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モリマガジンvol.3 エナジーを受信する画家


ミサワダイロウ作

目次


1.絵をたのんだら…
2.こころがあったかいこと
3.お金がいらない世界
4.もう一つのモノローグ



1. 絵をたのんだら…

文: 森のマスター

ぼくが住んでいる森に新たに建物ができた、そこに絵を飾ろうと思って、画家のダイロウくんに絵をたのんだ、特に何も伝えず、ただ建物のコンセプトというか、ぼくたちの想いを伝えた、数ヶ月後、絵ができました、とダイロウくん、持ってきた本に挟んであったのは、なんと、織物、えっ、と思ったけど、これを小さな額に入れて飾ったらすてきかも、光のあたり具合いで織物はいろんな表情を見せてくれるかも、そう思ったら、なんてすてきな発想だなあと感心した、あまりにも織物がしっくりきたので感動はしなかった、ダイロウくんはただの画家ではない、見えるものを描く、見えないものを想像して描くというスタイルではない、宇宙からなんらかのエナジーとメッセージを受信して、そのイメージを描くのだ、超越している、そう考えると、このすてきな織物は、ダイロウくんがぼくたちを想い、新しい建物を感じて、エナジーを受信してくれたのだろう、織物はなんと自ら紡いだという、これまたすごい、そしてそして、メッセージもいただいた、糸を紡ぐというのはインドでは自立の象徴であり、その行為は祈りである、マハトマ・ガンジーの言葉、なんとも意味深い言葉、ぼくはそこからガンジーの思想にたどり着いた、社会には大きな2つの問いがある、自分は何がしたいのか、自分がしたいことはお金がないとできないのか、ガンジーの扉を開けた時、その答えが少しずつ見えてきた


2. こころがあったかいこと

文: 森のマスター

仕事がら、いろんなお客さんと話す機会があって、よく聞く悩み、ひとつめは、自分は何がしたいのか?、ふたつめは、自分がしたいことはお金がないとできないのか?、もしもやりたいことがあって必要なお金さえあれば、簡単にできてしまう、でも待てよ、みんながなんでも簡単にできたら、それをやる意味あるの?、生きる意味あるの?、と思ってしまう、たぶん人生はそれを簡単にできない設定になっている、と考えた方が人生は面白いかも、人生は学びと成長のループ、ループはどんどん大きく、渦巻く、話を戻すと、自分は何がしたいか分からない、そもそも分かるわけがない、なぜなら自分って分かるようで分からないし、自分ってあるようでないから、これも設定?、たぶん死ぬ前にあれしとけば良かったなあ、ぐらいは分かるかもしれない、なので、何をしたら良いのかという問いは、あまり重要ではない気がする、人生はいろんなことが起こって、それらを自分で選択していくことができる、やるかやらないか、いるかいらないか、ワクワクドキドキの連続だ、その時に何を基準に選択するのか?、その基準が分かっていれば、何をしていてもいいような気がする、それは自分にとって良いことか、他人にとっても良いことか、社会にとっても良いことか、地球にとっても良いことか、宇宙にとっても良いことか、いつもつまは言っている、こころがあったかいこと、その道を歩いていれば何をしていてもオッケイだよ、こころがあったかいこと、今ぼくもその道を歩いている、ゆっくりと、しっかりと、歩いている

3.お金がいらない世界

文: 森のマスター

自分がやりたいことはあるのに、お金がないからできない、結局今の仕事はやめれない、という声をよく聞く、たしかにたしかに、お金があればほしいものはなんでも買えるし、お店だって始められるし、いろんなとこにもすぐに行ける、昔は交換に交換を重ね、やっとこさ、ものを手に入れていたらしい、今社会はお金でまわっている、とっても便利だ、一方で、恐ろしいことも起こっている、世界では絶えず大なり小なり戦争が起こっているし、医療費は年々増えるばかりだ、国はたくさんのお金を使い武器や戦闘機やドローンなどを買ったり作ったりしている、またたくさんお金をかけて医療の研究をして大量の薬を作っている、からだは薬を求めているだろうか、喜んでいるだろうか、とっても私的な視点になるけど、社会に戦争や薬はいらないと思っている、なぜなら、本来争いは話しで解決できるし、病気は自分で治せるからだ、人間には宇宙最高峰の自動装置、自然治癒力が備わっている、これが常に稼働していれば、あらゆる病気に対応できる、そう信じている、戦争、病院はいらないとなると、その分お金もいらなくなる、半分以上はいらなくなるのでは、そしてそして、もし衣食住を自分たちで作ることができれば、ほとんどお金はいらなくなる、自分たちで服を作ったり、畑をしたり、小さな小屋を建てたり、そう考えている時、ガンジーという言葉が飛び込んできた、そういえばインドでそんな人いたなあ、非暴力非服従運動とか、塩の行進とか、それらは社会的な表面的な行動で、いろいろ調べていくと、ガンジーの根底には1つの思想があった、それは、お金のいらない世界、これだ!、ぼくのイメージと一致した、その瞬間、ダイロウくんからのメッセージを、はっきりと、しっかりと、キャッチした

4.もうひとつのモノローグ

文: ミサワダイロウ

そういえば、家の母が整体師さんからすすめられて講談社学術文庫の新共同訳新約聖書が昔から実家の本棚に、そっとおかれていた。
中学生の頃、漢文の授業から、また本屋さんのネイティブアメリカンのコーナー、R.シュタイナーの書棚。岩波文庫のあらすじを読み漁り、あるとき実家の聖書にも触れてみたのだった。
2000年のときを超えて、先人の言葉は妙に神秘的、そんな感じだった。ずるずる、と引き込まれるように、神秘学や、哲学みたいな書物の世界に首を突っ込んで行った。
キリスト教の神秘主義では、シュタイナーもそうだけれど、アンゲルス・シレジウスの瞑想詩集や、スンダル・シングと呼ばれる人や、トマス・アクィナスの言葉も古書店で求めた。
この世界はある風景と密接にむすびついて、やはり洞窟の中で灯りをかすかに点して祈っているような感じの匂いがある。それは、知ってしまうと離れられない薫香みたいなものである。
殉教とゆうことばもよく見受けられるが、それはそこに信仰と言われる感情の覚悟がないと、到底受け入れられないすさまじいことだろうけど、言われてみれば、みな人生殉教の道を辿っているのでは、と問われればそうでない訳でもない。全体的に主観する中に、統合された宇宙にすっぽり孕まれて、何かを創作するときにさまざまな情緒や情景があらわれて、それで何かしらのエモーショナルなすがたが産まれる過程をまた楽しんで行きたい。

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