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【インド生活】パンを食べたい/私のパン日記

こんにちは。日本はそろそろアウターの出番でしょうか。
私の住む西インドはまだまだ汗ばむ陽気が続いています。暑いです。

さて、みなさんは朝ごはんはパン派でしょうか。ご飯派でしょうか。

私ははちみつトーストとコーヒーがあればとても幸せな1日を迎えられます。
…が、しかしここはインド。今日はインドに来てからのパンとの戦いを綴っていきます。
長くなりますが、ぜひご覧いただけたら嬉しいです。


とりあえずパンを食べたい

インドに来て初めて行った輸入食材店で食パンを買ってみました。

インドで初めて購入したパン 70Rsほど

食べられないことはないけど、とてもパサパサしていて少し酸味があるような…
お値段も日本円で約130円程とお高め。リピなしです。
ローカルのスーパーにもパンは売っていますが、袋に入り汗をかいたパンたちが雑に盛られていてスーパーの床にGがいるのを見ると買う勇気は出ませんでした。
今は日本のトップバリュベストプライスや情熱価格パンが大御馳走に感じます。

ローカルで有名なベーカリーに行ってみた!

インドの中でもグルガオンなどの大都市には有名なパン屋さんPAULがあるそうです。
私たちの住んでいる地域には、世界的に有名なパン屋さんはありません。では、ローカルのパン屋さんはどうなのか。

日本人好みのパンが売っているとの噂を聞き、ドライバーさんにお願いして連れて行ってもらったパン屋さん。

とてもおしゃれな入り口


ベーカリーなのでパンがたくさん売っていることを期待して入ってみると、パンコーナーは狭め。どうやらケーキの方がたくさん売っているようです。

おしゃれなカフェ風 イートインができます


食パンやフランスパンはありませんでした。ガーリックブレッドなるものを購入してみました。

ガーリックブレッド 300Rsほど


普通のパンはなかったものの、パンが買えたということが嬉しくルンルンで帰宅しました。パセリものってて美味しそう!とさっそく夫と食べてみることに。
切る時もフワフワで期待が高まります。いざ実食っ!

・・・パクチーやないかーい

そう、ここはインド。パセリじゃありません。パクチーです。癖強めです。
パンはフワフワ。でもガーリックの塊とパクチーがなかなかパンチを効かせてきます。しかし初めこそびっくりしましたが、食べ進めると癖になって止まりません。恐るべし香味野菜のハーモニー。
リピはありですが、お値段が可愛くありません。日本円で約540円ほどです。
贅沢したいときに食べるパンでした。あとブレスケア必須。

無いなら作ってみよう!

パンが手に入らないのであれば作ってみようと一念発起。ホームベーカリーは船便で届くのでありませんが、手ごねすれば大丈夫。まずは材料を集めます。
が、問題発生。
スケールがないのです。船便に入れてしまっていたのです。パン作りは正確に計量することが大切ですが、計量カップと計量スプーンでチャレンジすることにしました。
が、またもや問題発生。
インドには強力粉が売ってないのです。日本でいう中力粉相当のMAIDA(マイダ)という粉しか売っていないのです。
まぁでもタンパク含有量少し少ないだけだし?同じ白い粉だし?と言い聞かせとりあえず作ってみました。

失敗作①  膨らまなかったコーンパン

・・・スコーンのようなよくわからない全然フワフワじゃないものが出来上がりました。
味はパンっぽいのだけど口の中の水分を持っていかれるような…
初めてインドで作ったパンは失敗に終わりました。

失敗の連続

ここから2回全く膨らまないパンを生み出します。
失敗作②
YouTubeで見た海外のパン作り動画を参考にイーストを気持ち多めにしたパン。少し膨らんだけど目が詰まって硬い。美味しくない。
失敗作③
もちもちにするには湯種パンだ!と思い立ち湯種パンのレシピで作ってみる。が、しかし同じ分量のはずなのに何故かレシピ画像通りにならない湯種。
なんとか形にし焼いてみるももそもそとした変な食感のパンが出来上がる。

マイダで作るとレシピ通りの分量でもベーグルの生地のように固くなかなか発酵してくれません。かといって水分量を多くし柔らかい生地になると焼いたらカチカチになります。スケールがない中作るのも無謀ですが、ここまでパン作りが上手くいかないのかと少しショックを受けました。

再チャレンジ

しかしどうしてもパンを諦めきれません。パン作りの基礎や原理の記事を読み漁り、国内外問わずパン作りの動画を見てパン作りに再チャレンジ。今回はスキムミルク(らしきもの)を加えてみます。
水分量がカギなのではないかと素人ながらに考察したので、少し多めの加水量で挑戦。少しゆるいなと感じたので粉を足す。こねる…
すると今までこねてもこねても現れなかったグルテンの薄い膜が現れたのです!これはいけるんじゃないかと一次発酵すると、見事に膨らみました!嬉しい!
そして順調にパン作りが進み、やっと待ち望んだパンが・・・!

初めて成功した丸パン 少しハード系

表面は少しハードですが、中はもちっとした丸パンができました。膨らんだことが嬉しすぎて、帰宅した夫に即報告。この日の夕食は焼きそばだったので、次の日の朝食は焼きそばパンにしました。

焼きそばパン

これで味をしめた私はまたもやパン作りに励みます。
ちなみになぜスキムミルクらしきものかというと、オンラインで買ったのですがパン用ではなく明らか粉ミルクだったからです。でも問題なく使用できています。

ついに大成功

先日お買い物に行くと、とても立派なさつまいもが売っていたので思わず購入。そしてさつまいもパンが食べたいなぁと思い作ることにしました。前回の成功体験があるので一気に難易度を上げます。
そして出来上がったパンがこちら。

シナモンバタースイートポテトパン(長い)

ダイス状に切ったさつまいもをバターと砂糖でこんがり炒め、シナモンを加えた特製フィリングを混ぜ込み焼きました。
断面はこちら。

弾力があるパンに

ついに大成功です。夫からも好評。いつもはパン1個でいいと言う夫ですが、このパンは2個欲しいと言ってきました。作った甲斐があります。

スケール無し・マイダで作るパンの道のりは長かったです。
何度も作っていると発酵で膨らむ様子がとても愛おしく感じるようになりました。
いくつかポイントが分かったのでまとめていきたいと思います。

インドで手ごねパンまとめ

・使用する水は常温
・発酵は室温発酵で十分
・一次発酵は長めに
・マイダは硬くなりがちなので水分は気持ち多めに(加水量約70%)
・少し硬いぐらいでこね続けて途中でバターを加えるといい感じの硬さになる
・計量カップで測る場合、粉200gは350ccほど(マイダの場合)

以上を頭の片隅に置いて作っています。今はスケールもツールもないのでこれが精一杯ですが、ツールが充実したらさらに研究していこうと思います。

おまけ

材料集めで何気に苦労したものが砂糖です。スーパーに行ってもザラメ状の粒子が大きい砂糖しか見つからず、グラニュー糖のような砂糖を探すのにとても苦労しました。見つけた時には飛び上がるぐらい嬉しかったですが、お高かったです。
また、失敗したパンたちは削ってパン粉にしています。そのパン粉で作ったチキンカツレツはとても美味しかったです。

一口チキンカツレツ

長くなりましたが、最後までご覧いただきありがとうございました。

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