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プロジェクトを成功に導く。 ディレクション能力を身につける方法

最近ランニングに目覚めた、まーるです!
デザインの世界では、クリエイティブな才能もさることながら、プロジェクトを成功に導く「ディレクション能力」が非常に重要です。

デザインにおけるデザインディレクションの場合は、シンプルにいうと

思ったイメージ通りにデザインを導くスキル

自分で制作する場合も、誰かに制作してもらう場合でも、最終的に目的に対して最適なアウトプットに引き上げること。

それがディレクション能力です。

今回は、クリエイターもノンクリエイターも、なぜこの能力が必要か、この能力の重要性と、どのようにしてこの能力を磨くことができるのかを深掘りしてみます。

なぜディレクション能力が重要なのか?

プロのクリエイティブな現場では、さまざまな専門家が関わります。

イラストレーター、グラフィックデザイナー、コピーライター、カメラマンなど。こうした多岐にわたる役割が絡み合う中で、全員が一つのビジョンに向かって効率よく作業を進めるためには、優れたディレクションが不可欠。

・たくさんの人に買ってもらうためのプロモーション
・地方とコラボして認知をつくる
・新しいお店のサービスを体感してほしい

など、目的達成のため、それぞれの役割でゴールを目指します。
この時、買ってもらうためなのに価格がわかりづらい、認知を作りたいのにメッセージがない、サービスを体感してほしいのに、サービス内容よりビジュアルがメイン…など、方向性がブレ始めた時に軌道修正するのがディレクションの役割です。

副業でデザインをする際も同じことがあるかもしれません。
もし仮に、発注者が「全体的にカッコよく、爽やかに」という曖昧な発注の場合、よくあります笑
その時、逆にこちら側からその目的を明確にし、あるべき方向れ導く必要があるわけです。

仕事を受けている身だからって、言われたままに進めれば「なんか違う」「こんな雰囲気じゃない」など感覚的な発言が飛び交い、修正を何度も繰り返すハメになります。
これまたよくあります笑

だからこそ、目的の共有と、誰に、何を、どうなってもらうためのデザインなのか?しっかりと意思疎通すること。

より良い仕事をするためには、目的をより明確にしアプトプットイメージをコントロールする。だからこそディレクション能力が重要なのです。

ディレクション能力を身につける3つのポイント

では、ディレクション能力を身につけるにはどんなことを身につければ良いかデザインを例にまとめます。

①デザイン基礎知識習得はマスト

ディレクションを行う上で、デザインの基礎知識は絶対に欠かせません。

なぜなら、デザインプロセスの各段階を理解し、プロジェクトメンバーが直面する技術的な課題や創造的な問題を解決するための道筋を作るから。

デザイン4原則や配色、レイアウトの基本、写真の選定方法など理解しているからこそ「こうあるべき」という道筋を作ることができますからね。
説得力というものです。

それによってプロジェクトの品質をしっかり担保し、具体的な指示やフィードバックが可能になります。
どんな業界でも基礎知識、大事。

②問題解決能力の向上

デザインは本質的に問題解決のプロセスです。
ディレクションが必要とされるシーンでは、クリエイティブな問題に対して効果的な解決策を提案し、実行する能力が求められます。

デザインの問題解決には、目的意識を持ち、相手目線で考え、ターゲットの行動や反応を引き出すための戦略的なアプローチが必要。
見た目だけの機能しないデザインほど意味ないものはないですからね。

「〇〇だからこれは必要」

の裏には、課題を解決する根本が存在します。
明確なプロセスを設計し、プロジェクトをそのプロセスに沿って最適は方向へ導く能力が不可欠です。

③言語化する力の強化

デザインを成功に導くためには、抽象的なアイデアを具体的な言葉で表現する能力が必要です。

これが結構難しいところ…であり、一番大切なことだと考えてます。

例えば、タイトル文字を青から赤にしたい。
これは誰でも言えますよね?
そこから「なぜ青から赤にするのか?それがなぜ最適なのか」を説明し、説得力を持って納得させる力、それが言語化能力です。

デザインの目的やコンセプトが明確であればあるほど言語化しやすいもの。
それによって、なぜ青ではなく赤なのか?が説明不要で納得に導けるから。

デザインテーマが「情熱」だとしましょう。
デザイナーが青を基調としたタイトルデザインを提案してきたなら「いやいや今回のテーマは情熱だから!」と、当然寒々しいイメージの青より、情熱の赤を選択します。

プロジェクトメンバーで「情熱」を共有しているからこそ「テーマが情熱なので赤を選択すべきです」と言語化できる。

デザインを自ら制作する際だけでなく、外部のデザイナーに発注する際にも、やはり言語化が課題になります。
発注者は「私はデザインのプロではないのでお任せします」は思考停止。

プロジェクトを動かす立場なら、具体的なビジョンを伝えることで、思い通りのイメージに引き上げることが必要。
言語化する力は経験と知識の積み重ねで身につけることができます。

より良い仕事をするならば、繰り返し知識の引き出しを増やし言語化能力を磨きましょう。

まとめ

ディレクション能力は、デザイン業界に限らずあらゆるクリエイティブな職業において重要です。
この能力を身につけることで、自分だけではなく、チーム全体が光る結果を出すことが可能になります。

皆さんも、これからのプロジェクトで意識してみてはいかがでしょうか。
今日の内容が、皆さんのさらなるステップアップに役立てばと思います。

それでは、次回のブログでまたお会いしましょう!
今日もクリエイティブな一日を!

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