中心に、次はピ

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ドイツECMシリーズ-Part Alina

ドイツECMシリーズ-Part Alina

皆さんこんにちは。
先日のリッチー・バイラークのECM盤に続きもう一枚の愛聴盤を紹介したいと思います。

実はこちらも「Le Tabou」で先日とは別にもうひとりの音大生の子から紹介してもらったものです。
ぼくのクラシックの趣向をよく知ってくれていて、その上で教えてもらいました。
演奏家は知らない人ばかりです。

↓ このYouTubeも忠実に音量が抑えられていますね。
確か映画『ゼロ・グラビティ

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ドイツECM Recordsというレーベル

ドイツECM Recordsというレーベル

皆さんこんにちは。
今日はぼくが大好きなドイツのレコードレーベルECMについて記事を書いていきたいと思います。

・ECMについて
ECMは”Edition Of Contemporary Music”の略で主にジャズ、クラシックをリリースしているレーベルです。
BLUE NOTEやGramophoneのようなトラディショナルなジャンルではなくジャズで言えばフュージョン寄りのものもありますし、クラ

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ポリーニのベートーヴェン

ポリーニのベートーヴェン

皆さんこんにちは。
今日は大好きなピアニスト…マウリツィオ・ポリーニについてお話をしたいと思います。

・ポリーニについて
1942年生まれでイタリアはミラノ出身の現在82歳。
1960年、18歳でショパン国際ピアノコンクールで優勝、ルービンシュタインをして「審査員の中で彼より巧く弾けるものが果たしているだろうか」と言わしめたそうです。
そこから何と10年近くもの間、表舞台からは影を潜めた。事の真

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音楽の遍歴⑦-ジャズ編(ピアノ・トランペット・サックス)

音楽の遍歴⑦-ジャズ編(ピアノ・トランペット・サックス)

皆さんこんにちは。
さて今日は音楽の遍歴シリーズのジャズ編です。
数あるプレイヤーの中からぼくの音楽ライフに欠かすことのできない4人を紹介します。

・ビル・エヴァンス(1929-1980)

言わずと知れた超有名ジャズピアニスト。
とてつもない集中力で奏でられる旋律は瞬時に引き込まれる魔法の魅力があります。グリースで固められたオールバックにメガネ…その見た目のイケメンぶりはジャケットを見ているだ

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音楽の遍歴⑥-ジャズ(ボーカル)編

音楽の遍歴⑥-ジャズ(ボーカル)編

皆さんこんにちは。

今日は音楽遍歴のジャズ(ボーカル)編です。
聴きはじめた当時、レコードは欲しいものの、まだ就職したばかりで給料も高くはありません。住宅補助があったとは言え生活はなかなかにきついものでした。
そこで当時まだたくさんあったレンタルレコードを借りてはカセットテープにダビングして聴いていました。
その頃既に”ジャズ名盤”的な括りで発売されていたものが多くあったので先ずはお試し…という

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音楽の遍歴⑤-クラシック(オーケストラ・交響曲)編

音楽の遍歴⑤-クラシック(オーケストラ・交響曲)編

皆さんこんにちは。
さて、今日はクラシック編-オーケストラ・交響曲についてです。
指揮者、各オーケストラごととなるとかなり煩雑になってしまい、ぼくがnoteで記事にしたい意図と離れてしまいますのでここはあえてシンプルに好きなアルバムの解説をしていきたいと思います。
どうかお付き合いください。

ぼくがクラシック音楽を聴きはじめたのは20代中頃です。なので若い頃からクラシックに慣れ親しんだりピアノを

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音楽の遍歴④-クラシック(ピアノ)編

音楽の遍歴④-クラシック(ピアノ)編

皆さんこんにちは。
今日はクラシック編-ピアノについて記事を書いていきたいと思います。
どうか最後までお付き合いいただければ幸いです。

・アルフレッド・コルトー(1877-1962)

先の記事でも登場する20世紀を代表するピアニストのひとり。現代の演奏スタイルと照らし合わせるとミスも多いし幾分、ロマンティック過ぎると感じる方もいらっしゃることでしょう。でも音楽も写真も”上手い”ことが全てで事が

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ビートルズ『GET BACK』を観て

ビートルズ『GET BACK』を観て

皆さんこんにちは。

先日、ビートルズの記事を書いたときにディズニープラスで映画『LET IT BE』と同時期の映像を編集したドキュメンタリー『GET BACK』が観られることを知りました。
いてもたってもいられずそれだけを観るために1ヶ月だけ加入しました。
3話構成の中身は膨大な量の映像記録です。そしてそのフィルムは驚くほどきれいです。

さて、その中身ですが…とても心が痛くなりました。
ネタバ

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音楽の遍歴③-クラシック(ヴァイオリン・チェロ)編

音楽の遍歴③-クラシック(ヴァイオリン・チェロ)編

皆さまこんにちは。
今回は音楽の遍歴シリーズ③、就職後、札幌へ赴任した頃からのお話をしたいと思います。
どうかお付き合いいただければ幸いです。

きっかけは”ヴィンテージオーディオとの出会い”の記事で登場する「札幌音蔵」というオーディオショップです。

オーディオの買い替え検討と合わせてその頃考えていたことが”もっと聴く音楽ジャンルを広げたい”というものでした。
そして当然のように最後は”生楽器”

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音楽の遍歴②-ロックからフュージョンへ

音楽の遍歴②-ロックからフュージョンへ

皆さんこんにちは。
音楽の遍歴シリーズの第2回は高校入学から大学卒業までの6年間を薄れつつある記憶を辿りながら書いていきます。

中学生時代にビートルズからハードロックを辿り幅を広げていきました。そして高校入学以降、更にその幅は広がっていきます。

・はじめてのバンド結成
高校へ入学しGrecoのストラトキャスターモデルを手に入れ毎日のようにDeep PurpleやCharの練習に明け暮れました。

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音楽の遍歴①-歌謡曲からアメリカンポップス、ハードロックへ

音楽の遍歴①-歌謡曲からアメリカンポップス、ハードロックへ

皆さんこんにちは。

今日は”音楽バカ”を自認するぼくの遍歴についてお話をしたいと思います。

・はじめての音楽体験
最も古い記憶に残る音楽体験はなんだろう…と記憶を辿ってみる。
はじめに思い浮かんだのは小学生の頃、はじめて自分で買ったレコード(ドーナツ盤)です。それは尾崎紀世彦の「また逢う日まで」。

自宅にはステレオなんていう大それたものはなくプラスチック製のポータブル式プレイヤーしかなかった

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