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汚れつちまつた悲しみに……/中原中也、佐々木幹郎(編)





積読本📚の中から、中原中也の詩集
「汚れつちまつた悲しみに……」を拝読しました📖´-
(2024,1,26 読了)






まさか私が中原中也の詩を読む日が来るとは。アニメ文豪ストレイドッグスを知ってハマったりしなければこんな日を迎えることはなかったかもしれません。
それ以前にLINEオープンチャット「読書会すみれ」に参加するようになってから避けていた文豪作品と少しずつ向き合うようにはなっていたものの、積読本📚の中に一気に文豪作品が増えたのは文ストコラボカバーを集めたかったからゆえ。
そしてせっかく手元にあるならばやはり読まないと意味がありません。




前置きが長くなりましたが…
初めての中原中也です。本書は「生きる」「恋する」「悲しむ」という三つのテーマを基に佐々木幹郎さんの編集で精選された詩集。
旧仮名遣いに慣れ親しんでいない私は少し読みづらかったのですが、夜寝る前に少しずつ少しずつ音読してみました。



全体的に中原中也の詩は切なく、静かな怒りや情熱を含んでいるように感じましたが言葉が丁寧なので引っかかることなく受け止めやすかったです。
詩によって一人称が変わるのも特徴的でそこに心情が現れているようにも感じましたし、同じ言葉を繰り返すことも多くより言葉がグッと近づいてくるような感覚でした。


私は希望を唇に嚙みつぶして
私はギロギロする目で諦めてゐた……
噫、私は生きてゐた、生きてゐた!

「少年詩」より





中原中也は若くして亡くなっているので、書かれた詩は若者の心情を描いてあるとは思うのですが、50歳を目前に控えた私の心をもグイグイと掴むから不思議。
おこがましいけれど音読しながら共感することもたくさんあり、切ないけれど孤独ではありませんでした。


ごく自然に、だが自然に愛するといふことは、
         そんなにたびたびあることでなく、
そしてこのことを知ることが、さらに誰にでも許されてはゐないのだ。

「盲目の秋」より





まだまだ詩の楽しみ方は理解できているわけではないけれど、詩を拝読していると静かに自分一人の時間を過ごせてその後心地よく眠れます。
昨日初めて詩の読書会に参加し、詩に対しての興味が益々深まったのでした。

















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