64 勝ちたい人に勝たせてやった、その先。
案内係の統括責任者として従事していた劇場の仕事は、アルバイトからスタートした。
姉がアルバイト募集のチラシを見つけてきて「アユ、こんなん好きそう」とかなんとか言って勧めてきた。私はなぜだかアンテナがピコンピコン反応。
ちょうど失業中。春から資格の勉強をするため学校に通うことを決めていた。それ以外の時間はヒマだったのもあって即決し、履歴書を送った。
入社前研修も超たのしくて、館内見学では講師(のちの上司)にピッタリ張り付いて歩いた。
ふいに飛び込んだ見たこともない世界でドキドキ