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61.入院記録〜妻目線②〜

こんにちは、masayaの妻です。

 前回に引き続き、入院生活について書いていきます。
お時間があればご覧ください。

 
 病名を聞き具体的な治療が始まりましたが、依然としてつらい状況は続きます。最初は2週間くらいの入院になると思っていたところ、治療方針によると最低でも1ヶ月以上は入院しなくてはいけないとのこと。そして、その日以降退院するまで一度も面会できませんでした。

 ただ、面会はできないものの、個室での入院だったので電話はできました。話しているとひどい咳が出て話せなくなり、途中で終了することもしばしば。治療が始まったばかりですぐ良くならないと分かっていても、本当に大丈夫だろうか?という不安が頭を駆け巡ります。

 私は元々心配性なところがあり、初めての経験だったことも相まって、精神的に不安定な状態となっていました。周りからは何かしていた方が気が紛れると言われましたが、心配で何もできないし夜も眠れない。食事がのどを通らない時もありました。1番つらいのは夫だから、しっかりしなくてはいけないと思いつつも、自分の弱さに負けてばかり‥。

 そんな日々を送る中で、このままでは自分も体調を崩してしまうと感じ、以前お世話になった心療内科を受診しました。夫の病状と自分の今の状態を伝えたところ、「そうなるのが普通じゃないですか?むしろその状況でご飯をモリモリ食べて、夜もぐっすり眠れる人の方が珍しいと思う」と言われました。その言葉を聞いた私はとても驚きました。確かに大切な家族が大変な状況になって、心配にならないわけがないですよね。メンタルが落ち込むのは自分がしっかりしていないとか弱いというわけではなくて、普通の反応なんだと分かって安心しました。

 家族が病気になると、自分だけはしっかりしなきゃと頑張る方も多いかと思います。でも、しっかりできないからダメだということはないと感じました。病気になった本人が不安になるのと同じように、家族が不安になるのも至って普通のことなのです。そして、自分で溜め込まず周りの人を頼ったり相談したりすることも大切。自分のメンタルを安定させることで、夫のサポートもなんとかできていたと思います。

 治療はうまくいく時もあれば、あまり効果が出ない時もありました。体調が落ち着いている時は通話をして、今の状況や不安に思っていること、退院したらやりたいことなどいろんな話をしました。退院が決まったと聞いた時は本当に嬉しかったです。退院までの数日は、家に戻ってきてからどんな生活になるだろうと悩んでいましたが、実際に会ったら「まあなんとかなるか!」と思いました。 

 1ヶ月半の入院生活は長く、夫にとっても私にとってもつらい日々でした。それでもなんとか退院できたのは、主治医の先生をはじめ看護師さんや病院関係者の皆さんのおかげです。たくさんの患者さんがいる中でも、何かあればすぐに駆けつけて対応、少しでも不安なことがあれば相談を聞いてくださる。とても心強かったと思います。そして退院した今でもお世話になっているわけですから、本当に病院の皆さんには感謝しかありません。

 そして、退院した夫にも感謝です。つらくて落ち込んでもおかしくないのに、笑顔で帰ってきてくれたことでとても安心しました。すごく痩せていたので驚きましたが、一緒に家に帰れて良かったです。

 ちなみに、入院中に夫が書いた日記を公開していますが、読んでいるとつらい思い出がよみがえるので私は読んでいません。なので、まだ読んでいないという方は私の代わりに読んであげてください(笑)

 
 まとまりのない文章になりましたが、私目線での入院生活の話は終わりです。次回は一緒に生活するうえで感じる心配ごとや、気をつけていることなどについて書きたいと思います。

 
 それでは皆様、健やかにお過ごしください。



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