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「周防佐山駅」とクモハ42、思い出の無人駅を、単焦点24mmf1.4ミラーレスで訪問。

山口県山口市の宇部線の途中にある無人駅です。
現在は1日に約40名利用の非常に小さな駅です。
近くの著名駅は北に「新山口駅」南に「阿知須駅」があります。

私が数十年前に祖父宅へ遊びに行った時の最寄り駅であり、
その時、宇部線を走る「クモハ42」と言う列車に田舎の情緒を感じました。

クモハ42 ブドウ色

この列車と「周防佐山駅」のコラボが子供心に凄くときめいた事を思い出します。
調べましたら、クモハ42と言う車両はブドウ色とあるのですが、
当時子供の私は、「真っ黒な列車」と言う認識でした。
夜になると、「阿知須駅」方面へ向かう真っ黒な列車は発進すると直ぐに線路の曲がりに入り、何処かへ消えていく不思議さも魅力でありました。
特に鉄道が好きと言う訳ではないのですが、「日本の田舎の良き景色」と言う落ち着く気持ちを、この駅と列車に幼い子供の私ですら深く感じていました。

50年程前の周防佐山駅
現在の周防佐山駅
雰囲気は昔と変わっていませんでした。

約50年振りにこの駅を尋ねると、昔可愛がってくれた祖父と祖母、親戚の人達一同のあの雰囲気が蘇ってきました。

現在は1時間に約1本の運行でした。
待合室、昔の面影がそのままで感動、勿論椅子などは現代作りになっています。
久しぶりの客人を迎えてくれてるのかな?空が綺麗でした。
阿知須駅方面から乗車したら切符はこの銀の箱へ入れるとの事。
この先が阿知須駅方面、左に曲がってるので電車がすぐに見えなくなります。
当時は真っ黒な列車が消えていくカーブ。
叶うなら、真っ黒なクモハ42に走っていて欲しかった
風が吹き抜けてとても気持ちの良かった待合室。
ホームも傷んできている様子、いつまでも廃線にならずに頑張って欲しい。

昔、まだ子供だった時代に来た場所へ思いをはせて来てみたら、
面影そのままの駅と出会う事が出来ました。
そしてまだ若い頃の両親の顔を思い出しました。
自分の力では、この駅の周辺しか理解出来ない力ない頃に来た場所でした。
今はレンタカーで駅周辺グルグルで、我ながら「大人じゃん」って気持ち。
北海道在住だったので、中々来れなかったけど来てよかった。
自分にとってこんな場所があって良かったと本当に嬉しく思いました。

駅前の庭木など、とても綺麗に整備されていました、地元の方かな?素晴らしい。

今は、色々な線路が廃線になっていますが、
当時は列車等が主の移動手段だったわけで、
私の様に「駅」に思いを残している方が沢山いると思います。

利用者が少ないからと言って廃線にする、それは相乗効果で町を更に人口減少に導く大きな動きとなり取り返しがつかなくなる。
廃線にする基準が昔よりもとても簡単になっている様に感じます。
小さな駅は日本の文化だと思います。
大きな駅に不要なお金をかけ過ぎている気もします。
この駅も出来る限り残って欲しいと願っています。

読んで下さった方、ありがとうございます。

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