HSP*考えたくないのに同じことをぐるぐる考えてしまう時の対処法
頭の中で気がついたら同じことがぐるぐる回ってる…考えたくないのに考えてしまって、他のことに集中できないってことありませんか?
「あーでもない、こーでもない」と解決策を考えているならいいのですが、考えたくないことをつい考えてしまう時に、わたしがやったことを書いてみました。
◆ぐるぐる状態は妄想が繰り返されている
同じことを考えてしまうときって、後悔や怒りや悲しみなどネガティブなことを考えてしまう場合が多いと思います。
うれしいことや楽しいことって、あんがいあんまり繰り返し考えないんです。その場で味わって次のうれしいことが起こるまでニヤニヤしたりしても、他のことに集中できたりするものです。
わたしもだいぶ落ち着きましたが、前に書いた自殺未遂をしたA子のことで、何をやっていても「どうやったら彼女は光が見えるのか、わたしは何をすればいいのか」と、ずーーーっと考えていました。
そんなときは、他のことが考えられなくなって、無理やり本を読んだりしてましたが、うつ関係の本しか内容が頭に入ってきませんでした。
悩みや後悔…そんな感情を持って、ぐるぐると考えてしまうのはなぜでしょう?なぜ考えたくないのでしょう?
同じこと(考えたくないこと)を考えているときは、ずっとその時どう感じたかを思い出し、その思いが膨らんでしまっています。
相手がどう思っているかを妄想して、その妄想も膨らんで頭の中でリピートしてる状態ですね。
当然、気分はイヤな気分のままで、もやもやを繰り返して気分が晴れない。
時には音楽を聞いただけでその時のことを思い出して、怒りや悲しみをぐるぐる考えてしまう。
「スイッチが入る」と、また同じことが頭の中で繰り返している…そんなにボリュームが大きくないスピーカーなのに、あなたの頭の中は爆音が鳴り響いているようです。
◆なぜ考えてしまうのか
人がネガティブなことを考えるのは、こんなときです
★過去に起きた出来事や自分の行動に理由付けをして、気もちに妥協点を見つけて着地したい
あんなことを言ってしまったから、彼女を傷つけてしまった。
わたしの言葉はもう戻ってはくれない。
どうすればいいんだろう。
ぐるぐる考えてもわからないから、どうにか彼女が前向きになってくれれば、わたしが救われるわけです。
気もちに折り合いがつきます。
★これから起こることに備えて構えている。将来への不安からの心配。
「死にたい」と言われて動揺しない人なんていないと思いたい。
わたしは動揺しおろおろして、でもその動揺を感じさせないようにと、いま思えばがんばってました。
とにかくちょっとでも、気もちを楽しい方へ方向転換できないかと、頭で考えて心配してました。
ほんとうに死んじゃったらどうしよう…。
↑思ったことは現実になるから、考えちゃいけないと思いつつ、じぶんのできることがわからないまま解決策を模索していました。
★ネガティブ思考がクセになっている
クセなんですよ。クセ!
相手に何を言ってもネガティブにとられてしまうし、こっちが明るく前向き発言をすれば、どうせ自分は…と考えてしまって逆効果だとも聞くし。
聞いてあげることが大事と言われても、聞いたあとじぶんの方がネガティブになってしまう。お酒に逃げる。眠れなくなる。
もっと”いつもいつも”考えてしまう…悪循環です。
★うつ状態
ぐるぐる考えすぎたら、そうなります。
気質かもしれないと、坂口さんはおっしゃってます。
(『躁鬱大学』本、買いました)
多くの場合、”今”を見ていない状態です。
今、目の前に起こっていることは見ようとせず、妄想しているのです。
その妄想の「スイッチを切る」ために、具体的にどうしたらいいでしょう?
◆対処法1*脳内にある思考を書き出してみる
脳内のことを、とにかく書き出してみました。
▼当時のメモより
入院できる状況なのか(コロナで病室がなかった)
入院拒否をしてるから説得しなくては。
うそはいけない。
いま必要のない思考は捨てる
正論は言わない
勉強して相手を知る
などなど、100個ぐらい書きました。
じぶんに縛りをかけたものはほとんど役に立ちませんでしたが、こころはちょっと楽になりました。
◆対処法2*根本的な解決策を考える
とにかく解決策を探しまくる!
試したことがだめでも失敗ではなく、解決方法の候補がひとつ減っただけ。
あらゆる視点から、考えてみる。
◆対処法3*別のことをする
わたしはわたしの生活があって、いま生きています。
だからじぶんを大切にするためにも、いま目の前にある事実に振り回されないように、こころをつくりたかった。
そのためには難しいけれど、頭を空っぽにすることが何より救いになりました。
動く(散歩する、料理する、掃除する)
運動する(ストレッチしながら”ありがとう”×100)
手を動かす(note書く、手帳書く、絵を描く、タロットに聞いてみる)
五感を使う(アロマを香る。話す。食べる。風を感じる。音楽を聞く。映画を見る。本を読む)
などなど、とにかく問題から思考を切り離して、落ち着いて客観的に考えられるような環境を無理してでも、つくりました。
◆対処法4*鏡の中の自分の目をみつめる
あとは、瞑想などしか方法がないのですが、瞑想もできないときは、鏡の中のじぶんの目をじっと見つめました。
タイマーを5分セットして、ただただ目の奥を見つめるとなぜか落ち着きます。
◆考えを選択しているのは自分自身だと気がつく
じぶんで問題を作り出していることに気がつくだけでいいんです。
わたしの場合は、頼ってきてくれたA子の気もちをただ受け止めればよかったのかもしれません。
その時はぐるぐる考えていても、何も変わらないことを気づけなかった。
専門家に聞いたり、A子の問題の根本の原因である家族の話を聞いてもよかったかもしれない。
ただただ時間が流れていくのを、不安に思っているだけでは解決しないことに気がつけなかったのです。
だからこそあえて「自分で選んで考えている」という視点を持つと、ゆるまって柔軟になります。
「だめだだめだ」と言われると、やりたくなるようなことなのかもしれませんね。
でも問題の渦中にいるときは、冷静になれないから、必死にできることを考えて、上記の対処法をいろいろやってみました。
そしてなぜわたしはぐるぐる考えてるんだろう?とじぶんに聞いてみたら、出てきた。
「ああ、わたしはいま、焦ってる。不安になってる。恐怖さえ感じる」
そんな思いがわかったとき、叔母が自殺したときの、母と叔母の関係を思い出しました。
それは加害者と被害者というような、病気だと一言で片付けられない気もち。
残された人の立場からの思いが、心の底からこわかったと気がつきました。
つまりA子の目線ではなかった。
母親目線でもなかった。
じぶんの保身だけでした。
◆「安心したい」のウラにある「自分は悪くない」
なにもできなかったと後悔したくないから、ぐるぐる考える?
わたしはわたしに言い訳してました。
じゃあどうすればいい?
本人の気もちを無視して強制的に何かをするのは、違うと思う。
だからその当時、なんとか普通にA子と話をして、ちょっと安心して電話を切った何時間か後に、また薬を大量に飲んだA子からよくわからない電話がかかってくる。
「わたしのせいなの?」とよくA子は言った。
でもその言葉をそのまま彼女に返したかった。
「わたしが悪いの?」
ぐるぐるとじぶん責めが始まる。
そしてたくさん泣いて考えて気がついたんです。
離れていても波動は伝わると信じることが大事だと。
わたしはA子にありがとうといつも伝えようと思いました。
「声が聞けてよかった。ありがとう。」
◆おわりに
長くなりました。とりとめがない話をしてしまったかもしれません。
結局、そのときはぐるぐると同じことを考えていたのですから。
でも冷静にじぶんを見てみる作業は、ぐるぐると同じことを考えているのとは違います。
自分で考えていることは自分で選んで考えているんです。
そしてそれに気がつけば、なにか違う糸口が見えてくると思います。
いま苦しい方、過去に苦しかったことを思い返して苦しい方へ。
ちょっとでもいいから、頭を空っぽにしてみてください。
眠れない眠れないとじぶんに呪文をかけないで、音楽を聞いてみたり、散歩に行ったり、ゆっくりお風呂につかったり。
そしてゆっくりごはんを食べてください。
明日はもっとおいしいものを探しましょう…ね。
ひきこもりの創造へ役立てたいと思います。わたしもあなたの力になりたいです★