じい：ろくぅがつぅわぁ～…

ユカ：じいちゃん、もう八月だぞ。

じい：ひさしぶりの雨だ。

ユカ：なーんて言いながら、また別れた彼女のこと考えてたんでしょ。

じい：あの娘は進学校にいってしまったからなあ。

ユカ：高校が別だったの。

じい：中三のとき同じクラスで、あっちは優等生だったのになにかとよくしてくれて。

ユカ：悪ガキほどカワイイっていうよね。

じい：高一になってからも、はじめは同じ電車に乗ってたんだが。

ユカ：じいちゃんも電車通学だったの。

じい：でもこっちは一駅ですぐに降りてしまうし、むこうは勉強が忙しくてなかなか会えなくなって。

ユカ：それで同じ高校に新しい彼女を作ったわけか。

じい：授業のレベルが違いすぎて話が合わなくなったしなあ。

ユカ：学力の差が二人を引き裂いた。

じい：早起きするのもつらかったから、遅い時間の電車に乗るようになってしまった。

ユカ：高嶺の花ってやつだわ。

雨のステイション　ｂｙ　ユーミン　（自己調達でお聴きください）