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【視覚障害者】結婚について考察

先天性弱視が世の中に発信したいことを書くメモ②です。

近年、生涯未婚や婚活が大きなテーマになっており、結婚に対する考え方や結婚することの難易度なんかが注目されています。

ここでは障害者の一個人の目線から、このテーマについて語ります。
(あくまで個人の意見としての発信です。)

障害者が結婚する難易度

こちらについて3つ挙げます。

経済的な理由問題

 若者が経済的な理由で結婚できないと一部では言われていますが、やはり障害者でも経済的な理由で結婚の難易度は上がります。
 私は男性で、女性が相手の男性に求める収入レベルににもよりますが、女性が高収入を求めないにしても、男性に結婚した後に二人が生活できるレベルの収入がないと、物理的に難しいと思います。
 私自身、健常者の妻を扶養に入れていますが、都内で暮らすとしたら障害年金や23区からの手当(心身障碍者福祉手当)とは別で、最低でも年収400万以上は収入がないと余裕のあるは生活はできないと思います。ですので、障害者雇用で民間企業や公務員で働くにせよ、個人事業主にせよ年収400万は最低クリアできないと、結構厳しいと思っています。
障害者の仕事・収入問題は、どこでどんな仕事をするのかに依存するため、難しい問題でもあります。

世間体問題

 悲しいところですが、一番のボトルネックになっている部分かと思います。皆大きい声では言いませんが、障害者の相手とは結婚したくない、という心理は少なからずあると思います。

 ましてや子供を望む場合、障害が遺伝する可能性もない訳ではないので、そういった意味で相手の方や、相手親族の方々か敬遠するというのは容易に想像できることです。

 私自身のエピソードでお話すると、結婚相談所に登録し活動していた時期がありましたが、やはり障害があるということでお見合い申込はほとんどなく、こちらがお見合い申込をしても受けていたくことは少なかったです。結婚相談所主催の婚活パーティーなどで会った場合でも、目が悪いということが分かると、どうしても敬遠されてしまうことも多々ありました。
 特に看護師などの医療従事者の方は日々疾患のある方の対応をしているので、あきらかに病気を持っているという人を無意識のうちに排除してしてしまう心理があるのかもしれません。(目の前でメモシートに×をつける人も結構いました。。)
 表向き、ダイバーシティや多様性を重視したいであったり、医療に従事して患者を治したいと思っても、いざ夫になる(家族になる)人が治る見込みのない障害者となると、話は変わってくることをまざまざと実感しました。

男女の違い問題

 昔どこかの記事で見かけたのですが、障害者であっても男女で結婚の難易度が違うというものです。
 これは障害者に限った話ではなく、女性であれば若い方が結婚しやすいし、男性であれば収入や地位がある方が結婚しやいことは周知の事実です。
 そして、障害者の場合も、女性の方が健常者の男性に見初められて、男性が養うかたちで結婚するパターンがありますが、障害者男性の場合はそういったことはないので、前述した経済力を伴っていないと難しいという内容の記事だったと記憶しています。
※記事では女性の年齢は考慮されていなかったので、年齢を考慮する話は違ってくるかもしれません。

 つまり、障害者の男性の結婚は、障害者女性よりも結構難易度が高い、ということです。※もちろん一概には言えませんが。
 私自身、結婚していますが、確かに相手が決まるまではそう感じました。

私の婚活攻略法

我が家の犬:チワプー(3歳)、キャバリア(2歳)

では、どのようにすれば障害者男性でも結婚できるのか、参考程度にお話しします。

そもそも一人の男としての戦闘力を身に着ける

 これは障害の有無に限らず、自分が相手から一緒になりたいという存在にならないとダメということです。
 見た目(清潔感)、収入(最低年収400万)、性格(一緒に生活しているような人であるか)、が最低限必要です。
 これは、多くの婚活講座(?)などで言及されていることなので、ここでは割愛しますが、障害者男性の場合、これが出来ていても更にハードルがあります。理由は障害者だからです。障害への理解がない場合は、当然敬遠されます。あるいは、障害があっても「別に気にしない」というような相手でないとダメですが、そういった人は私調べでは少ないです。

 そこで、障害者ハードルを回避する方法が以下です。

出会い方を工夫する(重要)

 まず、結婚相談所のお見合い申込や婚活パーティーの出会いなどのは、内面や相手への好感度ではなく相手のステータス(職業や年収、属性)で一次判断されてしまう出会いなので、障害者にとってはハンデしかないのであまりオススメできません。(アプリなどなら別かもしれませんが、私にエビデンスがあまりないので省きます。)

 では、どういった出会いが良いのか。
 それは通常知り合っている状態の相手です。一番良いのはサークル的なコミュニティにて一緒に何かやる集団での出会いですが、これは多くの人がそういった場所に属している訳ではないので、たとえばでいくと、美容院でいつも指名する美容師の方や、マッサージ店でいつも指名するマッサージ師の方など、こちらが客として出会うキャストを狙うのがオススメです。
 相手(キャスト)との関係が恋愛関係に発展しないものであっても、客として会っていくうちに相手との好感度を高めていくことができます。しかも、この場合自分のステータスや属性を必ずしも伝える必要はないので、客とて好感度をひたすら上げていくことができます。
 そして最も狙い目なのが、一生できるような仕事ではない仕事をしているキャストです。たとえば、ガールズバーであったりメイド喫茶であったり、地下アイドルであったり夜の仕事の人であったり、若さやルックスを売りにして商売をしているキャストさんは、いつか仕事の方向転換を迎えます。
 そうなったときに結婚して落ち着きたいという心理が生まれるので、そういったキャストが客と結婚する、というのは実は結構あると思っています。
 もちろん、誰もがそれでうまくいくということはなく、前述した最低条件(男としての戦闘力)がなかったり、タイミングや相性が合わなかったりと、一筋縄ではいかないかと思いますが、こういった方法もあるということを知っているだけでも違うと思います。

 何より、若さやルックスを売りにして仕事をしてきた人たちなので、そのレベルの女性と結婚相談所などを通じて一緒になろうとした場合、男性の難易度がかなり上がるということを、実体験として私は持っています。
 ならば、相談所を通さず直接そういった人にアプローチする方が圧倒的効率だと私は考えました。
 ※キャストが所属するところは基本的に客との恋愛はNGかと思いますので、どのように立ち回るのかは完全自己責任にはなりますが。。

結婚して今思うこと

グランピングの時にいただいたワイン

 ここまで結婚について語ってきましたが、今思うと、よく言われていることですが、結婚したらから幸せではなく、結婚しなくても幸せなので、結婚は気が付いたらしているもの、なんじゃないかと思います。そういう状態(結婚しなくても幸せ状態)にもっていくこと、がまず重要かと。相手のとの関係もふくめて。

 ドラゴンボールでいうところのスーパーサイヤ人のように、一定の強さに達するとなれるもの。でも、スーパーサイヤ人でなくても強い人はたくさんいますよね(ビルス様とかピッコロとか)。強さを幸せと置き換えるなら、幸せ(ドラゴンボールの強さ)の通過点の停留所の一つとして、結婚がありその停留所に止まるかどうかは自由ということです。
 結婚して思うことは、結婚有無に拘ってそれで幸せの状態を測っているうちは、たぶん結婚して幸せになれないし、結婚もできないということ。
 しかし、結婚相談所で婚活していたときの私は到底この境地にはたどり着けなかったと思いますし、今の妻と一緒になったことで見えてきたものもあると思います。

 結婚は生活なので、障害があっても「あまり気にせず」一緒に過ごしていきたいと思ってくれるような相手を見つけて、その人と一緒になることが多分最重要事項なんじゃないかと思います。

以上、私が30代前半から味わっていたことを文章化しました。
皆様のご参考に少しでもなれば幸いです。
今回もお読みいただきありがとうございました。

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