ぐみ

デザイナー/クリエイター/ねこが飼いたい。

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    エッセイです。

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最近の記事

センスがいい人って、天才でも秀才でもなかった

センスとは知識のことだと思っていた。 努力をして、たくさんのことを知ればセンスが良くなる。そう思ってたからたくさんの本を読んだし、たくさんのものを見るようにした。天才じゃないから秀才になれるように努力した。 だから「あなたはセンスがいいから羨ましい」と誰かに言われるとムカついた。 「センスを生まれもった才能みたいに言わないでよ。あなたが努力をしなかったことを正当化するために私の努力をなかったことにしないでよ」って思った。 でもね、センスって天才が持つものでも秀才が持つものでも

    • 「鬼滅の刃 無限列車編」をつまらないと思ってしまったことが悲しい。

      「鬼滅の刃」の映画を見た。正直に簡単に言うと「つまらなかった」と私は思う。 かと言って、私は「鬼滅の刃」が嫌いなわけではない。むしろ大好きだ。 原作の漫画は全て読んだし、アニメは2回も見た。特に、アニメは原作へのリスペクトを感じるからさらに好きだ。ストーリーやキャラを丁寧に描いていて、綺麗な絵とこだわりのある動きをちゃんと描けることを私は尊敬している。 私が「鬼滅の刃」を面白いと1番感じたのは、キャラクター性。 炭治郎、禰豆子、善逸、伊之助だけでなく、柱の人たち全員、「個

      • さようなら、ひとりぼっち

        ボクの学校にはたくさんの先生がいる。 黒板にいろんなことを書いてボクたちに教えてくれる"黒板先生"。 大好きだけど、宿題を忘れたり、話を聞いてなかったりすると、怒られるから、ほんのちょっとだけ怖い。 「わからないな」と思ってたボクの隣にこっそりと来てくれて、ボクがわかるまで教えてくれるのが"助っ人先生"。黒板先生の助っ人でもある。 校長先生が"助っ人先生"になってくれた日は、黒板先生が怖くないから、"ラッキーな日"とボクは呼んでいる。 お昼の時間になって、大食堂に行くと

        • サンタクロースを今も信じてる

          30代前半のどこにでもいるような女の人に「私、サンタさん信じているから」と真顔で言われたら、だいたいの人は同じ顔をするみたい。「何言ってるの?本気?」と、表情だけでツッコミを入れてくれる。そして、苦笑される。私は「あなたも見ようと思ってないのね」と寂しくなり、なんでサンタさんを信じているのか理由を誰にも話したことがない。だから、こっそり独り言をお話しようと思う。 私がサンタクロースという存在を初めて理解したのは、幼稚園のクリスマス会。園長先生がサンタさんのコスプレをして、教

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          「SHOW BOY」感想。わかりやすいエンターテイメントが作れることに大拍手した。

          日本がどんどんわかりやすくなっていく。 「『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』」は「わかりやすい」から人気になった。 「君の名は。」が「バカにでもわかるエンターテイメント」と言われていた。悔しいことにとても納得してしまった言葉だった。 芥川賞を受賞した「コンビニ人間」は、文学ファンにだけ向けた「バカにはわからない」高貴な文体が受賞する従来の芥川賞作品ではなく、「バカでもわかる」ちゃんと皆が面白いと思える小説だった。 テレビだけでなく、ネッ

          「SHOW BOY」感想。わかりやすいエンターテイメントが作れることに大拍手した。