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芸術における、真の批評とは?

その批評家は、本物?そもそも、批評とは何か?
以下読書メモ

【優れた批評家とは?】

「ある作品が好きか、あるいは好きになれないか。優れた批評家は、そのごく個人的な理由のヒントをくれる。

彼らは、あるものを好きあるいは嫌いな理由が自分でもわからないという、非常に奇妙な状況を看過することはない。

自分に対しても人に対しても、肝心な点を正確に説明できないことはよくある。

たとえば、あるものを『すごい』とか『クール』とか『素敵』と言うのはポジティブな反応であるが、どうしてそういう反応をするか説明はない。

批評というのは、こうした状況のさらに奥を探り、本当の理由を見つける作業なのである。」

「とても有名で高く評価されている作品を前にしてさえ、自分はなぜこの作品が好きなのかという基本的な疑問に答えられず、途方に暮れてしまう。

優れた批評家は、作品に感動している人の心の中で何が起きているか突き止め、

感動を言葉に置き換えることができる。

「美術は魂に語りかける」
p194より一部抜粋
著 アラン・ド・ボトン氏
ジョン・アームストロング氏
訳 ダコスタ吉村花子氏

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