MariKusu

クスマリです。世の喧伝に煽られないように荒波によろけながらも自分らしさを追求したく模索…

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クスマリです。世の喧伝に煽られないように荒波によろけながらも自分らしさを追求したく模索中です。 無理して周りに迎合していた20代、おもねりに抗おうと必死で溺れそうだった30代を経て、己と正直に向き合い始めた40代。1980年秋田県生まれ。

マガジン

  • shizuka magazine

    心静かに過ごしたい人のためのライフマガジン

  • 芸術と本と時々コーヒー

    魅力的な芸術や書籍について書いた記事をまとめます。主に手回し焙煎機で自分で焙煎したコーヒーを飲みながら書いています。

  • 「私はなぜ食べるのか」考察記録

    「食べることとは、私にとって何なのか」という問いの答えを見つけるべく始めた断食の記録。食べることを止めることで、自分はなぜ食べるのか、食べることや食べないことによってどう感じているのかを、正直に探るために模索する。これは決してダイエットや健康法や断食などを推奨するための文章ではない。

  • 消費を考える

    自分の理想の世界のため、消費を変えることは小さくも大きな一歩だ。 私は私の生きたい世界のために自分の消費行動を見直すことにした。 これまでに実際に試したもの、日々の消費活動を通して考えたことについて配信する。

記事一覧

有限である人生の要素

お金を使うということは、時間を減らしていることなのではないかと、キッチンでお湯を沸かしているときに、急に閃いた。慌てて、書き留める。 「お金を使うことは、時間を…

MariKusu
6日前
7

自分のための基準を持つことの重要性

「現代美術って、よくわからないね」というフレーズも使い古された感が出てきた昨今、運良く私は夫が写真を使った現代美術家であり、結婚と同時にその世界を学ぶきっかけを…

MariKusu
9日前
7

自分の言葉

自分の言葉はどこにあるのかと考え始めた時に、では過去これまでがそうじゃなかったことに気付かされる。自分が書いているくせに、全て誰かの思考を借りたところから出たも…

MariKusu
12日前
6

エシカルで倫理的消費のSDGs(これは呪文です)

自分にとっての倫理について明確に定義もできないのに、エシカル消費つまり倫理的消費なんて出来るはずがない。しかし人々は「なんとなく良さそうなことをしている自分が好…

MariKusu
12日前
8

📖『全体主義の克服』📖

『全体主義の克服』マルクス・ガブリエル/中島隆博 この本を1冊読むだけで、他にも読んでみたい本や知りたいこと、調べてみたいことが山ほど出てきた。 マルクス・ガブ…

MariKusu
2週間前
6

食べることについて考える1週間

さて断食を開始してから1週間。 正確には断食していたと言えるのは丸5日間で 6日目には仕事で出かけたカフェでコーヒーの代わりにクラムチャウダースープを注文し、 友達の…

MariKusu
2週間前
8

好きな哲学者はいますか?

マルクス・ガブリエル(Markus Gabriel)という哲学者をご存知だろうか。 私の好きな哲学者で、最近ふと過去に読んだ彼の本を再読したくなり、ついでに未読のままだった本も…

MariKusu
2週間前
3

断食で小さな結論を捻り出す

断食5日目断食5日目の朝 これまでもそうだったのだが我が家の老犬は夜中2時にお腹が空いてしまって起こしてくる。 今朝は4時過ぎにも、クンクン鳴いて起こしてきた。 そ…

MariKusu
2週間前
9

断食は暇なのか

断食4日目の夕方 カフェでブラックコーヒーを飲みながら仕事の作業をしていた時、ふとサンドイッチでも食べてみようかなとよぎる。 けれどレジ前にあるサンドイッチ類を眺…

MariKusu
2週間前
6

うのりえ詩集『雲を投げる』と無職通信vol.1

久しぶりにすごい文章に出会った。 本と薔薇のイベント「第1回サンジョルディ鎌倉」に立ち寄った時、偶然出会った一冊の本と新聞のような形をとった1枚の紙。 作者の名前…

MariKusu
2週間前
7

断食4日目に元気回復

断食4日目の朝断食の朝は辛い 7時起床。 断食を始めて以来、どうにも朝布団から起き上がるのが辛い。 体を何とか布団から引き剥がすようにして、えいっと起きる。 今朝は…

MariKusu
2週間前
8

断食3日目の夕方から

断食3日目夕方少し気力が出てきた 断食3日目の夕方から友人が参加する古本イベントに出かけてみる。 自分の体が元気満点で季節も寒い頃なら徒歩で行ってしまう場所だった…

MariKusu
2週間前
7

断食3日目食欲について考える

断食2日目の夜生まれつき低体温の私に異変が 断食2日目の夜に急に体温が37度を記録した。 平熱が35度の私にとって、これはコロナやインフルエンザに感染をした時の状態に…

MariKusu
2週間前
2

断食2日目に塩飴を入手

断食2日目2日目の昼 断食を始めながら、インターネット上にある断食関連の記事をあちこち読んでみた。 最も目に触れやすいのは榎木考明さんの1ヶ月間不食の記録であるが、…

MariKusu
2週間前
3

断食を始める

断食をしてみることにした。 単なるふとした思いつきから始めることにしたので、いわゆる準備期間のようなことはしていない。 ちょうど冷蔵庫の野菜室が空っぽになり、明日…

MariKusu
2週間前
5

季節限定商品じゃなかったのか

これまで40年以上生きてきて、全く気が付かずに過ごしてきたことがある。 切り餅は、食品売り場の棚に定位置が確保されている状態で正月以外も売っている、という事実だ…

MariKusu
2週間前
1
有限である人生の要素

有限である人生の要素

お金を使うということは、時間を減らしていることなのではないかと、キッチンでお湯を沸かしているときに、急に閃いた。慌てて、書き留める。

「お金を使うことは、時間を使っていることと同義かもしれない。」
「お金が減っちゃうことは、時間が減っちゃうこと。」
「お金を使うことは、時間を減らしていること。」

手当たり次第にメモをしながら、考えてみた。

よく聞くのは、逆の話で「時間をお金で買う」だとか「効

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自分のための基準を持つことの重要性

自分のための基準を持つことの重要性

「現代美術って、よくわからないね」というフレーズも使い古された感が出てきた昨今、運良く私は夫が写真を使った現代美術家であり、結婚と同時にその世界を学ぶきっかけをいただいて今に至る。
私の花嫁修行は料理でも洗濯でもそのほか家事一切の上達でもなく、写真集をひたすら観て、写真史、特に夫(となる人)が影響を受けてきたアメリカのニューカラーの歴史を一から勉強するところに注力されていた。
毎食のご飯に強いこだ

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自分の言葉

自分の言葉

自分の言葉はどこにあるのかと考え始めた時に、では過去これまでがそうじゃなかったことに気付かされる。自分が書いているくせに、全て誰かの思考を借りたところから出たものだったりするから、いつかどこかで見かけたことのあるようなものが表出されている。それらは特定の誰かの真似のように見えることもあるし、社会的に角を落としに落とした折衷案の中央部分のエッセンスだったりもして、つまり最近で言えばAIが作った文章み

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エシカルで倫理的消費のSDGs(これは呪文です)

エシカルで倫理的消費のSDGs(これは呪文です)

自分にとっての倫理について明確に定義もできないのに、エシカル消費つまり倫理的消費なんて出来るはずがない。しかし人々は「なんとなく良さそうなことをしている自分が好き」と思い、流行りに乗りたくなり、そしてそんな消費者の心に漬け込むようにして「これはエシカルな物ですよ」というラベルをベタベタ貼り付けた商品が販売される。
エシカルのファッション化は、時に大きな誤解を生んだり、小さなズレから本筋にはもう2度

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📖『全体主義の克服』📖

📖『全体主義の克服』📖

『全体主義の克服』マルクス・ガブリエル/中島隆博

この本を1冊読むだけで、他にも読んでみたい本や知りたいこと、調べてみたいことが山ほど出てきた。

マルクス・ガブリエル(Markus Gabriel)と中島隆博という二人の哲学者による二日間に渡る対談からできた本だ。

タイトルにある「全体主義」とは一体どんなことを指すのか。
そしてそれはこの社会にとってどんな役割を担うものなのか。
歴史を参照し

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食べることについて考える1週間

食べることについて考える1週間

さて断食を開始してから1週間。
正確には断食していたと言えるのは丸5日間で
6日目には仕事で出かけたカフェでコーヒーの代わりにクラムチャウダースープを注文し、
友達の店でフムスをテイクアウトして家で少しつまんだ。
自宅ではコーヒーをハンドドリップし、なんだか癖になってしまった特製生姜レモンウコンジュースを飲んだ。

断食はもう終わりだなと思った6日目になって、意外なことに
全身に痺れを感じた。

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好きな哲学者はいますか?

好きな哲学者はいますか?

マルクス・ガブリエル(Markus Gabriel)という哲学者をご存知だろうか。
私の好きな哲学者で、最近ふと過去に読んだ彼の本を再読したくなり、ついでに未読のままだった本も新たに読み始めたところだ。

彼は乱暴に短縮して説明するならば、これまで過去に何人もの哲学者たちが挑んできた「存在とは何か」という問いに対する答えをほぼ全てひっくり返すかのようなエネルギーで「新しい実在論」というものを提示し

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断食で小さな結論を捻り出す

断食で小さな結論を捻り出す

断食5日目断食5日目の朝

これまでもそうだったのだが我が家の老犬は夜中2時にお腹が空いてしまって起こしてくる。
今朝は4時過ぎにも、クンクン鳴いて起こしてきた。

そんなわけでここ数ヶ月は朝までぐっすり眠るのは難しい。

今朝のちゃんとした起床は9時を回ってしまった。
なかなか布団から起き上がれない。
体温が怪しいぞと思い計測すると36.5度。逆戻りだ。
体が熱くてだるい。布団からやっとの思いで

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断食は暇なのか

断食は暇なのか

断食4日目の夕方

カフェでブラックコーヒーを飲みながら仕事の作業をしていた時、ふとサンドイッチでも食べてみようかなとよぎる。
けれどレジ前にあるサンドイッチ類を眺めるも、「まあいっか」という気持ちになる。
どうせ食べるなら家に帰ってストックしてある小麦粉でパンケーキでも焼こう。
冷凍庫には冷凍シーフードもあるから、それも使えるしな。
そんなことを考えながら、生姜レモンウコン特製ジュースがもうすぐ

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うのりえ詩集『雲を投げる』と無職通信vol.1

うのりえ詩集『雲を投げる』と無職通信vol.1

久しぶりにすごい文章に出会った。

本と薔薇のイベント「第1回サンジョルディ鎌倉」に立ち寄った時、偶然出会った一冊の本と新聞のような形をとった1枚の紙。

作者の名前は、うのりえ さん。
詩人である。

直感的に面白そうだなと思い、ご本人が売り場にいらしたので、ポツポツとローカル話をしながら、やっぱり気になるので購入してきた1冊と1枚。

待ちきれずに帰りのバスの中で、さっき手にしたばかりの本を開

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断食4日目に元気回復

断食4日目に元気回復

断食4日目の朝断食の朝は辛い

7時起床。
断食を始めて以来、どうにも朝布団から起き上がるのが辛い。
体を何とか布団から引き剥がすようにして、えいっと起きる。
今朝は燃えるゴミの日。寝坊してゴミを出しそびれるわけにはいかない。

朝の体温は36.2度。少しずつ下がってきている。
強い発熱感は少し減ったもののまだまだ万全な通常体温とはいえず、体全体がモッタリと熱く感じている。

ここにきて明らかな体

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断食3日目の夕方から

断食3日目の夕方から

断食3日目夕方少し気力が出てきた

断食3日目の夕方から友人が参加する古本イベントに出かけてみる。
自分の体が元気満点で季節も寒い頃なら徒歩で行ってしまう場所だったのだが、今日は自分に優しくしておこうと思い、途中までバスを利用する。贅沢な移動だが、無駄遣いしたなとは感じなかったので正しい出費をしたようだ。

イベント会場となったカフェは雰囲気のいい深みのぎっしり詰まったお店で、そこに魅力あふれる選

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断食3日目食欲について考える

断食3日目食欲について考える

断食2日目の夜生まれつき低体温の私に異変が

断食2日目の夜に急に体温が37度を記録した。
平熱が35度の私にとって、これはコロナやインフルエンザに感染をした時の状態に等しい。しかし体温だけが高く、感染症の時のような寒気や節々の痛みはない。ウィルスにより37度まで発熱しようものなら、目は赤く血走り、体を起き上がらせ続けるのも辛い状態で今すぐ布団に横にならねばならないような体調のはずだ。
体温だけが

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断食2日目に塩飴を入手

断食2日目に塩飴を入手

断食2日目2日目の昼

断食を始めながら、インターネット上にある断食関連の記事をあちこち読んでみた。
最も目に触れやすいのは榎木考明さんの1ヶ月間不食の記録であるが、その他にもファスティングの方法や、それを試してみた記録、体を張ったチャレンジとしてYouTuberがこれくらいの期間で体にこんな変化がありましたよという実体験など、さっと検索しただけでも様々なものが出てくる。

断食と不食の考え方の違

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断食を始める

断食を始める

断食をしてみることにした。
単なるふとした思いつきから始めることにしたので、いわゆる準備期間のようなことはしていない。
ちょうど冷蔵庫の野菜室が空っぽになり、明日は買い物に行かねばならないなと気が重くなった時だった。
さて、果たして本当に買いに行かねばならないのか、と気がついたのだ。

買い出しに行くか行かないかから始まった断食

昨今の物価高にも後押しされ、食べ物を食べていると小銭やお札をそのま

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季節限定商品じゃなかったのか

季節限定商品じゃなかったのか

これまで40年以上生きてきて、全く気が付かずに過ごしてきたことがある。

切り餅は、食品売り場の棚に定位置が確保されている状態で正月以外も売っている、という事実だ。

年末になると鏡餅から切り餅まで、食品売り場の目立つ場所に特設コーナーを設けられる餅。お正月が終わると当然そのコーナーも次の節分とバレンタイン特集に切り替わり、餅は消える。

そう、消えると思っていたのだ。
餅はお正月前後にしか売られ

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