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“先生の夫さん”

丸井おもちです🌕読んでくださりありがとうございます。嬉しいです!

パートナーのいらっしゃる方は、お互いのことを人前でなんと呼んでいますか?私は必ず「夫」と呼びたいなと結婚前から決めていました。

自分の価値観としても、家庭科教員として子どもたちの前でフラットな正しい(日本の書類で使われている正式な)言葉を使いたいという思いからも、夫・妻 が一番しっくりくるのです。

もちろん自分のパートナーなんだから、お互いがいいと思う呼び方で呼び合えるといいよね、という大前提のもと、高校生の授業ではドラマ「カルテット」のことを紹介しました。


主人公 巻 真紀さんの夫のことを、
ドーナツホールのみんなは「夫さん」と呼んだ。
脚本に、わざわざ「夫さん」と書いたんだね。
それってなぜなんだろう?

「柔らかい印象にしたかったんじゃない?」
「奥さん、の対義語がないからじゃない?」
「他に使いたい言葉がなかったのでは?」

などなど…どの意見もまっすぐで鋭いです。

その後、夫、主人、旦那、亭主、妻、嫁、奥さん、家内、女房などなど、、、いろんな呼称の語源を考え、比べてみました。

「マイハニーがいいな!」「セニョリータって呼ばれたい!」なんて意見も大いに結構。

自分はどんなパートナーシップを築きたいか?
どんな社会を築いていきたいか?を踏まえて、
呼び方を選べるといいですよね。


…という授業を受けていない、中学生の授業をしていた時のこと。中学生の男の子から、「先生の夫さんはどんな人?」と、突然尋ねられました。

驚きを隠しながら、「めっちゃ優しくて声ちっちゃいよ〜」と答えたのですが、心の中は「ナチュラル夫さん!」とドキドキ。保護者の方がカルテット観てたのかな、と想像しちゃいました。

そして今週、別の中学生の男の子からも、「夜中地震で揺れた時、夫さんは寝てたの?」との質問が。

「夫さん」ナチュラルユーザー、一人だけじゃないんか!と感銘を受けながら、「寝てた寝てた、ぐーすかぴーすか幸せそうにね」とお返事しました。

うーん、なんと!今の中学生は「夫さん」世代なんでしょうか。授業をしている私の方がバイアスかかってるなと気付かされました。坂本裕二さんの脚本が7年越しに届いた瞬間だったのかもしれません。

私は、嬉しかったです。私の愛する夫のことを、私の主人でも旦那でもなく、夫だと呼んでくれ、さらに丁寧に「さん」をつけてみてくれたこと。

彼らが大人になりパートナーを持つころに、本当の意味で男女共同参画社会ができあがればいいのにな。ワクワク楽しみに、自分にできることをしていきたいと思います。

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