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娘のイヤイヤは、イヤイヤ虫にきいてみる。

3歳7ヶ月の娘は、イヤイヤ期は過ぎたものの眠たくなったりメンタルリープのような時にイヤイヤを発揮する。

子供たちが起きてから寝かしつけの手前まで、私1人で3歳と1歳を見ているワンオペ状態なのだが、娘のイヤイヤが起こると息子も泣き出し家事もままならなくなるので困り果てていた。

そんなときに思いついたのがこの〝イヤイヤ虫〟である。

〝イヤイヤ虫〟はどこにいる?

まずイヤイヤになったとき、一番大事なのは本人が落ち着くことではないだろうか。
今まではイヤイヤになったとき、お気に入りのタオルを渡して涙を自分で拭いて気分を変える方法や、深呼吸を促して落ち着ける方法などを試行錯誤していた。

それなりに効いたが、娘は私にどうして欲しいのかわからなくて困惑することも多々あった。

そこでイヤイヤになった娘に「あれ?イヤイヤ虫どこかについてない?」と声をかけてみた。
「イヤイヤ虫がついてイヤイヤになってるんじゃない?」と訊いてみたのだ。

そしたら「ここにいる!」と、鳩尾を指差して教えてくれたのである。

怒った気持ちや何か不満が体のどこで感じているのかをイメージすることは心理療法にもある。
それを私は子どもでもイメージしやすい「虫」にしたのだ。

そして、「そのイヤイヤ虫さん何して欲しいのかな?お腹が空いててイヤイヤしてる?」と訊くと「そう。お腹が空いてる」と教えてくれた。

(娘は原因を自分で探して言葉で表すのがまだ上手くないので、本人の口からなぜイヤイヤしてるかが分からないときはいくつか考えられることを私が話して合っているかどうかを聞いてみた。)

こうなれば原因もわかり、私もホッとする。

「イヤイヤ虫は、お腹空いてるからイヤイヤしてるのか。じゃあご飯あげよう!そしたら落ち着いてくれるかも。」と勧めてみたら、ご飯にすんなり誘導できるようになったのだ。

これが例えば構って欲しい赤ちゃん返りのような場合は「赤ちゃん虫ついてない?」というとそれに応えてくれることもある。

娘は元々空気を読んで行動してしまうので、甘えたらお母さんが大変だということを察して我慢してしまうことがある。そんな時、この赤ちゃん虫なら娘本人の希望ではなく虫の希望なのでどうやら言いやすいようだ。

「赤ちゃん虫は何して欲しいのかな?」と聞けば、娘にどうして欲しいか訊くよりすんなり教えてくれる。

そして私もその虫の要望に応えるのである。

時々雑に虫を私が遠くに放り投げて対処する事もあるのだが、娘自身が「虫さんここに置いておく」と一旦気持ちを切り替えるために虫を捕まえたそぶりをして何処かに置くこともある。

ひとまずイヤイヤの爆発を、自分から虫に距離を置いて考えられるようになるのが娘には良かったように思う。

大人でも難しい自覚と切替え

イライラする気持ちの原因を探すのは、正直私自身もうまくない。なんだかイライラするなと思った後で「お腹空いてたのか」とか、「そういえば生理前だった」とか、後で気づくのだ。

気づいた頃には大体イライラはもう頂点を超えた後で、対処するには大抵遅い。

娘や息子には、マイナスの気持ちの原因を把握する方法を知って、切り替えを自分でできるようになってくれればいいなと思っている。


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