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カウンター越しの景色

今住んでいるマンションは
カウンターキッチン。
ダイニングテーブルに座っている夫や子ども達からは、カウンター越しにキッチンに立つ私が見えます。

昔はカウンターキッチンが好きではありませんでした。
独立キッチンのほうが雑多さも消せるな
と思った時期があったり、
業務型キッチンを並べた背面キッチンに憧れた時期があったり、
いろいろ思い巡らせてきました。

今のマンションは賃貸だから、
選ぶポイントは
キッチンの形ではなく
間取りや階数や立地条件でした。

住み始めたのは
息子が3歳になる前。
娘が産まれる2カ月前。

台所仕事をしながら
リビングで遊ぶ息子が見える。
和室に寝ている娘が見える。
休日はパパと遊ぶ子ども達の姿が見える。
5年経って、
息子は8歳・娘は5歳、
今はダイニングテーブルで勉強やお絵描きをする2人の姿も見えます。
カウンター越しに見える家族の景色が私の癒しになり、
カウンターキッチンが大好きになりました。

「苦手だと思っていたコトが好きになる」
結婚して子育てをして気付いたコトの一つです。

空間コーディネーターの仕事内容は
いろいろあるけれど。
今の私に出来ることの一つは
こうした日々の私生活からの気付きを
存分にお伝えすることだと感じます。
44年間生きてきたからこその引き出しは沢山あります。
それぞれのお客様の生活に合う引き出しをしっかり開けて差し上げるためにも、
まだまだ引き出しを増やし続けていきたいと思うのです。
そのためには
気持ちに余裕を持ち
毎日の暮らしを楽しむ
それに尽きます。

冒頭に書きました。
ダイニング側に居る家族から
カウンター越しに見える私の姿。
母が家族を想い料理を作る姿は、
子ども達の記憶の引き出しにあり続けて欲しいから。
笑顔で台所に立ち続けよう、
そう思うのです。

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