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詩歌集『イノセンス・ロスト』発行にあたり、セルフライナーノーツ【告知】
2024年5月3日 博麗神社例大祭第二十一回にて、初の詩集および歌集となる本『イノセンス・ロスト』を頒布します。
初の詩集・歌集でありながら、『東方Project』という既存の作品シリーズの世界観・キャラクターを基にした二次創作の詩歌集となります。
約500P、A6文庫本サイズ、140篇超の詩歌を収録。分厚い……。
一般流通はなく、即売会での直接購入のみとなります。通販は……希望があれば
詩 ジャッジメント・デイ
『東方Project』の音楽CDシリーズに登場する『秘封俱楽部』を基にした詩です
いつもnoteの詩歌は初出のものなのですが、現在、詩歌を日に10本以上書く企画をやっているため、その中から公開済みのものを1つ選んで出します
(昨日とかレベルで出しているやつなので、ほぼ初出に近いですが……)
詩 捨てきれなかった夜たちに
詩 捨てきれなかった夜たちに
人生の
あらゆる時間を費やして
みつめてきた 夢は
もう 両の手のひらのうえで
砂になったよ
風に吹かれて
零れて散って
一粒だって残らない
終わりだね
畢ったんだよ
けれど
日々は、生活は、義務は
終わることがない
たとえ希望がなくたって
臥して涙が流れたって
日々は
終わってなんかくれない
息をし続ける以外
選択肢なんかない
身を投げることができなかった
詩歌集『天蓋の簒奪』を頒布します + 『博麗神社例大祭第二十一回』および『秘封蓮花蝶』にサークル参加します
博麗神社例大祭第二十一回(2024年5月3日(金) 東京ビッグサイト)にて、詩歌集『天蓋の簒奪』を頒布します。
なんと初の詩歌集『イノセント・ロスト』と同時にもう一個詩歌集を出す形になります。死ぬほど作業した……。
記事の末尾にサンプル詩歌載せてます。
詩歌集『天蓋の簒奪』は、東方Projectの音楽CD『秘封倶楽部』シリーズの合計8枚のアルバムをテーマにした詩歌集となります。50P/
詩 華は誰かの屍体に咲く
詩 華は誰かの屍体に咲く
真昼間の街路樹のあわい潜り抜け辿り着くのは冥界の桜
少女は
意識さえしないだろう
蓮台野だけでない 地表のどこだって
誰かの墓場だということを
中には
祈りや弔いさえも
得られずに留まる 霊魂があることも
華は咲く
祈りの希求に
耐えられない、永遠の孤独に
華は咲く
街路樹の隙間に
学び舎の校庭に
誰かの、何かの
なきがらに
そこからは
いつも、華が覗いてる
詩 ザ・トレイン・ハズ・ゴーン
詩 ザ・トレイン・ハズ・ゴーン
いま
地下高速鉄道の
隣席にて
眠る彼女は
いつか
焦がれるほどの夢見る世界へ
あるいは
漂白された現実の重圧へ
一人 誰も伴わず 行ってしまう
行かなきゃいけない
そんな未来
避けることのできない
ありふれた
必定
季節のように
衛星のように
巡り来るものばかりなら いいのにな
でも、それらでさえ
那由多の時を超えれば
軌道を見失って
地表へと墜ちゆくのだろ
詩 嫌われ者達の起床
詩 嫌われ者達の起床
きみの
清水の源流を滅してしまうような
強迫的な 自己への 傷つけも
きみの視点なら
息継ぎのひとつに 過ぎないのだろう
その泡が
強酸性により 生ける者たちを溶解しても
きみの体にとって
自然体のひとつに 過ぎないのだろう
きみの緑には染まれない
どうして?
どうしてもだよ
淡水と海水のように
真空と大気のように
夢と現のように
生きてる場所が 馴染んだ場所が
持ってい