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食らいついていこう

年明けに、完全フリーライターになってからあっという間に1ヶ月が過ぎた。年末に仕事を辞めてからの状況の変化は著しい…。今は嬉しいことに”仕事が忙しい”と言える状況で、そしてこの状況にとても感謝している。


去年の12月20日に退職をしてからは心が不安定だった。水や電気をたくさん使っちゃいけない、食費も抑えなきゃいけない、漠然とした「何かを我慢しなきゃこの先やっていけない」という不安で押しつぶされそうだった。だから年が明けて実家に帰ったとき、家族に見せたわたしの顔は暗く、自分がフリーになったことを報告する口調にも力がなかった。

それから、もっと仕事をもらえるようにと取引先を開拓し、でも上手くいかず、ああ、どうなるのかなあ…なんてボンヤリしていたら、嬉しいことに続けざまに新しい仕事の声がかかった。それはどれも相手のご厚意によるもので、わたしからアプローチしてゲットした仕事ではなかったけれど、それでも、やっぱり何かしら動かないと状況って変わらないものなんだなあ…と少しだけ感じ入ったのであった。

さらに掘り下げると、それらの新しくいただいた仕事は、どれも実際にお会いして、コミュニケーションを取ったことのある方たちからもらったものだった。もちろん顔が見えない相手から仕事をもらうこともある。でも、根底には人と人との繋がりがあって、そのうえで「あなたに仕事を任せるよ」と相手の気持ちが動くものなのだと、実感した。


そんな風に周りに助けられながら1月を過ごし、この”お家で仕事スタイル”も段々板についてきた。ノートパソコンを持って外に出て行くこともできるけれど、やっぱり居心地が良いから、家で仕事をしてしまう。(おかげで電気代は爆上がり!)

ちょっと困った点は、家にいるあいだ中ずっと仕事ができる状態であること。息抜きのタイミングが難しく、パンクしそうになることもあるけど、「もう少しいける?」「ここまでやったら、休もうね」と、段々と自分と相談できるようになってきた。また、こういう仕事スタイルを確立してからというもの、『ご飯の時間』『人と会う時間』『寝る時間』『お風呂の時間』などが、とてつもなく大切で好きな時間になったし、今までよりも”楽しい”とか”幸せ”と思えるようになった。これはとても良い変化だ。(あと朝食のホットケーキが上手に焼けるようになってきた、嬉しい)

さらに、職場に出勤して仕事をする、という習慣がなくなったため、電車に乗ったり街に繰り出す頻度は、格段に落ちた。でもその分、外に出る時間を楽しめるようになった気もする。そして、これまで決まった時間に起き、決まった時間の電車に乗り、同じ道を歩いて職場に行くあの習慣や、たくさんの人たちの中で同じ方向を向いて仕事をすることが、やっぱり自分は少し苦手だったな…と思い出したりもした。

まだまだ安心できない部分もあるけれど、自分の力で仕事をしながら生活をする、その地盤が整いつつあることは本当に嬉しい。証明するにはまだ早いけど、自分にとって”この生き方が合っていたね”と言えるように、転げ落ちないように、必死に食らいつきながら、何とかこれからも生きていきたい。

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