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完全初心者がたった3ヶ月でYoutube登録者10万人を達成することに必要だった22のこと

僕は数年前からアプリ運営やWeb運営を行ってきたが、InstagramやYoutubeなどのソーシャルメディアの運営をしたことはなかった。Webメディアをいくつか運営したことはあったのでちょっぴり感覚はあったかもしれないが...

今回のNoteでは、Youtubeに関して全くノウハウも知識もなかった僕が0から10万人登録を達成するまでに行なったことや思考したことを包み隠さずお伝えしようと思う。僕の性格上、抽象的なトピックも多く含まれると思うので、もし読まれる方が居るのであればその点をご理解いただければと思う

事前準備: あなたは何故Youtubeをやるのか?

高尚な答えを持つ必要はないと考えている。僕はWebサービスやアプリサービスを過去に運営しており、『どのように数字を伸ばすのか』に非常に興味を持っていたので、きっかけは『Youtubeの検索エンジンや再生回数の伸ばし方』が気になるといったものであった。

ただ、好奇心だけで競争を勝ち抜くことはできない。きっかけは好奇心であったが徐々に『広告収益』を得ることや、『1番を取ること』といった市場での競争にモチベーションが移行していった。モチベーションのシフトを感じたのは登録者が1000人を超え、広告収益を得ることができた瞬間であった。

この問いで重要なのは、走り続けることができるように自分に素直になることだと思っている。

そしてこのNoteでは数字を絶対正義とする。数字では語れないYoutubeの正義があることも重々承知であるが、再現性を持つのは定量的な議論であるからである。

1. 人と情報

このトピックを1番初めに持ってきた理由、それは底辺Youtuber多くの人が視聴者のニーズを大きく誤解しているからである。根本的に何者でもない人間に価値などない。中学で同じだった名前も忘れたアイツ(登録者50人)がメントスコーラしていてもほとんどの人は見たいとは思わないだろう。

人で売れるなら一番良い、これは本当である。ただそんな簡単に人で売れるのであれば苦労はしない。ただこれには再現性はないし、『1万人登録を目指したい』・『広告収益で1日1万円を達成したい』といった目標に対しては考えるだけ無駄である。効率が悪い。

人と情報は両立できないものでもないので、まず初めは情報を売ることを考えるべきと考えている。

情報とは何か?プロ野球選手のスキャンダルをまとめた動画も情報であるし、料理のノウハウを提供したものも情報であると言えるだろう。

人で売れるとは、料理情報動画を出しているYoutuberが野球場でドッキリ企画動画を撮っても伸びるなど、どのようなジャンルでも安定する状態のことである。

まずは第一に情報を売ることが数字を伸ばす第一歩となる。人を売るのは頭で考えられないので、再現性を持ってできることは取り扱う情報をどうするかに尽きる

2.市場での伸び代を知る

どれだけ高尚なテクニックを持っていても、市場での伸びしろがなければ限度がある。野球解説系Youtuberであれば100万再生を期待することができるが最近リリースされたポケモンユナイト(Switchのゲーム)は情報として、7/23現在では20万再生程度であった。

何をやる時にも大事だが、まず初めにやることは競合がどのくらいの数字を持っているのか知っておくことである。

Youtubeであれば、MAXの再生回数の目安・人で伸びている登録者TOP3・情報で伸びている登録者TOP3、これくらいは最低限把握しておきたい。

もっと深掘りするのであれば、以下のように強いYoutuberをタイプ分類して競合を把握するのもいいだろう。

無難型

最も多いタイプ。後述する型と比べれば特徴がない。サムネイルもそこそこ、タイトルもそこそこ、企画の内容もそこそこ、といった形。競合として存在していても脅威にはならない。 このタイプはサムネイルでも伸びしろを余していたり、タイトルの付け方が下手くそだったりするので参考にしすぎるのは注意が必要。

経験型

10年プレイヤーの配信者などがこのタイプ。このプレイヤーの特徴としては体感動画の初動が伸びやすい気がする。ある程度、再生回数が人に紐づいていたりするのでその点を注意しながら観察すると良い。 経験年数の割にチャンネルの総再生回数が低い/登録者が少ないとかだと、言うまでもなく何かしら欠陥を持っている可能性が高い。 ただノウハウは洗練されていることも多いような気がする

天才型

真似をしようと思っても真似をすることが難しいタイプ。同じ情報を扱う場合、100人中99人が似たような動画やデザイン性に欠けた動画になる中で全く違う動画を作ってくる人がいる。それがこの天才型である。 ここで理解しておく必要があるのが、ほとんどの場合自分は天才ではない。 天才じゃな人が天才の真似事をしようものなら滑るので注意が必要。

仕事人型

チャンネルを最速でグロースさせていく上ではこの型である必要がある。その理由も後々語っていきたいと思う。この型は存在していれば大体覇権を握っていることが多い。伸びる動画を量産するからである。無難型が毎日投稿であれば、こちらの型は3本/4本を毎日投稿しているであろう。 それを一人で行うのか、それともクラウドソーシングして外注するのか、組織として行うのかは状況によるだろう。 

大手Youtuber

ジャンルにもよるが、ゲーム実況であれば50万人の登録者を持っているYoutuberなどがここに含まれる。Vtuberもここに含む。個人的に大手Youtuberが仕事人型ではない限りリサーチからは外している(何も参考にならないので)

市場の盛り上がり割に、再生回数が伸びていないなどの場合には天才型や仕事人型が不在である気もしている。そういうシーンでは多くの底辺Youtuberにもチャンスが広がっているとも考えられるだろう。

仕事人型が存在できない市場である場合(=ネタが量産できない)も最大値が限られているので注意が必要である。

3.ターゲットは誰か

料理系Youtuberを始めようとするあなたが三つ星レストランのシェフである必要はない。FPS動画投稿者を始めようとするあなたが世界TOP100位である必要もない。

視聴者の40%くらいは大体が初心者だったりするもので、上位5%に入ることができれば95%の人に教えることができるし残りの5%の人にとっても何回しら有益な情報提供/暇つぶしなどを与えることができるだろう。

ちなみに上位5%といえば、偏差値で言うと66程度で20人に1人の能力を身につければ良いわけである。さらに学校の勉強と異なり市場の皆んなが十分な学習をしているとも限らないので実際はもっと楽であろう。

極端な話、上位20%でも情報動画提供者は十分成り立つと思っている。20%であれば偏差値は58程度で5人に1人の能力で充分。そこそこ学んでおけば情報動画提供者になれる。

Youtubeで広告収益を得るという点では、上位5%に向けた動画を作るよりも下位80%に作る動画の方が数字が伸びるっていう話。応用より基礎の方が大事ってこと。

ターゲットを見誤ること、ターゲットの属性を理解しないことは伸びない企画にもつながるし、伸びなかった動画の反省材料を持たないということなのでこういうのは紙に書いてでもハッキリさせておきたい

4. 覚えておくべきYoutubeのKPI

Youtubeのアルゴリズムを攻略する上で重要な方程式の話

タイトルのCVR×サムネイルのCVR×視聴維持率

上記である。もちろん他にも外的要因で動画が伸びなくなったりもするのだが、基本形は上記である。

Youtubeの再生回数の大多数は検索画面や関連動画ではなく、Youtubeおすすめからくるものである。

シンプルに説明すると、『タイトルを最適化/サムネイルを最適化/長く視聴してもらえる動画作り』このPDCAサイクルをひたすら回していれば、市場の状況次第でそのうち数字は伸びるということである。

5. 高評価と低評価について

ちなみに先述した動画が伸びなくなる外的要因とは、低評価の数である

低評価/(高評価+低評価) で求められているのか、低評価の絶対数で求められているのかは分からないが、動画の高評価率がある一定を下回るとすごい勢いで伸びていた動画もフィルターがかかったように伸びなくなった経験がある。

つまり、組織的な継続的な低評価攻撃はチャンネルの収益性にも大きく関わってくるのである。 この点については第三者の率直な判断が動画の再生回数にも響くと同時に、組織的な嫌がらせ/ブラックハックも可能としているということである。

アルゴリズム的には影響力を持った人がネガティブキャンペーンをすることにより簡単にチャンネル潰しをすることも可能ということだ。ネガティブキャンペーンは名誉毀損や信用毀損などの罪に触れる可能性も高いと考えている。

しかし、訴訟には時間がかかるしお金もかかる。数字を持っている動画投稿者だからといって法的リテラシーを身につけている訳ではない。ビジネス経験の薄い人も多いので知らずのうちに法を犯して人を潰す人もいるだろう。

余談だがつい最近も数十万登録者を持つYoutuberが著作権を正しく理解しておらず問題を起こしていたものだ。

6.企画の作り方

市場を選択し、Youtubeのアルゴリズムをざっくりと理解したのであればまずは企画作りから始まる。

ユーザーが求めているキーワードから逆算して企画のベースを作るのが最も手っ取り早いだろう。

つまりはサジェスト、以下の画像の通り『ダイエット』というキーワードに絡んで『食事』『ダンス』『ストレッチ』という候補が並ぶ。

画像1

このようなサジェストをたくさんの量一括で取得した上で企画リストを作成会するのも良いであろう。サジェストワードを取得するには以下のサイトなんかを使ってみると効率的である

https://www.ytkw.net/

他にもコメント欄で寄せられる疑問や提案などが企画に出来たり、Web検索でのサジェスト、Yahoo知恵袋や教えてGooのサジェスト、本屋さんに行くなどもありだと思う。

7.​伸びている企画を徹底的に盗む

競合がレベルの低い未熟なプレイヤー場合、ヘイトを集める可能性は高いが最も効率的な数字の伸ばし方である。

パクリは良いの?という議論は今回はしないが、著作権が保護しているのは表現であり情報ではない。従って情報は盗み盗まれされるものである。

大企業が中小企業のクローンサービスを作る、というのは世の中でよくある話。僕も開発しているサービスが他の企業にパクられた経験はある。この点に関してはパクられないvalueを持つのが強者の戦い方と考えている。

そして現実的に弱者である瞬間に強者として・センスで戦う必要はないと思っている。動画を出し続ける中でセンスは磨ける。(これは僕の好きな言葉の1つを引用している、センスは磨きやすいが行動力は磨きにくい

パクリとはいっても、著作権についてしっかり理解した上で取り組むべきであるし、Youtube以外でパクリで伸ばそうとする場合には商標権や特許などに触れないようにする必要がある。

余談だが、僕は個人でも商標権をしっかり取得しているプレイヤーは頭の良く誠実な人が多いという印象(偏見)を持つ

8. 量は質を凌駕するし、人は質を正しく理解できない

人は自分を正しく理解できない、と僕は強く考えている。だからこそ僕が本当に正しいかどうかを、正しく深く判断をすることができる親友5人に聞くようにしている。Youtubeだからではなく普段から重要な判断をするときに必ず行う。特に僕は時間が少ない時やアクシデントが起こった時に正しい選択を取れなくなる傾向があった。

それが質と量の何に関係しているの?と思ったこともあるだろう

このNoteで語る量と質は、『質を動画の再生回数として、量を動画の本数としている』が、あなたは自分の主観のみで再生回数を期待通りに得られることができるのだろうか?

もし、期待通りに得られるのであればあなたは天才なのでここで語ることは1つもないだろう。

つまり自分の主観はデタラメだと認めることが、僕のような凡人のできる再現性のある質の高め方の第一歩だと考えている。

という僕も、出した動画が期待通りに伸びたこともあれば、『絶対伸びる!』と自信満々に出した動画が伸びなかったこともある。むしろ多い方だ。

そして自分自身の行動に自信を持つことはモチベーションの維持のために重要だと思うが、成果を期待することは悪であると僕は考えている。期待して落胆することはエネルギーを無駄に消化するし、モチベーションの低下につながる。そして間違っていることを間違っていると正しく認識して成長する機会も損失している

さて、自分の主観が出鱈目ならば、数を打つことでサンプルの数を集め、結果に基づいて判断するしかないのである。予想で戦うのではなく結果に基づいて戦う

『あなたは1ヶ月以内に20万再生の動画を5本作るのと100万再生の動画を1本作るのではどちらが簡単ですか?』

この質問が全てである。先述したように天才の場合には100万再生を1本と語るかもしれないが、僕のような凡人が再現性を持ち行うことができるのは20万再生を5本だと考えている。

20万は極端な話で、実際は数をこなすうちに市場の伸び代付近まで質が向上していることもあるだろうし、気合いでどうにかなりやすい。

質を向上させるのはPDCAサイクルを回し続けることで伸ばしやすいが、量を向上させるのは質を向上させるよりもかなり難しい。全ては先ほども少しお話ししたが

『あなたはセンスと行動力どちらを持った人と仕事したいですか?』

この問いに全てが詰まっている

9. 誤った質の理解

こんな話をすると、質は必要ないのか?という疑問も出てくる

答えはNoであるが、自分の思う80点は満たす

これが僕の意見である。その80点は蓋を開けてみれば本当は10点かもしれないし60点かもしれないし本当に80点かもしれない。何かを始める時の第一歩なんか大体0点に近い。それが伸び代であるから喜ばしいことだ

何故80点でいいか?

100点を目指せば必要な時間が4倍になるリスクもあるし、結果的に80点と大差のない点数かもしれない。

おそらく多くの人は学生時代に学んだはずである

努力は適切な方向を向かって行えば裏切らないが、不適切な方向に向かって行うといつも裏切る

そもそもあなたの質80点は適切な方向に向かっての80点なのだろうか?それが認識できないからこそ80点であり、時間効率を求めるための80点なのだ。

Youtubeにおいては『フォントを選ぶ』『サムネイルを作成する』『動画内のカットインを作成する』『タイトルを考える』など、色々な質の変数が存在しているが、自分の限界の80点に気持ちは100点で挑戦してみると良いだろう。時間がかからないのであれば、もちろん100点を目指してもいい

10. Youtubeって儲かるの?簡単?

Youtubeは儲かるのか?

あなたが手っ取り早く月数百万円の収入を目指したい、とかであれば僕が過去に行ったサービスなどよりも効率的であると感じている。

月数千万円の収入を発生させたいなどの場合にはもっと別のやり方の方が効率的なのでは?とも思っている(僕も年数億円稼げるサービスなりを個人レベルで生み出してみたいなぁ)

Webサービスやアプリサービスを運営してきた身からすると、Youtubeは素人同然の人が多く真面目な人が少ない。なのでビジネスとして競争の厳しい業界に身を置いていたのであれば、素人が今からwebで戦うよりは比較的簡単に感じるのではないかと思う。強いライバルとの遭遇率が低いので、まだ勝算がある分ましだということだ。これはあくまで僕の感想ですが。

余談ですがアプリやWebサービスで収益化しようとするとアウトプットするために『開発ができないと〜デザインの知識がないと〜マーケティングも最低限できないと〜』という敷居もあるので、真面目な人が多い傾向にあるだろう。そして多くの競合が法的知識も豊富だったり、本質的な部分で繋がる知識を持っていたりする傾向にある印象だ

ちなみに広告収益は一昔前0.1円と言われていましたが、僕の知っている限り今は肌感0.2~0.3円程度になっている模様。もちろんジャンルや動画の長さなど多くの変数が存在していますので一つの目安に。

1ヶ月100万円稼ぎたいのであれば1再生0.2円のチャンネルなら合計500万再生稼ぐということから逆算することになる

同じ登録者10万人でも、1ヶ月あたりの総再生回数/総再生時間は異なるので本当にお金儲けしたいのであればこれらの数字はより重要なKPIになるだろう。2のトピックで話した『仕事人タイプ』というのは同じ登録者レベルであれば倍以上の収益を得ている印象だ

Youtuberの収益は以下のようなサイトで目安をみることができるので参考にするのも良いだろう(結構な誤差はあるので参考程度に)

11. 制約のない無法地帯は性悪説

Youtubeは誰でも動画投稿することのできるプラットフォームだ。したがって、ライバルの全員が心の綺麗な人・素直な人・誠実な人であるとは限らない

僕が性善説が成り立つ条件として考えているのは『周り全員が性善説に基ける人間性を持つこと』、会社であれば嘘つきや詐欺師がいない組織のことだ。Youtubeは嘘つきや詐欺師がたくさんいるので性善説を持ち込むのは難しいだろう。

鍵をかけ忘れて盗まれてしまった自転車に置き換えれば、『(人は不完全な生き物なので)鍵をかけなかった人が悪い』ということ。性善説に基づくのであれば、『(人は完全な生き物なので)盗んでしまった人が悪い』

これは持論になるが、サービスに置き換えるならば競争と性悪説は切っても離せない関係だ。性善説を持ちたいのであれば、独創する必要があるということだ

後述するが、99%以上のチャンネル・再現性を持つYoutubeチャンネルは独創性はあってないようなもので、何かに依存しているチャンネルである。つまりは独創ではなく、それ以前の競争のレイヤーに存在している

平気で人を誹謗中傷するライバルも現れるだろうし、名誉毀損・信用毀損してくるライバルも現れるだろうし、あなたのチャンネルのクローンを作成しあなたより数字を伸ばすチャンネルが出てくる可能性もあるだろう。

そして、それを想定するのは競争でしか生きることのできない自分の義務なのだ

信じることができるのは、Youtubeの利用規約と法律だけ。それでも法律を超えてくる人が多くいるのがYoutubeだと考えておきたい

12. 競争から逃げることの出来ない寄生虫

本来であれば、独創的なことを行う手段の1つとしてのYoutubeという位置付けが理想。ただそこに需要があるとは限らず、数字を持ちたいという欲を優先させるのであれば再現性のある方法を取るはずだ

例えば野球解説系Youtuberをやったとして、元ネタがどこかに存在している訳で料理系Youtuberをやったとしてもオリジナルレシピではない限り元ネタがどこかにあるだろう。大人気ゲームのApexLegendsのゲーム情報CHであれば、Apexの人気により再生回数が上下するだろう

誰かに首根っこを掴まれて生命線を脅かされている限り、依存

(* 僕の解釈で独創とは依存の変数が少ない状態を指します)

Youtubeで動画をやる上ではまず、クリエイティブなことをしているとプライドを持つよりも、まずは誰かに生かしていただいている自覚を持つことが重要だと考えている

『私は○○や○○に依存してYoutubeをやっている』という自覚だ。

数字が伸びれば伸びるほど、お金も手に入るしすごい人にでもなった気になるものだ

ただ依存が多ければ多いほど、やっていることは発明ではなく、何かの絞り汁を吸っている寄生虫という事

僕もYoutubeで1ヶ月数百万円の収益を楽に手に入れることができたので感じるが、これは元を辿れば僕がクリエイティブだったからではなく選んだ市場の情報源の絞り汁が美味しかっただけなのだ

事実を正しく理解することは、再現性のある数字の伸ばし方の上でかなり重要であるように自分がやっていることを過大評価せず客観的に評価することも重要

Youtubeをやる上では大抵の場合、何かに依存する寄生虫であること・寄生虫であることは自分だけに許されている訳ではないこと、このような条件から競争は避けられない

競争を避けられないということは、性悪説から逃げられないということなのだ

13. あなたは自ら腐らせることができるか?

二番煎じに価値がないということはない。二番煎じでも大衆に広がりきっていないことはよくある話だし、同じネタもある程度は何度も楽しめるものだ。実際、商品レビュー動画であれば見比べたいと感じる人もいるだろう。

ただ同じネタには賞味期限がある

明らかに視聴者のリアクション(動画のクリック率等)がガクッと落ちる瞬間がある。なので、どのような情報がいつどの程度で腐るのかを把握しておくことはかなり重要だ。

人からネタを盗まれる前に擦り切る

これは僕の競争美学である。競争をせざる得ない状況にあるということは、裏を返せば人から盗まれる程度のことしかやっていないということである。

とある企画(誰でも真似ができる)でかなりの再生回数を稼げたとしよう。

競争の経験が薄ければ薄いほど、実際は大したことでもないのに『偉大なことをした』という勘違いを起こしてしまいがちだ。しかし現実は『盗まれる程度のことしかやっていない』ということが大多数である。

つまり、盗まれるのは当たり前であることを正しく認識する必要があるのだ

盗まれるくらいなら自分自身で腐らせた方が良い

これが私の出した結論である。特許が取得できるような発明でないのであれば、割り切ることが重要だ。

自分自身で腐らせることができる精神を手に入れることができれば、競合相手は自分になり永遠に強くなり続けることができる。そして自ら腐らせることもまた量の重要性を感じさせる

14.動画編集ソフトの勉強をするだけ無駄

あなたは動画を作ろうとするときに何から始めるだろうか?

もし動画編集ソフトに敷居を感じて躊躇しているのであれば、その迷いは無駄である。そして学習コストを感じていたり、勉強から始めようとしているのも非効率だと思う。人によって得意な知覚機能が異なるので一概には言えないが、『目的から逆算した学習』つまりは作りながら検索して覚えるのが最も効率的だと考えている。

私はどのようなジャンルでもある程度形にすることが得意である。

デザイン/プログラミング/マーケティング/ライティング/動画編集など、何でも速攻で実務レベルに出来た。この理由はシンプルで目的から徹底学習するからである。参考書などは入手しても目的から逆算した使い方しかしないので読まない部分がある

手段から目的に向けるときにインプットの3〜4割は忘れがちだが、目的から手段に向けると無駄なくインプットを選択することができる。

動画編集の専門家になる場合にはこの限りではないが、動画を手段として使うYoutuberにおいては目的を履き違えないようにしておきたいものだ

ちなみに私の使っているソフトは現在FinalCutProである。Youtubeを始めた頃はiMovieを使っていた。iMovieはできることが限られているが工夫して使えばどうにかなる。

ソフトの選択は正直なんでも良いが、王道のツールであればあるほど『これがしたい!』の解決手法をネット検索することができるので基本的には王道ツールを使うべきだ

FinalCutPro, adobe premiere, iMovieなど

15. タイトルは正攻法で

タイトル作りに関してはある程度の正攻法が存在する。コピーライティングのことである。

今私が『最もコスパの良い技術は何か?』と聞かれれば、プログラミングでも動画編集でもなく『コピーライティング』と答える。

コピーライティングとは広告に使う文章を書くことのことであるが、Youtubeにおいては動画をクリックしてもらうためにタイトル作りをするので重要なテクニックである。

本当にいいものはコピーライティングなどしなくていいのではないか?そう思う時期が私にもあった。それは調理されていないハンバーグや磨かれていないダイヤモンドの原石と同じで、本当にいいものを届けるには調理が必要だ。その調理方法の1つがコピーライティングだ

ここでは割愛するが、私はコピーライティングの本を10冊くらい購入し雑に読みネットの記事を読み漁った。

とりあえずはこの辺の本を読んでおけば、なんとなくパターンは理解できる良書を上記に紹介した。感覚が掴めたのちに、伸びている競合Youtubeチャンネルのタイトルなどを見れば、伸びている一因を言葉で説明できるかもしれない

16. サムネイルはかなり細かい

おそらくYoutubeにおいて最も難しいのはサムネイルの作成かと思う。

Webサイトのボタンの色一つ・文言1つで商品が2倍売れるように変わるというのはよくある話だ。サムネイルも同様で、サムネイルに含む『言葉』『フォント』『色使い』『配置』など全てが細かいレベルで求められる。

私には金盾(100万人登録)を持っている友人がいるが、その友人とのYoutuber評論は大体がサムネイルから始まる。冗談のように聞こえるが、サムネイルを見るだけでそのチャンネルのポテンシャル/登録者数を見抜くことができるのだ(マジで)

裏を返せば、伸びないチャンネルは大抵サムネイルがゴミである

サムネイルは取り組むチャンネルによりパターンが全然違うので一概に正攻法を語ることはできない。伸びているTOP5チャンネルのサムネイルと自分の作るサムネイルをコピー機でプリントして見比べてみると良いだろう

『言葉』の選定は、コピーライティングと同じだがタイトルと異なり文字数が少なくなる分伝えたいことが伝えにくく難しい。そして人の心に刺さりにくい。ただ、伸びている動画を分析していけばキラーワードなるものが次第に分かっていくだろう。こればかりは、試行回数を増やすことで良いワード悪いワードを理解するしかない。

『フォント』の選定は、ジャンルやチャンネルのコンセプトによるが基本的にはゴシック体が良いだろう。王道を使うのが最も良い(素人が変にこだわったフォントは逆にダサい) つまりは、ヒラギノ角ゴや源真ゴシックとかである。サムネイルはデバイスによっては縮尺されるので出来る限り太い書体のあるフォントが望ましい。W8やHeavyを選択できるということである。

上記のようなサイトを参考にフォントを探すのもありだろう。

『色使い』に関してだが、これは細かいが素人のダサさが一気に出てくる部分なので注意しておきたい。サムネイルに使う文字が鮮やかかそれとも淡いか、とイメージして頂きたい。脳死で色選択したいあなたは基本的には彩度が最大限の色を選択すると良いだろう。(HSBで色選択するのがおすすめ)

そして、ジャンルによってレインボーやゴールド、グラデーションなどが使われている理由はCVRが良いからである。

赤/黄緑/水色/黄色/ピンク/紫などの文字を準備してどの色を使った際に最も数字が伸びるかなどを動画を出しながら試すのも良いだろう。余談だが個人的にはピンク/水色/黄緑はあまり良い印象がない

またフォントに関しては強調する場合には縁取りをすることが多い。縁取りとは以下の画像のような加工のことである

画像2

縁の長さはどの程度にすると良さそうか?二重が良さそうか、それとも一重でいいか?一番後ろを黄色にするか白にするか?など縁取り1つとっても考えることは多いだろう。

『配置』に関してだが、どのように情報が凝縮されて表現しているか、伝えるべき情報を適切な場所・適切な大きさで表現できているかなどの部分である。かなり細かいので、言語化できないのだが、


『余白』『構図(位置)』『強調』など問題点がある上に、文字が顔に被っていたりする。文字を伝えたいのか画像を伝えたいのか、それとも同じくらいなのか、そういうのも考えながら作ると良いだろう

『伝えたいモノ/コト』をシンプルに力強く

極論これが全てである。ちなみに伝えたいモノやコトが根本的に需要がなければ動画が再生されないのは当たり前なので、『人と情報』のところで触れたように情報動画で人(あなたの画像やアイコン)を主張するのはご法度である

17. 製作コスト

手段を限定化するということは、ハンデを背負いながら戦うということである。『この人はこの人にしかない面白さがある』というのは理解できるが、競争している上では、数字を出したものが正義になる。

そう考えると、動画をどのように効率的に生み出し、再生回数/再生時間を得るかというのは重要な指標になるだろう。つまりは1本あたりの製作コスト/製作時間の話も避けては通れないだろう。企画が既に決まっていることを前提に話を進めるが1つ問うてみる

『あなたが伝えたいことは何か?』

動画というフォーマットで伝えることはYoutubeの仕組み上必要でも、動画の構成をしている1フレームは本当に撮影/録画する必要があるのか?という話である。よくある手法を使うことで無駄をしている可能性もあるし、手段を限定化してしまっていることもあるだろう。

トークがメインであれば、フリー素材に文字入れした動画でもいいだろうし、プレゼンテーションで動画を作ってしまうのもありだろう。

製作コストをかけるときには必ずリターンとの比率で判断するべきである。Youtubeは先ほどもお話ししたが、総力戦だ。タイトル/サムネイル/視聴維持率のうちの1つであるし、時間をかけて取得した素材が視聴維持率に好影響を及ぼさないこともあるだろう。

もちろん、製作コストをかければかけるほど伸びるコンテンツも存在すると思うのでその辺は自分を信じるしかないのだが...

18. コミュニティ化

Youtubeをやっていく上で考えておきたい要素の1つがコミュニティである。

情報系Youtubeの投稿を続けている以上、依存はつきもので常に競争から逃れられない。だからこそ、『情報』ではなく『人』としてシフトしていくのが理想である。

ファンはその人の鏡

これはガチだ。コミュニティに入ってくれる人は自分に似ている人/共感できる人で、居場所を求めている。Youtubeのコメント欄に何故コメントがつくのだろうか、ということだ。

別にYoutubeをやっている自分が全知全能である必要はない。とあるコンセプトのもと居場所を作る、それだけで十分なのだと思う。

Youtubeの動画投稿はその窓口に過ぎない

次に目指すべきなのは、ライブ配信やコメ返で多くの人と知り合いになること/居場所を準備すること。 DiscordやSlack/オープンチャットを作ることでクローズドに壁打ちや共同作業をするのも良いだろう。

ただ、これを考えるフェーズはある程度形になってからだと僕は思う

19. ショート動画

YoutubeのUIでもトップの上の方に表示されているように、Youtubeはショート動画を注目している。ショート動画自体は収益性が低いが、まだまだ参入しているプレイヤーが少ないのでおすすめの動画に載りやすく、再生回数が増えやすい。

特に最近では、ショート動画でチャンネル立ち上げの数字を取得しているパターンも多い。Tiktokで数字を伸ばしてからというパターンもよくあるパターンだ。

ショート動画のメリットはなんといっても製作コストの低さだろう。サムネイルが通用しない分、タイトルや視聴維持率なども重要だと思うが、MAX1分。量で勝負し始めたい初めの一歩にはちょうど良いだろう

20. 誹謗中傷

Youtubeのコメント欄は誰が書いているか分からない。批判的なコメントは頭の良い人がアナタのためのアドバイスを書いてくれているかもしれないし、何も考えることができない中学生が屁理屈を書いているかもしれない。(せめてユーザーの全コメント履歴をみることができれば、その人の人柄を把握することはできるのかもしれないが...)

始まりは1件でも1万人10万人と登録者が増えていくと誹謗中傷の数も倍になる。学習は周りの信頼できる人からの厳しいフィードバックからすればいいので、少しでも傷つく要素のあるコメントはユーザーごとブロックしてしまうのがオススメ

視聴者はお金を支払ってくれる顧客でもなく、文句を言われる筋合いも傷つけられて良い理由もない

21. 第三者の正義感がもたらす社会の癌

インフルエンサーになって気づいたこと、それは物申す系Youtuberを肯定している異常さです。

私もインフルエンサーになる前は、ネットニュースといいながら週刊誌のような活動をされているYoutuberを視聴していましたが、今では社会の癌をもたらしていると思います

『週刊誌があるから、明らかになった社会の闇がある』

その気持ちはわかりますが、その結果、深刻な問題が生まれます。影響力を持っている人がわざわざ第三者(視聴者)に発信することで、私罪が始まるのです。住所を晒される・個人情報を晒される・嫌がらせ行為を受けるなどネットリンチの始まりです。

このように、やろうと思えば影響力を持っているインフルエンサーは気分次第で視聴者を巻き込んで私罪を執行することができるのです。正直、かなりの問題だと思います。

一個人の意見にはなりますが殺人を事前に防ぐためのネットニュースなどは必要に応じて実名報道も発生するとは思います。それは公共の利害の為であると思うので。

ただ物申す系Youtuberがそのような社会的なリスクのバランスを考えて活動しているのか?報道する上でグレーゾーンがどこからブラックになるのか正しく認識した上で活動しているか? ということです

発信する側は当人が名誉毀損や信用毀損・誹謗中傷や侮辱に注意すれば良いだけですが、ネットリンチは副産物として付いてくる割に余りに酷いものです。

22. 本当に正しいことを求める

このNoteでは色々と競争について、厳しく現実的な話をしてきましたが僕のルーツはむしろ理想主義な方でした。『文化を作りたい』と思いプロダクトを作り続けていた時期もありましたし、哲学書を読み漁り自分の思考を限界まで研ぎ澄ませようとしていた時期もありました。

そのような理想主義な生き方をしていたので、思想のないプロダクトを嫌い、薄っぺらいものを否定し、量よりも質を重要視するなどしていました。

魂の作り方ばかり考えていても、頭脳や胴体は生まれてきません。『形』を意識したときに現実主義的な考え方を多く受け入れる必要があり、『理想主義と現実主義のバランス』を追い求め続けて今日に至ります。

そんな僕だからこそ、Youtubeがどういうものか、どういう風に受け入れてきたのか伝えられるとも思っています。

さいごに

Youtubeに関して、今から始めたい人/既にやっていて今後の方向性に悩んでいる人の壁打ちや相談募集しています。本業ではサービスのグロースハックと死ぬほど数字に向き合ってきておりますので、よりビジネス的に、より包括的に、具体的にお話すること/解決手段をご提案出来るかと思います。今後、仕事の1つとしてやっていきたいと思っていますの、興味のある方は是非ご連絡ください。お待ちしております

連絡先: masanari.takigawa@gmail.com

終わり

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