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父の思い出 #はじめてのインターネット

はじめに断っておくと、父は存命です。
が、数年前に両親は離婚。年に1〜2度会うものの、「同じ家に居た」10年以上前と比べると私にとって希薄な存在。
でも、「#はじめてのインターネット」と聞いた時に1番に浮かんだのは父でした。

7歳の時、わが家にPCが来ました。25年前。どちらかと言えば早い方だったのでしょうか?今みたいに薄くない、大きいパソコン。分厚いディスプレイに重たい本体。(当時は四角いものが本体だなんて知りもしなかったけれど。)

実家は、両親に私と妹の4人家族。女性陣の強い家だったと思います。
酒もタバコもギャンブルもやらない父の楽しみってなんだったんだろう?最後の方は足繁く図書館に通う姿が思い出されますが、そう言えば昔は違ったかもしれない。

パソコン、好きだったんだろうなぁ。

25年前のクリスマス。父から突然「クリスマスの話、つくってよ」と言われました。7歳だったから素直に考えたけれど、少し後なら「え?やだ」と一蹴していたろうな。

もはや内容は覚えていません。
ただ、サンタさんが出てくる物語を私が考えて、それを父はhtmlの海に放った・・・のは夢ではないはず。幼いながらに、「世界中の人が見ることができるんだ!」と興奮した記憶があります。

離婚したことで諸々の問題が解決した今こそ、笑顔も見られるけれど、それまでの無表情、部屋にこもるような内にこもるような印象が強い父。

遡るとこの頃はいきいきしていたんだ。

25年間。悲喜交々あった。悲しいことに、もしかしたら父にとっては悲が多かったのではないかと思っている。

父はもうすぐ60歳。
次の25年は喜びが多からんことを。

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