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まだ平成だった時。

これは2019/03/30に書き上げた文。


***

読む本が無くなって、
ふと本屋で文庫本バージョンの
『1Q84』を手に取った。

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1冊目を読み終えてから初めて
「こんな先が長いの!?」と途方に暮れ、

それでも
"一度止まるとしばらく読まないけど、
 読み出すと止まらない"
を繰り返した。


その合間に古市さんが小説を出した。

『平成くん、さようなら』

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話題になる前から読みたくてしょうがなくて、
本屋を5軒回って、それでも無くて、
だから余計に読みたくなって
「なんでないの」と
カツカツ歩きながらやっと本を手に入れた。


普段文庫本しか買わない私が、
ハードカバーを買うなんて。

これまた話題になる前から読みたがっていた
「かがみの孤城」ですら
未だに我慢しているのに。

でも、タイトル通り
"平成"が終わるまでに読もうと思った。

それまでになんとか『1Q84』を読み終えねば。
必死に読んで、というか面白かったからその後はするする読めた。

ふかえりの姿はとあるアイドル(現在は卒業)を
彷彿とさせた。
青豆の信念と愛情深さを格好良く思った。
猫の街のことも気になる。
本当はもっと感想がある気がするけど。


それから
「やっとこの本を読める!」
と思って読み出したら、
あまりに読みやす過ぎて、
2,3時間で読み終えられるだろう
という感じだったけど、
ここまで温めたのだからと、
2日に分けて読み終えた。


私はごくごく稀に
その小説の世界観や文章、登場人物たちの感情、その他諸々に物凄く影響を受ける。

その"ごくごく稀"に
当たった時(当たってしまった時)、
私という人間はしばし物凄く侵食される。


学生時代に読んだとある小説は、
当時の私の心に長期間グサリと突き刺さり続け、
怖くてもう二度と読まなかった。
今読んだらどう思うんだろう。

ということで今回私に、
久しぶりに何かが刺さった。

でもそれは以前のような恐怖ではなく、
考える機会を与えるためのような刺さり方。

優しくも苦しい。
そしてどこか心地いい。
しばらく私はこれらに侵食されて過ごすのだろう。

そんな私は平成くんと1歳違う、
昭和と平成が入り混じる年齢。

今日の服装は
H&MのインナーにDIESELのデニム、
ZADIG&VOLTAIREのニットカーディガンを羽織って、白のconverseを履くカジュアルスタイル。

平成くんとは全然違う。

この文章をいつか振り返った時、
何書いてんだってなるのかな。

さぁ次は何を読もうかな。




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