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#29 一歩の勇気が未来の教育を変える 〜セカンドペンギンの重要性〜

来年度の学校教育目標の「合言葉」について、お菓子を食べたながら楽しそうに考えている職員たちの姿を見て、対話にお菓子は最強ツールであることを確信したオカマサです。むちゃくちゃ雰囲気が良くなりますよ!

さて今日は、「自由進度学習」について周りの先生と話をしたことについてお届けします。
話の概要は、知らないことは怖くて不安だから、一歩を踏み出しにくいけど、踏み出した人はそこから見える景色を伝えていくことが大事だなということを共有できたということです。

知らないことはやっぱり怖い

今回話をしていた先生たちとは、これからの教育についてこれまで何度も話していました。主体的・対話的で深い学びの実現に向け、どのような教員研修を行っていくとよいかや、ICTの効果的な活用を推進するためにどのような仕掛けをつくるとよいかなど、今の学校が抱えている課題についてかなり熱く議論してきました。

そのメンバーの中で「自由進度学習」が話題になり、「個別最適な学び」と「協働的な学び」の一体的に充実させていくには、避けて通れない学習方法であります。私は授業実践を行っていませんが、一人一台端末をもっていることで、自分に合った入口から学習にアクセスしたり、友達と対話したりすると、授業が楽しくなり、自然と深い学びに繋がっていくと思います。

先月、道徳の授業を担当しました。その中で、一番子どもたちの笑顔が溢れていたのは、他の人の意見を踏まえて、友達と対話しながら自分の考えをまとめていたところです。対話することで、生徒の表情が一気に緩み、笑顔で溢れていました。以前の記事でも書きましたが、学習意欲を高めていく方法として、学び方を見直すことも大事だと思います。

まずは、やってみないと分からないよねという話で終結すると思ったら、一人の先生が、やってみないと分からないけれど、うまくいくかどうか分からないから踏み出せないと発言がありました。いつもは、まずやってみようと言っている先生が躊躇していることに驚きましたが、分からないことは怖いから避けてしまうものだと感じました。

一歩踏み出している人は近くにもいる

話をしていると、研修を受けて自由進度学習を取り入れている先生がいるよという学校もありました。その学級の子どもたちが生き生きと授業を行っていると、周りの先生たちも関心をもち出し、取り入れてみようとする動きが出てくると言っていました。「セカンドペンギン」が生まれると、その後に繋がっていきやすくなり、学校全体に文化が生まれます。

この動きからもまずはやってみる人を管理職が後押しすることが大事だと思います。「ファーストペンギン」をチャレンジャーとして応援することで、「セカンドペンギン」が生まれやすくなります。変革期の管理職の役割ですね。「セカンドペンギン」が出てくれば、一気に学校の雰囲気が変わります。とても大事な存在です。他の記事でもよく見かけます。

ICTの活用を自治体全体で推進している埼玉県戸田市では、自ら「ファーストペンギン」を名乗っていました!さすがです。
教育委員会がnoteをやっていることが、まさに「ファーストペンギン」ですね。追随したいものです。

管理職の発信の重要性

「自由進度学習」から話はそれましたが、一人一台端末が導入されたときも同じで、新しいものを取り入れるときは分からなくて怖いです。しかし、一歩踏み出すと、これまで見たことがない景色を見ることができます。タブレットを自由に使わせてみると、子どもたち同士で学び合いが始まったり、新たな活用方法を子どもたちが見出したりすることができました。当然、使い方を心配する声もありましたが、導入時に子どもたちでどのように活用するか話し合って、自分たちでルールを決めました。先生たちもある程度、問題が起きることを想定していましたが、これまでに大きな問題が起きることもなく、休み時間にタブレットを使っていることが日常の風景になりました。

「自由進度学習」も同じで、不安な部分はあります。その不安の要因は、「やったことがないから分からない」からです。不安な人にやってみてといっても、恐怖の方が大きく、先生にとっても負担が大きいです。その中で、やってみようという「ファーストペンギン」を応援し、良さや課題を発信してもらうことで、次に続く「セカンドペンギン」を生み出していきたいです。そのためにも、大事になるのが「発信」です。「ファーストペンギン」に発信までお願いするのは負担がかかります。先行して実践している先生の取組を管理職が発信することで、さらに実践を進めてもらうと同時に、一歩踏み出そうとしている先生の後押しにつながると思います。

変革期の真っ只中にある学校において、早く「セカンドペンギン」を増やしていくことが、これからの学校には必要だと感じました。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
次回は、8年ぶりに道徳の授業に挑戦したお話をお届けします。


ご支援いただける方には、全力で感謝申し上げます(^_^)/