「ぼく、ちょっと日本一周してくるわ」

はい？

長男アキラがまたいきなり変なことを言い出しました😱

いやいや、就職活動は？
っていうか、学校の授業はどうするの？

子育てしていると、想定外のことがよく起きるものですが、またしても全く予想してないことが起こりました。

長男アキラ。ただいま写真の学校でお勉強中。
来春卒業で就職を控えております。

↓カメラさわったことないくせにカメラマンになろうとか言い出すアキラの話。

就職活動はしているようですが、希望がカメラマンという職種なので東京や福岡など大都市で探せばいいのに、よりによって大分で探しているためなかなか求人がないと💦
…そ、そりゃそうでしょうよ💦

そして、そもそもなんで日本一周しようとしたかというと「卒業制作の写真を撮りに行きたいから」だそうです。

母的に推測すると、そのもっともな理由は全体の５分の１ぐらいで、絶対５分の４ぐらいは「ただ日本一周してみたい💕」という遊び気分な理由ではないかと思うんですけどねー。

さて、日本一周を思いついたアキラ。
そのことを学校の先生に言うと、

「おおー！　アキラ君！
　日本一周っ！　いいねっ！
　先生も一緒に行きたいぐらいだよっ！」

と、本人以上にノリノリで、

「学校休む間、他の授業の先生たちには私がちゃんと言っておくからね！
　日本一周がんばっておいで！」

と、全面的に応援してくれるスタンスだそうです。

いや、払ってる授業料よ…😅💦

なんといいますか、親として言いたいことや心配なことは多々ありますが、本人とも色々相談しまして、お金は自分の貯金などでやりくりするということ、経費節減で車中泊するために家の大きい方の車を使うということで、超・雑な計画が完成。

亡くなったじいちゃんから生前贈与で100万円ほどもらっていたので、それをパーンと旅の資金に使うようです。
じいちゃん、ありがとね。

そんな相談をしている時に思い出した話。

実は私も30年ほど前💦「大学の卒業論文を自費出版しよう！」と思いついた時に、祖父母が私のためにコツコツ貯めてくれて20歳の成人のお祝いにもらった100万円をパーンと使ったんですよね。
（今はもっと安く自費出版できそうですけど、当時の相場はそれぐらいだったのです）

その時は、やはり母から、

「えー？　本出すのに100万もかかるん？
　あんた、もらった貯金全部使ってしまうん？」

と、言われました。
でも、

「私のお金なんやけん、好きに使っていいやろ！」

と、100万円を全部自費出版に突っ込み、できあがった本は友人知人以外には売れませんでしたが（当時買ってくださった皆様ありがとう💕）結果的にその思い切って作った本が、とあるアートディレクターさんの目にとまり、イラストレーターとしての初仕事につながるわけで「いやー、人生何があるかわからんなー」ということを、私は身をもって知ってます。

そんなわけで、親子ってこういうところまで似るものなのか、と思いつつ、

「ま、本人がやりたいならやってみればいい」

と、（親的に押し寄せる不安はなんとか抑えて）アキラを見送りました。

ところで、こういう話を聞いたことはありませんか？

若い頃は、私もそうでしたが「体力や健康は無限」みたいな気持ちなんですよねー。
年を取ったら老化する、思うように動けなくなるということは当たり前で、頭では分かってるんですけど、実感が全然ないんですよ。

それが今や50年ほど生きてくると、

「働くにも遊ぶにも、まず健康と体力が必要❗」

ということをヒジョーに体感を伴いながら、わかるようになってきたんです😅

アキラから、車中泊しながら日本一周したいと聞いた時、

「おおー、羨ましいな🌟」

という気持ちとともに、

「今の私にできるだろうか…？？」

ということも考えました。

んーーー無理だなー💦

せめて、ちゃんとしたキャンピングカーがいい😅
でも数日ならともかく、2か月近く普通の車で車中泊というのはキツいかも。
ホテル泊じゃないと体力もたないよなー。でも、それだったらいくらお金がかかるんだよって話で。よし、クラウドファンディングか？　ゆたぼんか？みたいな💦

でも、もしお金があってホテル泊しながら私が日本一周できたとしても、やっぱり元気な20代の車中泊で日本一周する楽しさとは違うんだろうな。それはもう味わえないんですよねー。

そんなことを考えていた今日この頃。

ちょうど最近気に入ってるYouTuberのDr.ヒロさんの動画でまさに同じような話がありました❗

『DIE WITH ZERO　人生が豊かになりすぎる究極のルール』という本を紹介しながら、若い頃の経験の大切さを力説されております。

動画にはドキッとするようなタイトルがついてますが、今流行りのFIREを否定しているわけではなく、FIREを目指す過程で大事なコトを見逃すともったいないよー、という話です。

経験が大事だという理由をこのように紹介されています。

❶若さは取り戻せない。
（若くて体力があるうちにできる経験が､年を取ってからではできない）

❷途中で死ぬリスク。
（将来のためにガマンして生きている途中で亡くなってしまったら、ガマンだけした人生になっちゃう）

❸経験には利息がつく。
（体験の喜びは時間とともに大きくなっていく。何度も思い出して楽しめる。会話のネタになる。仕事につながっていくことも。←これ私！！）

私も20代の頃は思い立ってあちこち旅行したり、初めての一人旅に挑戦したり、今振り返ってみると、体力とエネルギーがあるからこそできた経験というのもたくさんあるので、すごくわかります。

今は体力的に20代の頃のような遊びはできないけど、たくさん遊んだからこそ、振り返って「うん、よく遊んだなー💕　楽しかったなー💕」となる気持ちもとてもわかるんですよねー。
思い切って色々経験してみたよかった、と。

さらに、30代で心筋梗塞で死にかけた経験もあるので、

「今を楽しまねば！」

という思いも人一倍強いかもしれません。

それにしても、自分の人生なら「好きにやらせてもらうぜい、いえーい」ってなるくせに（ほんとにもー好き勝手やってきたし、楽しいことと同じぐらい大変なこともいっぱいあったけど、なんとかなりました。そう、なんとかなるんですよ）それなのに、自分の子どものことになると、

「ああ、将来大丈夫なんだろうか」
「好き放題してダメ人間にならないだろうか」
「あとで後悔しないだろうか」

等々、気になっちゃうのは、自分でもおかしいですね。

そうして出発してから1ヶ月以上経ちました。
いちいちアキラからの連絡はないので、毎日、スマホの位置情報で今どこにいるかだけ確認しております。

そうやって、ふーん、今日はここで撮影してるのかー、ここで泊まるんだなー、とかコソコソチェックしながら、事故に遭わないだろうか、車中泊してる間に危ない目に遭わないだろうか、寒さで凍えないだろうか、旅の不安＋アキラの将来の不安…毎日あれこれ考えちゃうんですよねぇ😅

いやー、ほんと。
「子どもを信じる」っていうのは難しい。

日々、私自身も親としての修行なんだと思って見守っています😅

そんな母の横で、

「ねえねえ、お兄ちゃんは将来ニートになるの？？」

と、嬉しそうな顔で聞いてくる次男ハルキ。

おいこら、不吉なこと言うな😅

一応､アキラには「父ちゃんも母ちゃんもニートを養う予定＆余力はないからね」とは伝えていますが、どうなることやら。

大丈夫、なんとかなるなんとかなるなんとかなる…（呪文？）