2023.05.05 居場所
いつから私たちは電車できちんと座るようになってしまったのかと考える。
世は大型連休、いわゆるGW中。
私が稽古に向かう時間の電車にはファミリーが溢れ、ちびっこたちはもれなく靴を脱いで、窓の方を向いて座席に膝立ちしている。
窓の外の景色、楽しいかい?
彼らの目にはどう映っているのだろうか。
早く過ぎ去っていく景色が新鮮なのだろうか。
なぜ、やらなくなってしまうのだろう。
そんなことを考えながら、最近常に眠気に見舞われているわたしは半分意識を手放す。
半分は現実にとどまっている意識。
ふと、魂だけが自分だなぁと思う。
時々、肉体から魂が抜け出す感覚がある。
たまたまその時だったようで。
わたしがわたしを見下ろしている。
空っぽになった肉体。
魂がちゃんと身体にいて、自分を操れている時とは別の感覚。
魂だけが本物で、たまたまそこに今の肉体があてがわれただけ。
疲弊し切った肉体をわたしが俯瞰して、可哀想だなぁと思っている。
わたしにあてがわれてしまって、生まれてしまってかわいそう。
面倒くさがりで、適当で、自分のことが一番にどうでも良くなってしまうやつが持ち主なんて。
魂は随分と気楽で辛辣で自由。
今は眠りに落ちるほかない、と判断された身体は徐々に意識を全て手放していく。
今日も、早く寝なければ。また抜け出されないように。魂、魂。
それでは、みなさまは良いゴールデンウィークをお過ごしください🫁
わたしは海をみたい気持ちを抱えながら、明日も稽古に向かいます。
またね
ミワ
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