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開始5秒で号泣。身を焦がすほどの純愛映画から悲劇のパニック映画へと変わる人類史上最高峰のラブストーリー『タイタニック:ジェームズ・キャメロン25周年3Dリマスター』

【個人的な満足度】

2023年日本公開映画で面白かった順位:1/18👑
人生で観た映画の中で面白かった順位:8/2243
  ストーリー:★×400
 キャラクター:★×400
     映像:★×400
     音楽:★×400
映画館で観たい:★×400

【作品情報】

   原題:Titanic(25th anniversary)
  製作年:2023年
  製作国:アメリカ
   配給:ディズニー
 上映時間:195分
 ジャンル:ラブストーリー、パニック
元ネタなど:事故「タイタニック号沈没事故」(1912)

【あらすじ】

1912年4月10日、イギリスの豪華客船タイタニック号がニューヨークに向けて処女航海に出発する。出港直前に乗船券を手にした画家志望の青年ジャック(レオナルド・ディカプリオ)は、新天地アメリカを夢見てタイタニック号に乗船。そこで、上流階級の令嬢ローズ(ケイト・ウィンスレット)と出会う。2人は身分違いの恋に落ち、強い絆で結ばれていく。

しかし、出発から4日目の深夜、タイタニック号は巨大な氷河に激突してしまう……。

【感想】

泣いた。泣きました。。。。・゜・(ノД`)・゜・。もう何回も観てるんですけど、何回でも泣けますね。。。黒いマスクをして行ってよかったですよ。いい歳した大人が、マスクびちゃびちゃになるほどの大号泣でしたから。熱い涙のせいで、3Dメガネが曇る曇る(笑)これもう今年1位確定ですよ。作品自体は1997年のものですが、今回、映像と音楽をさらにパワーアップさせて2週間限定で劇場公開されています。20世紀FOXのロゴから暗転し、それが明けてBGMが流れた瞬間から涙が止まらなくて。。。本編開始して5秒ですよ。。。この後に訪れるジャックとローズの悲劇を思うと泣かずにはいられません。。。こんなに早く泣ける映画、後にも先にもないでしょうね。

<映像と音楽が最高すぎる>

この映画の魅力は一言では言い表せません。だって、すべてが見どころなんですもん。3時間以上ある長尺の作品ですが、その間微動だにせず観続けられるほど面白いんです。今日だってじっとスクリーンに釘付けでした(笑)

やっぱり観る者すべてを圧倒する大迫力の映像美っていうのは大きいと思います。今回は最新技術で4Kかつ3Dかつ、IMAXで観たのでハイ・フレーム・レートになっていました。あの荘厳なタイタニック号で描かれるロマンスとパニックを最大級の臨場感で観られるのは大きいと思います。25年も前の映画なのに映像がとにかく綺麗で、最近作られたものかと思うほどでしたよ。

そして、流れるだけで涙が出る音楽の数々。特にバラード調の曲や『My Heart Will Go ON』のアレンジなんかが流れると、パブロフの犬かってぐらいに涙腺崩壊しちゃうんです。その映像と音楽によって彩られた身分の差を超えた恋愛と悲劇の大パニックはもう他の追随を許さないですよね。「これだよ、、、これこそ僕が求める映画だよ。。。」って観るたびに思います。

<前半の身を焦がすようなロマンス>

この映画で一番特徴的なところは、やっぱり前半と後半でジャンルがガラッと変わるところでしょう。前半は、貧しい青年と貴族の令嬢のロマンスというミスマッチを押し出した恋愛映画です。その設定自体はオーソドックスなものですが、先にも書いた映像と音楽の素晴らしさに加えて、ローズの冷血な母親(フランシス・フィッシャー)や婚約者のホックリー(ビリー・ゼイン)など、ジャックとローズの仲を引き裂こうとする対立する相手がいるから面白いです。障害があればあるほど物語は盛り上がりますからね。完全にアウェーなジャックが、ローズとどうやって関係を発展させていくのかがポイントですね。

ちょっと話は逸れちゃいますが、2人の馴れ初めを観ていて思うんですが、ジャックとローズってメッチャコミュ力高いんですよ。ジャックはローズを助けたことで、金持ちたちのディナーに招待されるんですが、住む世界が違うから話が合わなそうじゃないですか。でも、これまでいろんな経験をしてきているからか、まったく臆することなく自分のペースで話し、しっかり溶け込んでましたからね。さらに、ローズもローズでただのお嬢様かと思いきや、ジャックに誘われて3等船室のどんちゃん騒ぎに誘われても、これもうまいこと馴染んじゃうんです。僕だったら、場違いなところに行ったらビビッて大人しくなっちゃいますけど(笑)

<後半の悲劇の大パニック>

後半は、前半の幸せなひとときを無にするほどのパニック映画です。ジャンルがまったく違いすぎて、1本の映画で2本分観ているんじゃないかってぐらいです。ジェームズ・キャメロンの手がけるド迫力の映像はこの後半部分で存分に発揮されますね。

ちょうど尺の半分あたりで氷山にぶつかるんですが、この大惨事の映像が本当に凄まじいです。船内に入り込んでくる大量の海水。船上を所狭しと逃げ惑う人々。我先にと救命ボートに乗ろうと混乱する光景はまさにカオスでした。そして、船が傾き、人々が冷たい海へと次々に投げ出されます。やがて船体は海面と垂直になり、まるで高いビルから飛び降りるかのように、人々が暗い海へと落ちていきますが、その様子がとても生々しいのなんのって。しかも、海の水温はマイナス2℃だったそうで、仮に海に投げ出された時点で生きていても、あまりの冷たさに体中をナイフで刺されるような感覚に陥ったことでしょう。。。

<絶体絶命の危機に瀕したからこそ味わえるラストの感慨深さ>

「絶対に沈まない船」と言われていたタイタニック号はあっけなく沈没しました。突然降りかかった悲劇。そして失われた多くの命。その中にはジャックも含まれていました。そんな辛い状況を乗り越えて生還したローズが、最後に名乗る名前がとてもとても感動的です。「ああ、ローズはもうジャックにすべてを捧げたんだな」って。彼女の愛を一番感じるシーンですね。

そして、84年経った現代パート。年老いたローズがベッドで眠るときに見た
夢か幻か。舞台は再び沈没前のタイタニック号。乗客たちに見守られながら、ジャックとローズが熱いキスを交わすという究極のifです。このシーンが僕は本当に大好きで。自分の中での「心に残る映画のワンシーンのトップ10」に入るぐらい。ジャックとローズの過ごした時間は本当に短いものでした。しかも、2人の仲は不慮の事故によって引き裂かれてしまいます。でも、劇中でもローズが語っていますが、ジャックは彼女の心の中に生き続けますし、彼はローズをいろんな意味で救ってくれました。現実世界では2人で幸せになることが叶わなかった分、最後のワンシーンで見せてくれた「2人の望んだ世界」、「もしかしたらありえたかもしれない世界」は、この映画を観た観客の誰もが望んだ光景かもしれません。だからこそ、最高のラストシーンとして人々の記憶に残るんじゃないでしょうか。

<そんなわけで>

この世に生を受けたなら絶対に観てほしい映画です。僕の中では、これを超えるラブストーリーはもう出ないんじゃないかなと思っていますけど(笑)撮影中にはトラブル続出で、予算も納期もオーバーしたそうだですが、結果的に大ヒットでしたね。世界興行収入ランキングでは、『アバター』、『アベンジャーズ/エンドゲーム』に続く3位、日本興行収入ランキングでも、『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』、『千と千尋の神隠し』に続く3位です。映画館で観てこその映画なので、映画館で観たことない人はぜひこの機会に劇場に足を運んでいただければと思います。


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