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繊細だと言われた日には

繊細って悪いことなの?

いつも、それは考え過ぎだと笑われてしまう。たったの一言だけで、ここまで、傷ついてしまうのかというほど傷ついてしまう。ちょっとしたしぐさが気になってしまう。言いたい事も、会った時の感じがいつもと違うなら、今日はやめておこうと自分に言い聞けせては、大人しく諦めてしまうのでした。

決して、推理小説を読み過ぎてしまったからだと思いつつも、その原因は間違いなく、傷つくのが怖いから。

子供の頃は、あまり考えて物を言ったり、行動したりする方ではありませんでした。思ったことをすぐに言ってしまっていたのでした。

僕は、ほとんど毎日のように習い事に行かされていました。それが、たまらなく嫌でした。そんな時の母との会話を何故だか分からないけれど、記憶に残っているのでした。

僕「習い事なんか行きたくない!○○君と遊びたいんだ。」

そんな風に言うと、厳格だった母は激怒した。

母「あんたの将来の為に行けせているのに!そんなことも分からないの!」

また、僕には四つ下の弟がいました。弟は優秀で何でも母の言う通りに出来ました。そんな弟だけを母は目に掛けているように見えました。だから、子供ながらに憎たらしかったのです。だから、意地悪な兄だったと思います。そうした僕を見て、母は人の気持ちが分からない子はいらないと言いました。それは、ちゃんと僕の記憶に残っている。

高校生の時の、人間関係はとてもナイーブのように感じていました。ちょっと変なことを言えば、クラスでは孤立してしまう。だから否応なしに、相手が何を考えるのか想像してしまうようになりました。そこで、皆と違うことを言ってしまい、傷ついたりした経験を繰り返していたんだと、今更ながら思うのです。

決定的なのは、大人になってからです。人の気持ちが分からないと、商売はできないし、出世も出来ないのだということでした。チームのリーダーというのは、チームひとりひとりの気持ちを理解して、ちゃんと汲んであげることが大切であると習ったのでした。

だから、君には無理だと言われてしまいました。自分のことは二の次だぞって。

なんとなく分かってはいたことだったけれど、いつしか、それが正しいことだと認識するようになっていました。だから、会社の為にと思い、自分のことを犠牲にしました。その結果、せっかく高校生の時から繋ぎとめていた友達も、売り上げの為にと営業をかけたら、Facebookにいいねもしてくれなくなってしまったのでした。

人の気持ちが分からなくて、どんどん孤立していくのが、目に目て分かったから。何よりも、自分勝手だと言われているように感じて、いつも深く傷ついてしまったのです。

それは、自分の価値というものを疑うほどだったから。

気が付いた頃には今の僕が出来上がっていた。自分の気持ちを抑え込み憶測ばかりしている自分。そんな自分を見て、誰かはひねくれものだと言いました。

繊細さんと言う言葉が社会に浸透してからは、繊細さんだと言われ否定されるようになったし、僕自身も、そうではないかと思い込むようになったのでした。

でも、繊細であることは悪いことなの?

繊細だからこそ出来ることがある

散歩の途中で、変な場所に咲いてある花に、どうしてそこに咲いているのか訊ねる人はおかしい人?

雲の数が気になって、数えてしまう人は、変な人?

僕はそう思わないようにしました。

そんなことを言える人は、とても優しい心を持っているに違いありません。

そんな事が気になる人は、誰も気が付かないことに、気が付くことが出来る唯一の人にちがいありません。

誰かが何かを言ったとしても、自分だけは、可能性を信じてあげよう。

細かいことが気になる性格だからこそ、気がつけることがあって見える世界があるのです。

細かいことが気になる性格だからこそ、人に寄り添える優しさを持てるのです。

傷つくのが怖いからこそ、相手が傷つくことがないように考えることが出来ます。

繊細だと言われた日には、気になって買った作品集を見るようにしています。その絵の繊細な部分に気付けるはずだからって。

そうすると、ほんの少し心が晴れていくように感じるからです。

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メルシー

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