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【映画】3歳の娘がキスシーンをみて言ったこと。『この世界の(さらにいつもの)片隅に』

 おはようございます。毎日更新したい気持ちはありつつも、なかなかじっくり向き合う時間を作れずにズルズルと下書きになっている記事が多いです。今日は、先日、タイトルの映画を見ているときに、3歳2か月の娘が言ったことが感動したので、映画の話もしつつ、その話をしたいと思います。

 8月と言えば、毎年のことですが、戦争に関するトピックが多くなりますね。テレビでも、火垂るの墓が毎年やっていたり(今はもうやってないのかな?)、昨日は広島に原爆が投下された日として黙とうをするニュースが流れたりしますよね。76年も経てば、だんだんと戦争経験をしたことのある人も少なくなり、語り継がれることも少なくなっていきますね。人間の寿命は限られているわけだから、当たり前のことなんだけど、今年の春に近所に住んでいた夫婦が亡くなって、よく昔の話を聞かせてくれていたんだけど、そういう風景がなくなっていくかと思うと、寂しさと、何か残していくために自分にできることはないかと思ったりします。

 自分はもちろん戦争経験者ではないし、母親だって経験者ではない。母方も父方も祖父母は早くに亡くなっているので、聞かされて育った経験がありません。しかし、小学校では、小学校6年生の時に修学旅行で広島へ行きましたが、多くの学校行事の中でも、この修学旅行で聞いた、おばあちゃんの戦争体験の話は、鮮明でなくても、とても深く記憶には残っています。経験者の声というのは本当に貴重なものだと実感しています。

 そんな記憶で、この映画を見ると、驚くほど日常というものがそこにはあって、もちろん殺伐とした雰囲気の場面がないわけではないですが、全編通して、そこには主人公のすずさんを中心とした、本当に特別でない日常が描かれていて、最初本当に拍子抜けしました。しかし、そこには本当に人間として生きていくことの大切さ、また瞬時に描かれる戦争が隣り合わせにある恐怖というものを、感じることができます。

 うちの家では、旦那さんがいつも食事の時間にお勧めの映画やアニメ、ドラマなんかを見せてくれます。いつもアンテナを張って、私を楽しませてくれます。それで、先日はこれを見ようと言ってきて、食事タイムに見てました。もちろん娘も一緒です。娘はまだ3歳2か月なので、内容はわかっていませんが、場面場面で見たものから感じたことを言葉で伝えてくれます。その中で、この記事のタイトルにあるお話をします。

 すずさんが、旦那さんの周作さんと、布団の上でキスをするシーンがありました。ドアップなわけではなく、二人を上から見下ろして、スッとその場面が切り替わる。娘はジーっとそのシーンを見て、『お兄ちゃん、お姉ちゃんが好きなんだってー。嬉しいね~。』って言って、私の腕をギューッとつかんだんです。。。最初は、家族でそういうシーンてどうやって見るんだろうとか思ったりしてましたが、娘がそのシーンをそのように感じてくれたこと、『誰かが誰かを好きなことは、嬉しいこと』って思える子に育ってくれていたこを知ることができて、私は娘のその言葉に感動しました。確かにうちの娘は、私が普段スキンシップ多めなので、どこの誰にでもスキンシップ多めで、周りの人に引かれてるところを見ることはあるんだけど、娘なりに自分が好きだよ~、これは嬉しいってことだよ~、って表現してるんだなぁっと振り返って感じています。映画の中で、すずさんが負傷してしまうシーンもあり、本当に辛く悲しい場面ですが、娘は色々な場面で、色々と感じたことを言葉にしてくれていました。

 こうやって、家族で一つの作品を見て、感じたことを言葉にして、共有していくって大事なことだなぁといつも感じています。そして、戦争は本当に恐ろしいんだけど、本当にそこには日常もあったし、色々な人の色々な思いがあったんだっていうことも、この作品からは知ることができました。

 ぜひ、家族でそういう時間を作って、作品を見ながら、思ったことや感じたことを家族で共有してみてほしいなと思います。一緒に見ることができなくても、同じものを見て、あとから感想を言い合うとかでもいいと思うんです。それぞれがどういうものに対して、それは夫婦だけではなく、親子であっても、兄弟姉妹であっても別の人間ですから、お互いに、何に対してどう感じているのかということを、それぞれの意見を押し付けたりするのではなく、それぞれの感情を共有するっていう気持ちでいけば、自分の考え方の幅も広がると思います。そうやって、子どもにとっても、考え方の幅を広げてあげられたらいいなぁって思います。

 短いですが、日常の報告でした。それでは、また次回~^^*

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