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詩No.119「アイデア」

知を詰め込んだ紙の束を本と呼んで
読んでもない人の生まで知った気になった

本当はこんなもの
無くても生きていけるようなものばかり
手に入るのは
いつでもこの手の分だけだということ

もっと知りたい
この世界のこと
私のこと
白い紙
散歩




散乱した


上手く生きていく術なら
この世界に死ぬほどあるのに


散乱した


本も、気持ちも
ベッドに放った


やっぱりまだ
わからないことばかりだな


ひとつ、ひとつ手にとって
ひとつ、ひとつ手に入れよう。


私、始めました。

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