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婚活回想記㉙ 〜クリスマスの日を思い出すと苦しくなる〜


クリスマスの時期が近づくと
2年前のクリスマスの出来事を思い出す。


真剣交際していた年上男性と
都内ホテルにてディナー。

そう、プロポーズされる。
事前にカウンセラーさんからも
そんな話があった。

普通はある程度の緊張があっても
ついにプロポーズされる!という
嬉しさや喜びがあるのだろう。

しかし、私といえば
この日が近づくたびに
どんどん気が重くなる始末。

自分自身に
「前に進むんだ」
「前に進むしかない」
「後戻りはできない」
とずーっと言い聞かせていた。


もちろん
お相手の男性も緊張していた。
待ち合わせから
笑顔もなく硬い表情のまま。

私たちに幸せオーラなんて
一つもなかった。
(男性の心情は分かりませんが)


ただ、ただ
ぎこちないカップル。


せっかくのごちそうも
心此処にアラズで
味がしない。


「私、本当にプロポーズされちゃう」と
嬉しさよりも胸が苦しくなる。


食事の中盤
突然
かばんの中をガサゴソ始める男性。

そして
指輪をパカ

指輪をはめられる。←この言い方
もう、そんな心境だった…
(プロポーズの言葉も言って頂いたが)


帰りの電車で
「私は、ついに…」
「結婚へ進むのか、本当に?」
「この、気が重い気持ちは何なの?」


そして
頂いたプロポーズリングは

気が重くて
見るのも
怖くて

フタをあけることさえ
できなかった。

しばらくクローゼットの奥底にしまった。


この時点で
気持ちが完全に結婚に向いてない
ということだったんだろう。


むしろ
気持ちが拒否していたのだろう。
結婚に対して。

だけど


その気持ちを
ねじ込み
押さえ込んで

これはいっときの
マリッジブルーだ、と。

前に進もうとした。

自分の気持ち
自分の心にある本心とは
まったく別の方向へ
進もうしていた。

そりゃあ

精神的に追い詰められて
おかしくなるよね。


12月から2月ごろにかけて
みるみる痩せていった。


私の人生であんなにも痩せられるのかと。
(ダイエットしても痩せなかったのに)

消えていなくなりたい、と思った。
この現実が夢だと思いたかった。

睡眠導入薬がないと
眠ることができなかった。



結婚という存在が
結婚という言葉が
私自身を見失わせていた。
私を追い込み
私の心を殺していた。


思い出すだけで
苦しい。
つらくなる。



そして


小さいことの積み重ねだけど
自分にとって
幸せに感じられる瞬間、ことが
増えている。


みんな
ちがう幸せの感じ方。

まずは
それを認めるところから始めている。




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