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まとまらない人 坂口恭平が語る坂口恭平/坂口恭平




積読本📚の中から、坂口恭平さんの自叙伝
「まとまらない人 坂口恭平が語る坂口恭平」を拝読しました📖´-
(2023,10,28 読了)




多種多様な活動をされている坂口恭平さんが自身のことを語ったエッセイ。
タイトルにもあるように坂口恭平さんは本当にまとまらない人。頭の中には次々に色んなことが浮かんできちゃう。
だけど、坂口恭平さんの凄いところは頭に浮かんできたものをどんどん形にしてしまう。
「案ずるより産むが易し」とは坂口恭平さんのためにある言葉ではないかと思うほど。


エネルギッシュなんだけどどこか儚げで危なっかしくてなんだか放っておけなくて。
だから周りには優しく温かい人達が集まってくるんだと思います。
きっと一緒にいたら楽しいもの。振り回されることもあるかもしれないけど、エネルギーを分け与えてくれる気がします。
本書を拝読している私もそんな風に感じました。



坂口恭平さんの言葉にグイグイ惹き込まれるのはなによりも嘘がないから。綺麗事ではない素直な言葉が並んでいると感じられるからです。
上から目線で分かったようなことを諭す言葉ではなく、私と同じ目線で横に寄り添ってくれているかのように感じるのです。



坂口恭平さんのようになんでもかたちにするのは難しいとは思いますが、その難しいというのがそもそも思い込みであって本書を読んでいくうちに思い込みが少しずつ少しずつ剥がれていってなんだか心が浄化されたような読了感でした。


そしてね、熊本という街はやっぱり素敵。
坂口恭平さんの周りに集う人たちが本当に魅力的で、そんな方々がいらっしゃる熊本を羨ましくも思います。
坂口恭平さんとも仲の良い田尻久子さんに会いたくて熊本にある橙書店を訪れた際、熊本の素敵な空気感を実際に体感して好きな街だと思いました。
熊本に住みたいとさえ思ったものです。




でもね、私が熊本に住んだところで坂口恭平さんのようになれるかというときっとそうではないのです。
私には私なりの住むべき街があるのだろうし、私の住んでいるところで坂口恭平さんのような環境を創っていかなきゃ。最適な環境を自身で創っていけるんだということを坂口恭平さんが教えてくれているのかもしれません。



いつか遠くない将来、田尻久子さんにまた会いに行くと思うので、その時にひょっこり坂口恭平さんにも会えたらいいなという希望はそっと胸に抱いておこう。



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