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Special Thanks !(みんなのフォトギャラリー)

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みんなのフォトギャラリーから、みあんご!が撮影した写真を選んで使ってくださったみなさんのノートをまとめています。ありがとうございます!
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#詩

鑑賞*ひとひらを波の届ける桜貝(拡大版)

佐野 聰 鎌倉の由比ガ浜海岸は、桜貝が拾える場所の一つ。 由比ガ浜の桜貝は、江戸時代の浮世絵に描かれるほど観光地としても有名だったらしい。多い時には砂浜一面が薄桃色に染まるほどだったともいう。 桜貝が拾えるかどうかは、潮の干満、季節や天候によって異なってくる。 四月の上旬のとある日の早朝に、江ノ電に乗って由比ガ浜海岸に出かけてみた。遠浅の砂浜の広がる海岸である。そこにいるのは、波乗りの人、犬の散歩をさせる人、網を繕う漁師ぐらい。小さな白い貝の散らばる中に桜色の貝を探す。海岸

【詩】水族館

暗闇の水槽で泳ぐ魚たち 人々に普段のルーティンを 見てもらいたいのだろうか 自分を知ってもらいたいのか それらの5W1Hを この水族館で知ることとなるだろう ガラスに反射してる彼女の顔は さっきと打って変わって真剣だ そしてこう言った 「こんな生き物がずっといてくれたら」 今生きててくれてありがとう 君たちを守れたらな 普段食べる場面でしか触れてなかった 今日ここに会えた魚たち そして彼女に感謝したい #詩

ふわり ふわり|詩

ふわり ふわり しらすは揺れる ふわり ふわり 大波 小波 ふわり ふわり 舟網 舟旅 ふわり ふわり 湯気立つ湯釜 ふわり ふわり しらすは揺れる 2021/9/16

貪淫詩

イロイロと 色を食べてきました 今がよければ それで良いと 彩りのまま 欲望のまま 獣になることは 自然と交わる喜び 灰色が降りてきました 困りました グラデーションを知りました 経年変化を知りました 過去を知りました 未来を知りました あなたを知りました AIから人になりました

「鳥」から

空が物憂げに広がっているので 鳥は努めて Coquettish に振舞う 誰に見せるともなく 見ることもない 瞳はすべてを線描きにしてしまうので 空はさらに大きく主張する ついには瞳は鳥を見つけられずに 涙のしずくの中に鳥を住まわそうとする 彼女は空の青さに思わず目を閉じる ああ 私の恋なんてあの人の瞳に私の瞳がいて 自身の媚態に見とれていただけのことなのだわ・・・ 彼女は自らの背中を徘徊し恋人の不在を確かめると 小さく肩を震わせ ため息を気嚢(きのう)に満たし 青空に

詩「時間の対価」

ものの価値とは、他者がそのものにかけた人生の時間のかけら。 皆にひとしく与えられた一回きりの命の時間が、対価を提示し問うているーーあなたは払う覚悟があるのかと。 インプットアウトプット大量発生大量生産データ処理して吐き出せばグッド👍 食い散らかした先には顔なしおばけの行進だ……

無題

君が言っていたその愛も口触りの良いものであって、離れれば、それさえもすぐに無くなってしまうようなもの。いわゆる愛という意味を拝借した君の慰めにしか過ぎなかった。

「ひとりラブソング」

恋の始まりとすれ違ったんだ 知らず惹かれる想いに 嘘なんてつけなかった 伸びる影 私ひとり 変わらないままで 沈む夕陽に願った 幸せを連れていかないで あなたの声と言葉 私の傷 包み込むの その笑顔から 哀しみなんて 消えてしまえ 隣にいなくても 私のそばにある 願うしかできないから せめて愛してもいい? いつも近くにいた 優しい音が 永遠ならほらここに 大丈夫 ちゃんとあるよ 抱きしめて ふわり強く 潰れないように 光る蛍と踊った 軽やかに跳ねる身体ごと あなたの

千年

古今に朽ちても この刻を生き 永く眠り 全てを忘れようとも 君が亦、この私を 見つけてくれること 待つ 「だから悲しまないでくれ」

嘘つきのわたしへ

嘘つきのわたしへ 嘘つきのわたしへ 嘘ばかりついて 嘘でしたって言って それでよかったわたしへ 適当なことを書いて 適当なことを言って その場の空転に 身を任せている 気分屋で 気難しくて 自分の都合で笑ったり怒ったり泣いたりして 人を困らせて 次の日にはその事も忘れている 酔っ払っている間だけ 自由な麻痺を手にした気がする 本当のことを言いかけて 危ないと怯んでは はっと口をつぐんでいる 死ぬ前に一度だけ 本当のことを書きたいと なにからなにまで がむしゃらやって

#詩「読経」

般若心経を唱えながら 着いた先は夕暮れの海 佇む人々は大自然の宝石に目を奪われ 私は釈迦の残した恵みに慈しむ 願うなら来世は鳥に生まれたい とそんな気持ちもなく 沈む夕陽に入滅の彼方と結びついた 静かな今を憩おう

【短歌】10/12

水色の空にたなびく巻雲は 秋が作った一瞬の彫刻 おはようございます。散歩のときに空を見ると、巻雲が浮かんでいました。以前調べたのですが、巻雲は秋によく見られるそうです。

牡丹の花

牡丹の花を食いちぎる ように 他の男と出ていった お前 咀嚼することすらもせず 真っ赤に染めた唇で アスファルトを駆け出した 俺は俺は お前の跡を追い 食いちぎられ、むしられた 牡丹の花を 真っ赤な牡丹の花を 拾い集める 誰だ!!こんな時に雪を降らせる奴は!! 膝をつき両手を広げ雪の華を浴びる お前は お前は その雪についた足跡すらもうつくしい

―等しく―

迷走に迷走かさねて. 先にある終点に. 人びとの意味のある瞑想. 輝く夢のつまった集合. 1つのもれもない希望の終点. あればいいなと…希望的観測. 地球は地球全体の為に. 世界は世界全体の為に. 人はすべての人の為に. 思いやることは自然に等しく…