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はざま
2019年3月19日 21:40
最近、ここ一週間くらい頭の片隅にあって離れないメロディがある。誰かに話せば、共感してもらえば、ふっと軽く消えてしまいそうだけど、それも少しもったいない気がして独り占めしていた。それに、最初は一人でペリッと剥がそうとしたんだけど、なんというか、左手で背中を洗うみたいに、上手く手が届かないのだ。それがぺたりと頭に引っ付いたのは、バイトの仕事で電話をかけた時だった。「はい、今紙とペンを持って
2019年11月23日 01:20
慢性疼痛のような孤独が続いています。上京して、二ヶ月ほど。遅すぎる秋を漸く夏が追い越した頃でした。仲の悪い父親から離れたくて、だから東京に出てきました。ある朝起きたら少し体が怠くて、それでも仕事があるから嫌々布団から出たんです。ぼさぼさの髪を搔き上げて、腹から込み上がってくる胃酸を、昨日の楽しかった飲み会の記憶と一緒に飲み込んで。私が住んでるのは、ボロい安アパートです。私は気にしない
2019年2月6日 06:20
僕は一人暮らし。なので、少し前にガジュマルという植物をお家に招いた。荻窪の、なんとかという書店の近く、洒落た花屋の店先に、値札の付いた観葉植物がいくつかある。そのうちの左から三つ目、値札の数字の斜め上から、赤のペンで取り消し線が引かれている。"訳あって値下げ"の文字。値段は三百円。 「流石にねぇ。可哀想だよね。」 足が片方、カップからはみ出していて、逃げ出しそうである。同じだ、と思っ