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キマらない日も同じように

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「毎日書くこと」を目標に、友人とその日のテーマを決めて書いてます。
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#コラム

「人間大合格でしょ」と君が言ったから12月はユーモア記念日

知性とセンスにあふれた返答を見ると、思わずにんまり顔がほころんでしまう。そして時には、ケラケラと声を出してしまうことも。今回取り上げた2つの返答は、まさに知性あるユーモアを感じたもの。私の中でおさめておくにはもったいない気がしたので、noteでひっそり公開してみることにした。 1.答えはまるで連詩のようにアドベンドカレンダーを書いたときのこと。 ちょっとした遊び心が芽生えて、冒頭の文章をある小説の冒頭をもとにアレンジして書いてみた。せっかくだから今まで書いたことのない形に

子のはなし

少し前から夜ご飯の時間にドラマ『コウノドリ』を見ている。 ドラマの中では、妊娠中や出産時の病気、アクシデント、出産後のトラブルなど、想像したことのない展開が繰り広げられ、出産は本当に奇跡なのだと思い知らされるばかりだ。 以前、友人にインタビューした時も、みんなが何事もなく出産できるって当たり前じゃないんだと痛感した。母になろうと決めた人は、自分の命が危険になる可能性があるうえで、それでも子どもをもちたいと頑張る。出産を経験し、「母」となった人の偉大さを、今更になって感じて

“敵”と向き合うやりがいサイクル

少年漫画には決まってライバルや敵があらわれて、ヤツらを倒すために修行をしたり、仲間を集めたりする。それって大きく言えば、現実の社会にも近いのかもしれないなぁと思った。 およそ3か月かけて1巻から読んでいたワンピースが、とうとう最新刊に到着した。今週の新刊も読み終えたので、今後は新しいストーリーを待つばかりだ。 登場人物が多すぎて混乱したり、絵が分かりづらくて一体どんな攻撃をしているのか読み取れなかったり、手放しで称賛するにはちょっと私の技術が足りない。けれど巻が進むにつれ

ウサギとカメの新しい考察

よく晴れた暑い日のことだ。 一緒に池のカメを眺めていた友人が、「は!」と小さく声をあげた。そして、「ウサギとカメの話あるじゃん…」と話し始めた。 「ウサギとカメが競争する話だと思うけど、陸で争うよね?そもそもカメ、戦うフィールド間違えてない…?」 確かに私たちが見ていたカメは、泳いでいた。 水中でもすごく早いわけではないけれど、陸よりかはスムーズだ。ウサギは泳げないとはいえ、陸オンリーでは不公平なのでは、と友人は考えたそう。 「ただでさえ遅いんだから、会場が陸になっ

リアリティーショーとライティングの共通点

すこし前の結婚報道ニュースをきっかけに、タイムラインを流れてきたブログに目がとまった。 SEO狙いの量産される系記事なのかなと、さっとみて離脱しようと流し読みをしていたのだが、これがまんまとハマってしまって。一気読みをして次のブログもしっかりと熟読した。 その後、バチェラー1と3のポイントになりそうな部分を復習。考察ブログの内容をこの目で確かめるために2日ほど没頭した。 何がそんなにおもしろかったんだろうと考えてみると、2つのブログには制作者側の意図が書かれていた。

自分の「したい」をもっと大事に

髪の毛を切るとき、みんなは美容室でどんなリクエストをするのだろう。 「もりやさんはよく“大人っぽく“っていうリクエストが多いね」 15年くらい切ってもらっている美容師さんからそんなことを言われた。そういえば前回訪れた時も、「しっかりした大人っぽい人に見えるように」とリクエストしたっけ。30過ぎてリクエストが“大人っぽく“とは…一体私は、自分をいくつだと思っているのだろう。 私の顔面は、詐欺にも近いくらいの童顔だ。そろそろ大学生に間違われることこそ無くなってきたけれど、私

noteに悩む夜

noteを書き続けて3年目。習慣にはなったものの、書きたいことがぽんぽん浮かんでくる時期と、何をどう書いたらいいかひねり出そうにも何も出てこない時期が交互にやってくる。 少し前は澄んだ川の流れのように順調だったのだけれど、ここ数日は干からびている。流れるための水(たぶん読書や思考で培われるような)、滞りなく流れるための十分な水分量が、今の私の中には溜まっていないのだろう。 こうなってしまうとnoteは“続けるだけ“になってしまう。一生けん命、最低限のことばを吐き出し、ギリ

いつもの日常が、今はちょっと違う

ステイホームな日々からちょっとずつ離れてきている。昨日は2か月半ぶりに電車も乗ったし、今日は6月に入って3回目の外食をした。 お店はこれまでと変わらないような雰囲気で、みんなが集まり、わいわいがやがやおしゃべりをしていて、なんだか過去に戻ってきた気分。幸いにも周りのお客さんと少し離れ、入口に一番近い、外の空気が入ってきやすい場所に通され安心して食事を楽しめた。前までは何も感じなかった雰囲気が、たった数か月で不安要素になってしまうなんて不思議だ。 街にも活気が戻り、人が多く

もっと自分を褒めたらいいのに

人生最大の難問に取り組んでいる気分だ。 体調不良のせいはもちろんあるけれど、なんだか気分がすぐれずうじうじゴロゴロしていたところを、同居人が見かねて聞いてきた。 「みほって毎日英語の勉強してるじゃん。誰かに強制されたわけじゃないのに、自発的に続けてて、『今日もやったぞ!』って喜んだりしないの?」 ・・・喜ぶ? 喜ぶって、何に? ピュアな疑問が頭の中を埋め尽くす。確かに今年から、ちまちまと英語の勉強を始めている。コロナで1か月くらい途絶えた期間を除いては、1日30分程

「誰のせいにもしない世界」が作れたらいい

「コロナの影響で簡体字版の方針は変わってしまうのでしょうか」 MATCHA簡体字版(中国本土で使われている言語)の翻訳アルバイトの子と1on1をしたとき、こんな質問をもらった。私は質問の意図をすぐに理解できなかった。 遠回りをするように彼女は続ける。 「今回の騒動で中国からの観光客には来てほしくないと思う人が増えてしまうかもしれないと思いました。もし国の方針でもそうなったら、簡体字版の読者に向けて記事を書いたり、発信したりすることがなくなってしまいますか」 なるほど、

趣味の定義

「趣味」 この言葉によく悩まされてきた。 毎日noteを始めたときの、初めての記事も趣味について書いた。 自分がやっていることの一体何を「趣味」と呼べばいいのかわからなくて、聞かれるたびに口ごもっていたわけだけれど、最近になってようやく明確な、自分なりの"趣味の定義"を見つけられたような気がする。 * 今年の目標のひとつに、英語力の向上がある。1月から細々と勉強を続けていたのだけれど、コロナ騒動を境に一時中断、そして4月の中頃からまた復活した。MATCHAで一緒に働

山脈に隔てられたやりたいこととやっていること

会社がリモート推奨になって2週間。先週は1日おきくらいにオフィスへ行っていたのだけれど、昨日と今日はずっと家で仕事をしていた。 朝起きて、朝ごはんの準備と最近買ったコーヒーを淹れ、簡単に食べた後はコーヒーカップを持って自室にもどり、ずっと仕事。「マスクをしてるから簡単でいいや」なんて言っていたメイクは家でこもることがきまると一切行われなくなった。毎日11時、チームでオンラインミーティングをするにも関わらず、何食わぬ顔ですっぴんを披露している。 引っ越しを機に買ったこの広い

ひとは、わからないまま

世の中はわからないことだらけ。 どんなに言葉を尽くして伝えても、それが本当に伝わっているかは確かめる方法がないし、本の向こうの主人公に共感したとしても、本当に著者がその意向で書いたのかはわからない。 自分の身体だって、何が原因で頭が痛いとか、どうしてお腹がいたいのか、わからないことの方が多いように感じる。 では一体私たちは何をわかっているのだろうか。そして、どこまで正確にわかってほしいと思っているのだろうか。 電車で大半の人がスマホを使い、誰かに言葉を届けたり、伝える

たわいもない日のこと

最近の目下の悩みは、服装だ。 20~22度は冬服じゃない。しかし秋に着る服を引っ張り出してみてもどこか少し寒そう。もうコートの出番?いやいや、そんなことをしたら冬が越せなくなる? 最高気温が17度まではそんなことを考えながら薄着の秋服で外に出て、夜になると少し後悔をしはじめる。明日は最高気温が10度ほどだ。ようやく、胸を張って冬服が着られる。 * 久しぶりになんでもない日記を綴ろうと思ったら、出だしから「悩み」が出た。どんな時も不安や悩みが襲ってくる、私らしい一文だ。