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愛された記憶が、きっと君の支えになる

長男が小学校を卒業しました。

親の都合で引っ越しが多かったので、4校目の小学校です。

低学年の頃は、自分の感情をコントロールするのに苦労して、「学校へ行きたくない」と言うこともしばしばあった息子。

最後の1年間を過ごした小学校では、週末になると、「今日は学校がないからつまらないなー」と言うほど、毎日楽しそうに学校へ通っていました。

息子はたくさん人が集まる場所や、大きな音のする場所が苦手なので、長丁場の式典を乗り切れるよう、前日の夜まで担任の先生に相談にのっていただきつつ、何とか無事に最後まで参加することができました。

卒業式の後、先生や友達とリラックスした表情で話す様子を見て、本当にあたたかく受け入れてもらっていたんだなあと胸が熱くなります。

何かあるたび相談にのってくれた先生、いつも息子を助けてくれるお友達、その親御さんにも感謝を伝えることができて、いい時間でした。

   *

帰宅してから、担任の先生が子どもたちに手わたしてくれたというDVDを観ました。

小学校の楽しい思い出がスライドショーで流れ、最後に先生からのメッセージが。

先生が、子どもたち一人ひとりをわが子のように大切に思っていたこと、手放して「さようなら」を言わなければならない寂しさ、この先の幸せを願う気持ちが痛いほど伝わってきて、バスタオルを抱え号泣しました(私が)。

「確かに僕も泣いたけどさ、お母さんはさすがに泣きすぎ」と息子に爆笑される始末。

1年後には巣立っていく子どもたちをこんなふうに全身全霊で愛することができるなんて、なんと愛情深い人なんだろうと思ったのです。
そして先生とは、なんて切なく尊いお仕事なんだろうって。

うちの子どもたちは、行く先々で出会う、数えきれないご縁の中で育ててもらっているなあと思います。

そして私自身も、子どもに引っ張られ、何とか「お母さん」になってきたような気がします。

ここからまた、新しい旅のはじまり。
次の場所でも、愛された記憶が息子を支えてくれると信じて、見守っていこうと思います。

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